
気がついたら神様だか邪神だか分からない相手に「異世界に行って貰う」と宣告されてしまった少女は、ひとつくらいは希望を聞いてくれると聞いて「普通にして」と願った。目つきの悪さとヤクザもビビる殺気が彼女の悩みの種だったのだ。「特別じゃなくていい、せめて平均的にしてほしい」と。
そして願いは叶えられた。
しかし、転生した彼女はステイタスを確認して愕然とした。
どう考えてもおかしい称号と魔力値にスキル。それらはすべて「平均的な邪神のレベル」になっていたのだ……。
普通に平穏に楽して暮らしたいだけのはずなのに、着々と魔王だか魔神だかのステップを上がっていく少女、邪神アンリのエスカレーション・スラップスティック・コメディ。
でもいちばんの問題は、誰もが怯え這いつくばる「邪神オーラ」や「悪意の邪眼」ではなく、「加護付与」ですよね? 無生物に1時間触れていると自動的に加護を与えて変質させてしまうという、トラブルの大半はこいつのせいだと思いました。
着ている服も、寝ている場所も変質しちゃうんじゃ、ミダス王より非道いんじゃないかしらね。
【邪神アベレージ】【北瀬野ゆなき】【柚希きひろ】【宝島社】【不条理系邪神コメディ】【小説家になろう】【魔法陣】【迷宮】【奴隷】【邪教団】【脳筋勇者】【ダンジョンマスター】【ノーライフキング】