有川浩は『塩の街』からずっと読んでいたのだけれど、『図書館戦争』は「これはなんか違うな」と思って読まずに放置してました。そうしたら、いつの間にかシリーズ4冊に別冊1とかなっているし、複数誌でコミック化されているし、アニメ化までされてしまい、あとはゲームでも発売されたら昨今のメディアミックス路線としては完璧。そうなると、ますます読みたくなくなる私ですが、別冊の帯が「恋愛成分が苦手な方はご健康のために購入をお控えください」とあるもので、なら、読んでやろうか!といきなり別冊から……。
「触ってください! あたし堂上教官に触られたいんです!」
2019年、公序良俗を乱し人権侵害する表現を取り締まるため「メディア良化法」が施行された。しかし、これに基づいて発足した「メディア良化委員会」とその実行組織『良化特務機関』は、超法規的な組織として強権的に言論弾圧をおこない、焚書を実行していく。
これに対抗するため、地方公共団体の所管である図書館は、図書館法を改正し武装することでメディア良化機関と対決し、図書館の自由を守るために戦い続けることになる。
やっとのことで一人前と認められるようになった図書士の笠原郁は、ひそかに堂上篤とのお付き合いを始めることになるのだが、不器用な2人の恋愛は周囲にはバレバレであった……。
確かに甘甘。
でも、まあ、恋愛小説としては普通の甘さなので、ベタベタ少女マンガあたりと比べれば十分に糖分控えめ。うん、平気だよ☆
図書館を巡る銃撃戦で死屍累々という状況はファンタジーではあるけれど、昨今の情勢を見ていると「メディア良化法」そのものは普通に成立しそうな話なので、国が焚書を仕掛けてきたときに地方自治体レベルで対抗できるかってあたりが最大のファンタジーですね。
それから、メディア良化法の規制には反していないのに、むちゃくちゃな差別的表現や反社会的な思想に満ちあふれた作品を発表し続けている木島ジンという作家の存在も面白く、これなら本編を読み始めても良いかと思いました。
【別冊図書館戦争1】【有川浩】【図書館】【銃撃戦】【ラブコメ】【家庭内暴力】
「触ってください! あたし堂上教官に触られたいんです!」
2019年、公序良俗を乱し人権侵害する表現を取り締まるため「メディア良化法」が施行された。しかし、これに基づいて発足した「メディア良化委員会」とその実行組織『良化特務機関』は、超法規的な組織として強権的に言論弾圧をおこない、焚書を実行していく。
これに対抗するため、地方公共団体の所管である図書館は、図書館法を改正し武装することでメディア良化機関と対決し、図書館の自由を守るために戦い続けることになる。
やっとのことで一人前と認められるようになった図書士の笠原郁は、ひそかに堂上篤とのお付き合いを始めることになるのだが、不器用な2人の恋愛は周囲にはバレバレであった……。
確かに甘甘。
でも、まあ、恋愛小説としては普通の甘さなので、ベタベタ少女マンガあたりと比べれば十分に糖分控えめ。うん、平気だよ☆
図書館を巡る銃撃戦で死屍累々という状況はファンタジーではあるけれど、昨今の情勢を見ていると「メディア良化法」そのものは普通に成立しそうな話なので、国が焚書を仕掛けてきたときに地方自治体レベルで対抗できるかってあたりが最大のファンタジーですね。
それから、メディア良化法の規制には反していないのに、むちゃくちゃな差別的表現や反社会的な思想に満ちあふれた作品を発表し続けている木島ジンという作家の存在も面白く、これなら本編を読み始めても良いかと思いました。
【別冊図書館戦争1】【有川浩】【図書館】【銃撃戦】【ラブコメ】【家庭内暴力】