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付け焼き刃の覚え書き

 開設してからちょうど20年。はてなにお引っ越しです。https://postalmanase.hateblo.jp/

「翼の帰る処 番外編 君に捧ぐ、花の冠」 妹尾ゆふ子

2020-06-24 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
 エピック・ファンタジーの銘品、『翼の帰る処』の番外短編集の2冊目です。本編が主役のヤエト視点でのみ語られているので、いつものように彼のあずかり知らぬ所ではどうなっていたのかというエピソード集で、ヤエトが行方不明になって、発見されて、人事不省に陥っていた間の物語。

「自分に秘密があるとしたら、なにを考え、なにを想ったか、それだけだ」
 自分の考えは自分しか知らないのだ、ゆえに自由だと老爺シンシャの言葉。
 砂漠の説話は、つまるところ投げっぱなしだ。

 第一皇子の叛乱が鎮圧される間、亡国の王子、ファルバーンが皇女と共に砂漠の廃墟の地下迷宮に挑む長編「ことば使いと笑わない小鬼」、ヤエトの養子となった〈黒狼公〉キーナンの学舎生活を描いた中編「ヘルムデル先生の帽子」、そしてようやく目覚めたヤエトのもとに人々が押し寄せる短編「それからのこと」の三編。

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