
弟を諭すアイリス・ラーナ・アルメリアの言葉。彼にはまだ利用価値がある、可能なら矯正してやりたいと。
気がついたら乙女ゲームの世界に転生していた。
しかも物語はクライマックス。自分は悪役令嬢として主人公たちの前で床に押さえつけられた状態だった。
ゲームだったらこのまま良くて幽閉エンド……というところだけれど、公爵令嬢アイリスはこのまま転落する気はない。貴族社会的にはこちらに落ち度がたいしてあるわけではないと、その場を堂々と切り抜けて、父である公爵と交渉するのだが、なぜか領地に帰って公爵に代わってその経営を任されることになっていた……。
エンドシーンからの悪役令嬢の逆転劇。
物語というのは視点を変えれば主客転倒し、善も悪に替わるもの。「忠臣蔵」だって、吉良家サイドから視れば「世間知らずから自滅した主に忠義立てしてテロに走り、賢君で知られた老人を大勢で襲撃してなぶり殺し」という酷い話です。
乙女ゲームだって成り上がりのヒロイン視点で見るのと、名家のお嬢様視点では世界は逆転するわけで、そのあたりに正面から挑んで乙女ゲー部分をくだらないと一蹴したところから始まる領地改革内政チート。
ウェブ版も面白かったけれど、書籍版では「これ誰!?」と美麗なキャラクターイラストが付いて、物語を華やかにもり立てています。
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