黄昏叔父さんの独り言

 アマチュア無線と何でも有りのブログ

 Low Band DX 受信時の工夫

2017年12月16日 16時56分25秒 | アマチュア無線



 今週の初めに忘年会を兼ねた一泊旅行に出掛けて居た性で無線の方は余り聞く機会が無く昨日の朝は5日振りに時間を掛けて各周波数帯を聞いてみる事にした。06時頃から聞き始めたが此の時間帯では7MHz帯は使い物には成らず仕方なく3.5MHz帯にQSYして聞き始めたが矢張り此方の方もDX局の信号は聞こえず20分程ダイヤルをグルグル回しながら聞いて居たら06:30JST辺りから急激にコンディションが上がり始めて段々とDX局の信号が聞こえ始めた。

 

 然し此の周波数帯の当局のアンテナが非力な事も関係して居るがDX局の信号を捉える為には他のバンドの受信時より「耳の感度と集中力」を2倍程度に保たないと旨く受信する事が出来ない。Low Bandでノイズレベルも高いが数KHz毎に聞こえるジャミングが可也強力でCW信号の受信には可也影響を及ぼして符号の解読に苦労する事に成る。従ってトランシーバー内の可也帯域の狭いフィルタを選択して目的の信号を捉えたらヘッドホーン出力をアクティブ・フィルターに入れて(帯域110Hzバンドパス650Hz位に設定)其の信号をヘッドホーンで聞く様にして居る。

 

 バンド内をサーチして居る時はアクティブ・フィルターの電源を切った状態で(スルーされた)受信音を聞き目的の信号を捉えたら外部装置のパワースイッチを入れて狭帯域のオーディオ・フィルターを動作させて通過した状態の信号を聞く訳だが此の段階でバンドパス幅を調整するツマミを息を止める感じでユックリと回して行くと或る一点で目的の信号が浮かび上がるポイントが有り、トランシーバーからの出力音声では解かり辛い信号が明瞭に受信出来る時がある。(相手の信号強度が579~599レベルで聞こえる時は此の装置を使う事は無いが)

 

 目的の局の信号強度がノイズ・レベルの谷間をさ迷う様な弱い信号を聞く時には時々、其の効果は発揮するが然し万能では無い。其の為に当局はオーディオ・フィルターをトランシーバーの外部付加装置として2台接続し一つはEME通信でよく使用されていた狭帯域の外部付加装置(CW Noise Smoother)にトランシーバーのACC端子から信号を取り入れて受信したり他方はトランシーバーの前面ヘッドホーン・ジャックからDAIWAの古いアクティブ・フィルターに入れて用途に合わせて何れかを選択して使用して居る。(両方ともオーディオAMPとスピーカー付き)此れ等を駆使しても3.5MHz帯でのDXingは結構難しいが此れ等を使用する事に寄って最近は少しづつだが1.8MHz~3.5MHz帯でのDXの信号を捉える事が出来る様に成った。




                  昨日に聞こえたDX局


   S58M(3.5,CW)    YL2SM(3.5,CW)   DK1NO(3.5,CW)


   OH2XX(3.5,CW)   UA0ZC(3.5,CW)   S510PMC(3.5,CW)


   7X5FG(7,CW)     EA9EU(7,CW)     HH2AA(14,CW)


   V73NS(10,CW)     









 宇治の平等院へ行く

2017年12月16日 10時28分15秒 | 旅行


           


 京都の南郊に位置する宇治の地は源氏物語の「宇治十帖」の舞台であり平安時代の初期より貴族達の別荘が営まれていた。現在の平等院の地は9世紀の末頃に光源氏のモデルと言われて居る左大臣の「源 融」の別荘であった物が宇多天皇に渡り、其の孫である「源 重信」を経て998年に時の権力者である歴史上で有名な「藤原 道長」の別荘「宇治殿」と成った。道長は1027年に没したが其の子の関白「藤原 頼通」に寄って宇治殿は寺院に改められた。


 平安前期までの日本の仏教は現世での救済を求めるもので有ったが調度此の頃は日本では「末法思想」(釈迦の入滅から2000年以降は修行をしても悟りを得る者が居ず仏法が廃れると言う思想)が広く信じられて蔓延して然も天災、人災が続いた為に人々の不安は一層深まり終末論的な世相と捉えられる様に成って此の不安から逃れる為に厭世的な思想として仏教も現世での救済から来世での救済思想に変って行った。其の事から当時の貴族は極楽往生を願い、西方極楽浄土の救主とされる阿弥陀如来を本尊とする仏堂を盛んに造営された。


 此の平等院鳳凰堂と堂内の阿弥陀仏、壁扉画や雲に乗った供養菩薩像、周囲の庭園などは「観無量寿経」の諸説に基づき西方極楽浄土を観想する為、現世に於ける極楽浄土を現した物で有るらしい。従って前に訪れた醍醐寺とは雰囲気が全く違う荘厳華麗な寺院であった。宇治の平等院鳳凰堂は10円銅貨の裏側に採用されて居るので非常に有名だが私は今回訪れたのが初めてで此れまでは一般の寺と同様な作りと思って居ただけに其の華麗な色彩には驚いた。然し此の場所の内部に関しては全て撮影禁止と成って居る為に写真に残す事は出来なかった。


 庭園を散策しながら鳳凰堂の写真を撮って居たら庭園の掃除をして居たおじさんが態々写真を撮るなら此のアングルと丁寧に教えてくれたのが中央の写真、然し夕方が迫った居た事と逆光気味で旨く撮れずに残念至極・・・・・・此の場所に滞在中は人の波が途絶える事は無かった。