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付け焼き刃の覚え書き

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「約束の国II」 カルロ・ゼン

2015-01-14 | 架空戦記・仮想戦史
「同志、君を使い捨てないと確約は出来ないが、無為に死なせはしないとだけは母の名に誓おう」
 情報省ノーラス・トルバカイン議長はダーヴィド・エルンネストを手駒とした。
 彼の考えは過度に悲観的で杞憂だと皆が一笑にふすが、ダーヴィドはその通りの未来を既に見てきているのだ。

 世界中の注目が集まるスポーツの祭典、スパルタキアード大会が目前に迫る中、ヒルトリアでは連邦主義者と共和国主義者の水面下の争いが激化しつつあった。
 連邦軍中尉任官及び共産党書記局付という異例の昇進を果たしたダーヴィドたち5人は、はびこる汚職を摘発するためにボルニア共和国首都ヴルフ・ボスナでの査察を実施するナタリア・オクタヴィア女史のスタッフとして赴任するのだが……。

 台頭する民族主義とはびこる汚職、低迷する経済。連邦の理念は既に失われていく中で、善良な理想主義者オクタヴィア女史の孤独な奮戦が続きますが、ダーヴィドは現実的に取り得る最善の手を準備していきます。

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