カンボジアだより シーライツ

国際子ども権利センターのカンボジアプロジェクト・スタッフによるカンボジアの子どもとプロジェクトについてのお便り

CRFと子ども若者クラブ

2006年07月03日 22時29分12秒 | 性的搾取防止プロジェクト(意識啓発)

みなさんこんにちは、平野です。国際子ども権利センターでは、国際子ども権利センターの以前からのパートナーNGOの一つ、CRF(=Child Rights Foundation : 子ども権利基金)の子ども若者クラブの活動を本年より支援します。そこで先日、CRFとクラブの主催で行われた、奨学金の授与式も兼ねた子どもの性的搾取防止を訴えるイベントに参加し、クラブの活動の様子を見てきました。今回から複数回にわたって、このイベントの紹介を通じて、CRFと子ども若者クラブをご紹介していきたいと思います。

【CRFと子どもと若者クラブの活動】

CRFは、子ども参加を強力に推進し、子どもと若者の活動を通じて子どもの権利条約の普及に取り組んでいるNGOです。また、教育省とも密接な協力関係にあり、体罰の禁止についての教師向けの教材なども作成しています。また子どもが性的搾取から身を守るための啓発リーフレットや、子ども参加のガイドラインを作るなど、出版関係の活動にも精力的に取り組んでおり、国際子ども権利センターはこれまでこの出版活動を支援してきました。
                            
子ども若者クラブ(以下クラブ)は、CRFが小中高計5校で支援している児童や生徒たちのクラブで、子どもの権利、そして人身売買や性的搾取などについて勉強し、他の子どもたちや地域の人たちに意識啓発するほか、奨学金の支給がある際には対象家族の選定に関わるなど、子ども主体による子どもの権利普及を行っています

【200人のメンバーを誇る子ども若者クラブ】

ジャヤバルマン7世中学・高校は、プノンペンから国道1号線を車で30分から40分走ったところにある大きな学校で、中高計6学年が同じ敷地内で学んでいます。ジャヤバルマン7世はアンコール朝の名高い王様ですが、ここでは以下ジャヤ校とします。ジャヤ校のクラブは200人以上のメンバーと7人の役員で構成されています。

【揃いのTシャツと帽子で約100人が集合】

集合は7時半で、学校に到着してまず目に入ったのは揃いのTシャツを着て揃いの帽子をかぶった子どもたちの一団でした。今回のイベントはまずクラブメンバーたちのマーチで始まるのです。CRFスタッフに挨拶すると、私にもお弁当とTシャツ、帽子が渡されました。朝早く始め、Tシャツや食事がつく、これはカンボジアでマーチやデモンストレーションをするときの定番と言っていいかも知れません。私もお弁当を食べ、Tシャツと帽子を身につけ、横断幕や配布資料を準備するクラブメンバーに「どれくらい歩くの?」と聞くと「多分2キロくらい」ということ。しかし実際はどうだったかというと、次回にご紹介したいと思います。

※写真は村を練り歩くメンバーたちです。

子ども若者クラブを支援するCRFを支援する国際子ども権利センターを支援してくださっているのがみなさんです ↓

http://jicrc.org/pc/member/index.html