頼子百万里走単騎 "Riding Alone for Millions of Miles"

環境学者・地理学者 Jimmy Laai Jeun Ming(本名:一ノ瀬俊明)のエッセイ

2008年2月バンコク&パタヤ

2019-06-10 18:14:37 | 旅行

2日

 シンガポール航空のCAは、全員がマレー語を理解しているわけではない。「スラマ・パギ」は通じたが、「トロン・ミンタ」「サピ」などが通じない。中華系のCAも、日常生活は英語らしい。ようやく謎が解けた。

 成田もバンコク新空港も、ものすごい混雑であった。降りたとたん携帯に難題が着信。市内へのバス中で対応の返信に追われる。通じちゃうってよくないこともある。午後5時、王宮前のホテルへチェックイン。飛び込みの日本人バックパッカーは、その辺にドミトリーがいっぱいあるからと断られていた。日本からネットでとると数十円安い(これはホテルのスタッフも知らなかった)のに。

 タクシーと交渉するのがうざかった(今回も夜に2回ほど乗車拒否された)のと、街の様子をチェックしたかったので、バンコク中央駅までほぼ3km、中華街(ラタナコーシン〜ヤワラー)を1時間で歩いた。昼間の暑さ(最高32℃)はすでに和らいでいたが、かなりのエクササイズとなった。中央駅の前の屋台で、辛いひき肉のサラダ(ラープムー)、もち米、イサーン風焼き鳥(ガイヤーン)をコーラで流し込んだ。100バーツ。アジアに出張すると、つい食べ過ぎてしまう。せっかくのエクササイズが。生肉のラープ(ラープディップ)をはじめて見たが、日本以外で食べるのはなんか恐ろしい。

 深夜2330に、カオサン通りの安ホテルで働いている知人から電話。外国人バックパッカーのたまり場みたいなところらしい。カオサンへ初めて入ってみたが、欧米人が地元の女性(ヤンキー)を口説いているようなところだ。こんなところでタイ語以外を話せば、こっちも同類に思われてしまう。

3日

 王宮近くの超安ホテルの前のアパートで、住人と思しき(アパートに出入りしていた)女性が夕涼みのごとく椅子を出して路上に座っている。そばを通るとその手のお誘いをかけてきた。聞いてみると、その安ホテルと「提携」したビジネスが成り立っているという。目からうろこ。

 住宅街の辻を奥深く入っていくと、京劇の表演が行われていた。中華街なのでさもありなん。ひとつだけ違うのは、セリフが全部タイ語。チケットを売っているようでもなく、タダ見を決め込んでしまった。この日もイサーン料理を堪能。

4日

 会議のあるAITキャンパスまでは、市内からタクシーで少なくとも350〜400バーツかかる。平均的なタクシードライバーはぼったくるので、500バーツですめばいいほうかもしれない。しかしこんな行き方もある。王宮のそばにあるタマサート大学の本部校舎から、郊外のAITキャンパスのそばにあるタマサート大学のランシット校舎まで、43バーツのスクールバスが走っていることに気がついた。今回は学生に混じって格安の移動を実現。次からもこれを愛用しよう。

 中国の代表は、なんと私の華東師範大での教え子(山東省出身・女性:28歳、中華版鈴木杏って雰囲気)であった。4年ぶりの再開。O家で家庭教師をしていた孫女史(当時・助理教授)と同期の李女史(上海環境科学院工程師)。2人とも昨年出産したばかり。李さんは日本で博士号を取りたいという。兼任がスタートした名古屋大に来てほしいものである。

6日

 会議終了後、一緒に参加していた名古屋大での上司から通訳兼ボディーガードを頼まれ、アユタヤへ同行。初めて象に乗ってみたが、あんなに乗りにくいものはない。AITキャンパスに戻ってから、タマサート大学で学生バス(43バーツ)を探した。キャンパスは広大で、タクシーでバス乗り場を探すのに苦労した。女子学生に場所やチケットの買い方を聞くと、片っぱしから話がはずみ、擬似的「ナンパし放題状態」の錯覚に陥りそうであった。しかしバス停付近に地名がついておらず、場所の同定は難航した。1830の最終便を捕まえ、王宮そばのホテルにチェックイン。

7日

 午後、突然の嵐になった。乾季に大雨。ホテルから一歩も出られなくなった。プールの白人たちも避難していた。夜ピンクラオの古式按摩(2時間200バーツ)に行ったら、春節ということで宝くじとみかん2つをくれた。

8日

 エカマイのバスターミナルから、「世界一邪悪な海岸」パタヤビーチへフィールドサーベイに出かけた。片道117バーツ。高速道路を2時間走ると到着。チェックインののち、ビーチでヒアリング。タイ側の女性スタッフが、そういう世界を一度のぞいてみたいというので、白人男性観光客が浮かれまくっているその手のお店にご案内。見渡せば日本人も多く、小生(例によって半袖の唐装)は偽装香港人に。

9日

 14時に現地を出発し、高速道路を2時間走って空港に到着。途中サービスエリアで季節はずれの竹虫が売られていた。揚げてから数カ月たっており、新鮮ではないだろう。出発間際にレストランで注文してなかなか出てこなかった300バーツの高級蒸魚料理をでかいドギーバックにつめてもらい、見送りのスタッフと空港のロビーでむさぼりついた。超うまい。今回も様々な発見に満ちた出張でした。

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2016年6月6日(屋根上の雪崩)

2019-06-10 18:11:17 | 日記

80手前の母親(デジカメではないカメラを愛用)が偶然撮影した珍しい一瞬。デジカメだと起動に時間がかかり、シャッターチャンスを逃すかも。

A snapshot in early spring by my mother.

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2016年6月6日(南木曾被災地の現在)

2019-06-10 18:08:18 | 日記

Series of my lecture at NU will start soon.

Wine tasting at the Shiojiri station.

1000円なり。

Two years passed since that disaster at Nagiso town.

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2016年6月6日(マルちゃんの赤い狐)

2019-06-10 18:06:37 | 日記

You can distinguish "which sect" by font, design, color, as well as contents of assertion and keywords.

内容やキーワードだけでなく、色使いやデザイン、字体が派閥によってほぼ決まっているのは今も昔も同じ。

のりこえ、は確かマルちゃんの専売特許。

(革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派。略称 革マル派。愛称 マルちゃん。赤い狐。)

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2016年6月6日(名大生協にサジェスチョン)

2019-06-10 18:04:52 | 日記

名大生協にサジェスチョン。3月に買いそびれて今頃買うはめになった名大手帳。北部生協では「売り切れ、生産終了です。」。かつて東大生協学生委員(常務理事)時代に似たような事例があったので、念のため学内の他店舗を回る。あった、ありました。在庫情報がシェアされていなかっただけ。店長に、常務理事会でご検討ください、と進言。

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2016年6月8日(日本人は裏番組を選択?)

2019-06-10 18:00:29 | 日記

Dear colleagues, this year you have one month. I hope some exciting products of you.

今日の講義、例年よりも多かったが、ほとんどの日本人は日本語で行われる裏番組を選択しているらしい。ひどいもんだ。今年はフィリピンが最多、中国が続き、ヨーロッパ、アフリカ、インドネシアなど25人ほど。成果が楽しみである。笑いを取ったつもりのところでちゃんと笑ってくれた。スベっていない。ベネチア人博士生A君のTA業務に感謝します。

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2016年6月8日(近年最大の有言実行)

2019-06-10 17:58:36 | 日記

The biggest carrying-out of my own words.

(Winner of the academic prize in 2016, Society of Environmental Science, Japan.)

"Legend of Fat Ichinose" was disposed now.

環境科学会学術賞をいただきました。近年最大の有言実行。かくして「一ノ瀬=デブ」伝説を葬り去りました。

---July, 2014.

I have been recorded as a fat guy. The next chance will be for its clearance.

不覚なり。生涯で最も太ってしまった時の写真が後世に伝えられてしまうとは、、、。次のチャンスで帳消しにするしかない。

受賞の弁(下書き:学会誌上で公式に紹介されている記述を活用しています)

---

小生は90年代初頭から、GISによる都市熱環境システムに関する研究を通じ、都市圏、都市から街区、建物、素材面までのマルチスケールでの現象解明に取り組むとともに、クリマアトラスや河川復元から建築形状や表面素材までの熱環境改善策の検討に係る研究を展開し、熱システム研究の基盤の確立につとめてまいりました。また2000年代の前半には環境省等日本政府の関連政策作りに直接参画(国の委員会の座長など)していたことに加え、外国語の運用能力を生かしての、ドイツにおける風の道や、韓国ソウルにおける清渓川再生に関する研究などを評価していただけたものと思います。環境科学会誌2014年5月号に論文賞受賞者として顔写真が掲載されましたが、撮影したのは人生で最も太ってしまっていた時であり、その後半年鍛錬を重ね約8kg減量いたしました。後世の人が誤解しないよう、次のチャンスで挽回したいと思い精進を重ねておりましたら、はからずもこのようなチャンスをいただくことができました。ありがとうございました。

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2016年6月9日(ランドスケープと訳すべきか?)

2019-06-10 17:56:10 | 日記

Landscape and keikan, scenery, view are different concepts.

"landscape" focuses on functions of land unit.

景観をランドスケープと訳すべきなのか?

JSCE magazine Civil Engineering 2016-6.(土木学会誌新刊)

元編集委員 一ノ瀬俊明

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2016年6月9日(ヒートアイランド対策と屋上緑化)

2019-06-10 17:52:59 | 日記

監修を担当しました。

http://tenbou.nies.go.jp/science/description/detail.php?id=18

http://tenbou.nies.go.jp/science/description/detail.php?id=43

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2016年6月10日(通訳・翻訳にも専門分野が必要)

2019-06-10 17:50:27 | 日記

英文科卒で通訳になろうとしても、好きな小説ばかりを読んで気楽に4年間を過ごしただけであれば、仕事ができるレベルではないから、現在の文部科学省の批判対象そのものになってしまう。通訳、翻訳にも専門分野が必要です。小生は通訳を使いません。そのような意味で使い物にならないからです。

文部科学省が言うべきなのは、役に立つか、立たないか、という表現ではなくて、学部で4年間学んで形成した自身の能力が、他人で代替できてしまうものか、余人を以って替え難いものか、ということではないか(厚切りジェイソンのコメントにもあるとおり)。

http://newclassic.jp/23916?f=fb

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2010年9月尖閣事件の直後に

2019-06-10 01:16:46 | 日記

夏休みから戻ってQQに復帰したとたん、フォロワーの皆さんからたくさんのコメントを求められました。

基本的に過激な意見はありませんが、

「日本が謝れば問題は終了するのでは」

という能天気な質問もあったので、

「日本は三権分立の法治国家だ。たとえ首相がそう判断しても、司法がそれを許さない。一権集中の党治国家のようにはいかない。」

あるいは、

「国家が真剣に考えて開戦を選択するにせよ、日本は憲法に不戦を書いているし、中国も史上一度も他国を侵略していないことを誇りにしている(元寇はモンゴル)。であれば、いずれの国家も国防の原則だけは忘れないことだ。」

「日本の今日の左派政権は、中国も長く期待していたのではないか。日中人民の血と汗の結晶ではないのか。(鳩山政権末期に奄美大島の人々にも同じ問題提起「米軍は沖縄に必要?orヤンキーゴ―ホーム?」をしたかったのですが、)そうであれば、日本を右転させるような行動をすべきではないし、今回アメリカが軍事的に介入した場合は、普天間の問題も最初からなかったことにされてしまうだろう。中国としてはそのほうがよいのですか?」

と述べました。

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2016年6月12日(国別モード年齢)

2019-06-10 01:13:42 | 日記

53 is kids.

53は鼻垂れ小僧か

---

最上級者コースはナイジェリアかな

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2016年6月13日(上海空港爆弾テロ)

2019-06-10 01:10:39 | 日記

The terminal 2 of Shanghai, Pudong. I am a frequent user of NH and CA. OMG!

今そこにある危機。

https://www.smh.com.au/world/three-injured-in-blast-at-shanghais-pudong-international-airport-20160612-gphfsk.html

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2016年6月14日(クソリプって)

2019-06-10 01:08:45 | 日記

「クソリプ」なる単語を初めて知った。

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小生

最近面接した某留学生。もう一人の面接官が指導教員の名前を(どんな漢字か)訪ねたとき、口頭で伝わりにくかったので、その学生は(さも当たり前であるかのように)面接官の持っているボールペンに手を伸ばした。「学生なんだからボールペンくらい常に持っていなさい!」と小生は叱咤。

Aさん

ドイツだったら、こっちが手を伸ばす前に、相手は渡してくれる場合が多い。

小生

(ドイツの場合)実際はスペルを読めばいいので、その種の必要性が生じません。それゆえか目撃したこともありません。面接は全人格試験ゆえ、そこも見られてしまいます。

Bさん

クソリプにも見事な叱咤ですね。

小生

いかなる議論であれ、正論のみをもって応じるのが学術的姿勢です。

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傘と同じで、なくすリスクが大きいから、金をかけようとは思いません。パーカーとかもらったら、あまり使わないので、そのうち古くなったり、インクが蒸発したり。。。アメックスのペン、成田で30本以上もらってますし。

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2016年6月14日(熱中症アプリを開発)

2019-06-10 01:05:28 | 日記

熱中症にご注意を。このアプリをお試しください。

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