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付け焼き刃の覚え書き

 開設してからちょうど20年。はてなにお引っ越しです。https://postalmanase.hateblo.jp/

「トルネード!」 伊吹秀明

2009-04-11 | スポーツ・武道
 伊吹秀明という作家は私にとっては次に何が来るか判らない作家さんで、作者買いできるほど100%好きではないけれど、出る本は必ずチェックしないと何が出ているか判らないという気になる作家なのです。

『バカなこととは頭ではわかっていても、本能が反応してしまう。格闘をやっている連中は「最強」という甘美な響きには弱いのだよ。』

 あー、面白かった。

「パンチラとパンクラチオンって何か似てるな」
 格闘系の部活が盛んな邦王学園で開催された学園最強決定戦。プロからの声もかかっている猛者たちを打ち破って勝ち進んでいるのは、名家の令嬢・円乗寺七味。その技はカポエラ!

 チラでもなんでもなくカラー口絵からしてモロな話で、表紙も含めてイラストの9割が美少女のパンチラなのが必然という作品。うちの嫁さんなど渋い顔で「こんなを読んでいるところを親に見つかったら気まずいよね?」と長男に突きつけて困らせたくらい(読んだのは私ですが)。こういう動きも華もあるイラストをしっかり描き込んで、しかも見る者を飽きさせないのが四季童子の巧さです。上手く作品イメージを膨らませてます。
 でも、ストリートファイトから学園最強決定戦へと格闘技ものとして熱い話で、確かに「戦う少女ってカッコいい!」という看板に偽りなし。シンプルな筋立てで、省くとこは省き書き込むとこは書き込み、メリハリのついたストーリーを一気呵成に読ませてくれました。
 で、天才は七味かと思っていたら別にいた!という話。「たとえるなら……烈脚空舞と水影心の応酬かな」と私らの年齢はみんなそう思うんじゃないですか?

【トルネード!】【伊吹秀明】【四季童子】【カポエラ】【格闘同好会】【書生】【天才】

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