「お見合いしたくなかったので、無理難題な条件をつけたら同級生が来た件について」 桜木桜

「この世に男って、いらなくないか？」

　法律が改正され、今では男女とも15歳になったら結婚できるらしいが、現実的な話じゃない。しかし、まだ高校１年生の高瀬川由弦のもとには、早く曾孫の顔が見たいと祖父がひっきりなしにお見合い話を持ってくるのだ。
　断るのも面倒くさくなった弓弦は思いあまって「同年代の金髪碧眼色白美少女で、日本国籍。スタイルが良くて優しく、おしとやかな大和撫子。料理上手で、頭が良くて、運動もできる子」と無理難題を言ったつもりだったのだが、祖父は本当におおむねその条件に合致する相手を見つけてきてしまった。しかも、それは由弦と同じクラスの雪城愛理沙だった……。

　お互いに見合いを無理強いされていることに気がついた２人が、示し合わせて偽装婚約で乗りきろうとしたところから始まる青春小説。

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