付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「降伏の儀式」 ニーブン&パーネル

2007-08-23 | 破滅SF・侵略・新世界
「万事うまくいったら……」
「おれたちもあの世さ」

 どちらかといえばイロモノだけれど、侵略SFといってこれを欠いたら怒られそうなのが『降伏の儀式』。

 20世紀末、突如襲来した宇宙人によって、あっという間に占領されてしまった地球。東西冷戦だなんだといってもアメリカもソ連も身動きできません。
 人々は(SF作家を政府顧問に迎え)なんとか反撃しようとするのですが、それには敵の母艦を破壊するしかありません。それも一気に叩かなければ報復の隕石落としで地球は大被害を受けてしまいます。そのために大天使計画がスタートするのですが、完成する宇宙戦艦が大バカです(誉め言葉です)。ネタバレになるんで詳細は省きますが、大口径の主砲をドカドカ積みます、艦載機もあります、それを現代の技術で極秘裏に短期間で建造した上に、一気に宇宙空間まで打ち上げようというのです。
 グワン!
 グワン!
 グワン!

 宇宙戦艦ミカエルの打ち上げと戦闘シーンに読んだ者は口を揃えたように「バカだ」「日本人には(思いついても)絶対に書けない」「さすがアメリカ」と褒め称えるのでした…。

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