7月末の金曜日、日中友好協会主催「中国青年代表団公務員分団・筑波山合宿」に動員されてまいりました。
中国の若手(35歳まで)キャリア官僚(党員?)50名のご褒美的日本慰安旅行か?とも思いましたが、興味半分、研究上の利権開拓への期待半分で、のこのこ出かけました。相手が相手だけに言動にはかなり注意を払いましたが、以外にフランクで拍子抜けでした。小生の研究の味方になりそうな人にもあえて、収穫大でした。
行事全体としては、小生が日ごろイメージしているベターなコンテンツに近く、一定評価したいと思いました。中国国内の地域多様性の重視、少数民族文化への配慮、媚中的態度を避ける(天安門の歌を披露したいかにも媚中派おじさんはいただけませんでしたが)、などなど。(つくばの日中友好協会はなんとなく悪い意味での親中派に傾いている感じがして、小生は入っていません。)
つくばでは市役所職員との交流がメインであったようです。小生的には、国家のキャリア組と市役所の職員では話がかみ合わないだろう、と思っていましたが、一般的な民間交流レベルの質疑に終始し、悪い意味で期待どおりでした。
深夜に、飲み会の続く中方幹部部屋に行ってみました。密談していた様子もなく、自然に話の続きに入れてもらえた感じではありました。いかにもハニートラップを思わせる美人の外交部員(名前も偽名みたいに美しすぎた)もいて、小生は別段日本環境部の機密なんぞ何一つ持っていないし、籠絡しても何も出てくるはずないのですが、お話そのものはとても楽しかったです。(携帯番号もしっかりゲット。)
宴会中、新華社通信の美人記者にかなりの時間採訪(取材)を受けました。東アジアにおける国際交流への持論(日韓中3ヶ国でのスピリッツの違い)を展開した後、チベットやウイグルの話題にも非常に客観的に触れてみました。反撃されるのかと思いきや、彼女も実情は理解していて、大国の思惑や原理主義が問題を複雑にしていて、無辜の人民が塗炭の苦しみに瀕してしまっているという認識では一致できました。どう書かれるか楽しみにしておきましょう。
彼らには、小生のような日本人は「中国が大好きな人」と映るようです。「私は親中派ではありません。知中派です。まあ、歴史や文化、飯の類は好きですけどね。」といっても態度を変えるような人はほとんどいないようです。