付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「突撃!かぶと虫部隊」 キース・ローマー

2009-08-12 | 宇宙・スペースオペラ
「外交官ってものは、少なくとも1回に3ゲーム遊ばなくては、1日を無駄にしたと考えるものだよ」
 地球大使館二等書記官兼領事ジェイム・レティーフの言葉。

 昆虫型生物が進化の頂点に立ったクォッブ星に派遣された二等書記官レティーフ。しかし、彼は地球外交団CDDの支援による文明化がいびつな方向に動いているのではないかとの疑念を抱く。
 車輪で移動するものから回転翼で飛行するものまで、大きさも形も異なる100種類以上の種族が共存していたのに、いつしか特定の種族が支配階級にのし上がろうとしていたのだ。
 レティーフは甲虫を模した着ぐるみを手に入れ、真相解明すべくクォッブの奥深くへと潜り込むのだが……。

 初めてこの本を読んだときはタイトルから、今でいうムシキングみたいな話かと思ったら大間違いでした。未知の世界を右往左往しつつ手八丁口八丁で内政に介入してしまう外交官の冒険談。外交官の仕事ってのは、潜入工作あり野戦の指揮あり恐喝ありと、たいへんなんだなあ……という話。
 シリーズものらしいですが、他に翻訳されたものを知りません。

【突撃!かぶと虫部隊】【キース・ローマー】【植民地支配】【蜂蜜】【害虫駆除雑誌】【プリンセス】

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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ですねえ (まなせ)
2012-04-29 17:33:28
鏡明訳のキイス・ローマー短編があったんですね。
それこそ、どこかのライトノベル系レーベルから刊行してくれませんかねえ。
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レティーフシリーズ (Tear)
2012-04-26 23:22:23
時期はずれのコメントですが…
SFマガジンに短編がいくつか掲載されてたようですね。
これとか http://homepage2.nifty.com/sfish/seigun/sfm-42.htm
でも今となっては読むの難しいだろうなあ。キース・ローマーはお気に入りの作者で、今のライトノベル作家のようなもんだったんでしょうねえ、その軽い語り口が好きでした。
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