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付け焼き刃の覚え書き

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「信長の庶子(二)」 壬生一郎

2019-05-11 | 戦国転生・歴史改変
「禍福は糾える縄の如しと言うが、善悪もまた、それに近いものであるかもしれぬ」
 人を綺麗に善悪で分けることは能わぬと語る松永弾正。

 村井帯刀は母との賭に負けた。
 その代価として命じられたのは、奥村永福と前田慶次郎の諸国漫遊に同道せよ、畿内が荒れる前に東大寺金堂、摂津大坂城、本能寺を見てこいと言うものだ。
 それに何の意味があるのかと訝しむ帯刀だったが、3人の珍道中は思わぬ人物との邂逅に至る……。

 至って真面目な戦国武将達の駆け引きを背景に描かれる若武者の冒険譚。合間合間に、その正体不明の母が持ち込む胡散臭い文化の数々が挿入され、これが巧いことバランスがとれた面白さを生んでます。これが主人公が転生者で、鼠車だ月歩だとか始めてしまうと本編の国盗りの合戦までおふざけっぽく思えそうになりますが、それは狐と呼ばれた女が裏でやってることだから仕方がないとアクセントになるのですね。イケメンだのツンデレだの面妖な言葉を皆が口にし始めても、直子様が言い始めたなら仕方がない……みたいな空気になってます。
 でも、熱田神宮で即売会は無理じゃないでしょうか?

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