
「自分に秘密があるとしたら、なにを考え、なにを想ったか、それだけだ」
自分の考えは自分しか知らないのだ、ゆえに自由だと老爺シンシャの言葉。
砂漠の説話は、つまるところ投げっぱなしだ。
第一皇子の叛乱が鎮圧される間、亡国の王子、ファルバーンが皇女と共に砂漠の廃墟の地下迷宮に挑む長編「ことば使いと笑わない小鬼」、ヤエトの養子となった〈黒狼公〉キーナンの学舎生活を描いた中編「ヘルムデル先生の帽子」、そしてようやく目覚めたヤエトのもとに人々が押し寄せる短編「それからのこと」の三編。
【翼の帰る処 番外編2】【ことば使いと笑わない小鬼】【妹尾ゆふ子】【ことき】【幻冬舎コミックス】【ファンタジーロマン】【内なる妹】【女に教育】【本の中には世界が入っている】