黄昏叔父さんの独り言

 アマチュア無線と何でも有りのブログ

 礼文町での移動運用 (2014/06/20~21) 

2014年08月07日 13時09分47秒 | アマチュア無線 移動運用

     

 



 礼文島へのハートランド・フェリーは18時10分に入港した。下船して直ぐに島の北端に向かい車を走らせた。この島はカニの爪バサミの様な格好をして居てハサミの東側(稚内側)の先端に飛行場が有り滑走路の南側の小高い丘の上で運用する事にした。下側の港にも良い運用場所を見付けたが海面から2m位の高さで津波が来れば即、波に覆われそうな場所で有ったので今回は安全策をとって北緯45度27分18秒44 東経141度02分67秒99 海抜40mHの場所で運用した。此の道路の南側の高台に更にロケーションが良い場所が有ったが自衛隊の礼文分屯地があり無線設備も有るので干渉したら大変と距離を離して運用した。



 此の日の天気は良くなく運用地はガスっていて風も強く運用場所は最高の場所では無かったが交信数ではまずまずの数字が残せた。しかしながら北海道の町村は入れ替わり立ち替わりの移動運用局が多く珍しい場所は無いので総交信数275局の実績に終わった。夜の7MHz帯の運用は18:48分から23:00まで運用、翌朝は03:29~10:34分まで運用したが3.5Mhzの運用は無しに終わった。



 運用を開始して1時間後くらいに突然、発電機がストップしてエンジンを駆けたら直ぐに稼働したがその後は15分間隔にエンジンが乱調子に成りストップする現象に悩まされた。最終的にはバッテリー電源で運用を続けたが発電機のトラブルが無ければ300交信は達成出来たのでは?と思われます。発電機が動かないとバッテリーの充電も出来なく成るので今後の運用に暗雲が立込めたが翌朝、エンジンオイルを変えたりキャブレターを分解掃除したりエアーフィルターを交換したら其の後問題なく動作したが此れは本質的な問題箇所では無く中富良野町辺りから再発した。発電機のトラブルは別の機会に詳しく説明する。



 運用後は反対側の西側の岬を観光し、礼文島の名物「礼文アツモリ草」の群生地を訪れたが今年は開花が早く(例年は6月の20日頃が見頃なのだが今年は6月の10日頃が見頃で有ったらしい)花は萎れたり変色が始まって居て良い状態の花を鑑賞する事は出来ずに其の意味では時期を逸した感じで残念な結果に終わった。そして西側の澄海岬やスコトン岬を見て回ったがこの辺の景観は四国には無く珍しい景色が広がっていた。計画では礼文でもう1日運用する予定で有ったが発電機の不調の問題も有り早く稚内市に戻り対策を取る必要も感じ午後のフェリーで次の運用地の利尻島に渡った。


 礼文島への旅と知り合ったオバチャン (2014/06/20)

2014年08月07日 09時12分12秒 | 旅行

   



 サロベツ湿原から40号線(稚内国道)に出てその道を北上して稚内市に出た。直ぐに礼文、利尻島へのフェリーの発着ターミナルに向かいカウンターで「利尻でも礼文でも早く行かれるフェリーに乗りたい」と申し出ると「礼文島なら直ぐに出港するフェリーが有ります」との返事、稚内~礼文~利尻~稚内の周遊の乗船だと割安に成るので其の券を購入し岸壁に向かうと係員が待ち構えて折、私の車が乗船するとフェリーは直ぐに出港した。正に抜群のタイミングで昨日までの3連敗を少し取り戻した気がした。上に上がると客室は満杯状態、其の大半は同世代か?少し年配の女性の集団でごった返していて賑やかな事、此の年齢に成ると世間の荒波を越えて来た強者ばかりなので少し座席の隙間が有っても割り込むには可也の度胸が必要なので小心者の私は仕方なく甲板に出て海の景色を見ることにした。



 稚内港~礼文、利尻島間を運行するフェリーはハート・ランドフェリーで船は然程大きくは無かったがターミナルやカウンターの対応は素晴らしく新日本海フェリーに匹敵し何処かの温泉のホテルとは雲泥の差・・・・全てが洗練されていた。稚内港~礼文島間は距離で50Kmくらいだろうか?出港は16時30分で礼文には18時10分の予定、夏至が近く夕暮れが遅いので場所さえ見付かれば運用は可能な感じ船はベタ凪の鏡の様な海を礼文島へと進んだ。



 出航して1時間くらいした時、甲板で女性の方が海を見ていた横を通った時に地元の人と勘違いしたのか?(その時の私の姿は半ズボンにヨレヨレのTシャツ、野球帽を被りサンダル履き、オマケに北海道では珍しい程日焼けした漁師並みの顔)「利尻富士が見えないけど何の方向ですかね?」と聞かれ「斜め前の左側と思います今はガスって居るので見えないのだと思います」と答えたら相手は其の遣り取りで「関西の人ですか?」と聞いて来て「四国の徳島です」と答えると「やっぱり私は大阪の高槻です徳島には釣りに行くんですよ」と話し掛けてきた。客室に居る様な香水の匂いがプンプンする標準語を喋る奥様は苦手だがザックバランな大阪のオバチャンならお話しは出来る。調度、暇を持て余して居たのでお相手をしていたら話は入港前まで続いた。



 聞く処に寄ると娘さんが看護師をされていて少し前に礼文島に興味を持ち礼文島の病院に転勤願いを出し勤務しているらしく母親の「釣りキチ」を知って居るので招待されたらしく礼文島で北海道の魚を釣りまくる予定だとか?娘さんの以前の勤務地は瀬戸内の島でその時も招待されて瀬戸内海の魚釣りを堪能した話等をしてくれた。歳はほぼ同年代、日頃は主婦業と孫のお守で忙しい日々を過ごしているが今回は楽しみで釣り竿を担いで遠い北海道に一人で来たと話していた。「処で貴方は?」聞かれて退職して日本をゆっくり回りたいと思い5年で一回りして今回は4年振り、振り出しの北海道、特に礼文の花を見る為にこの時期を選んでやって来た事を話したら「何時、北海道へ?」と聞かれ「18日の舞鶴発の新日本海フェリー」で来た事を話すと「一緒の便やね」と船旅の事で盛り上がり話が弾んだ。



 奥さんとは入港前に別れたが礼文島での運用の翌日の朝、「狭い島で見掛けなかったと思ったら貴方こんな所で何をしよるん?」と娘さんと同伴で突然の訪問、興味があるのか?車の中を覗いていたので30分程、アマチュア無線の説明と車での車中泊を再現して見せたら「よう 遣るわ・・・」の感じで笑っていた。出会いは此れだけに終わらず後の利尻町の運用場所(利尻富士の見返り展望台)にも現れて「見付けた~」と笑って話し掛けて来たし利尻島の出港前にも私に手を振る人が居たので誰かと近づくと例の親子連れで「ようけ釣れたわ」と釣り上げた獲物を見せてくれた。奥さんにオバちゃんは甚だ失礼な表現だが関西人の「臆くさ無い 人慣っこさや、陽気な人柄の良さは」此の表現がピッタリするので敢えて使わして頂く、しかし呉呉も関西のオバちゃん独特のえげつなさや厚かましさを感じる人では無かった事を補足しておく。



    日頃、小心者の私が旅先で出会って女性と楽しくお話できたベスト3

 1、 何たって今回の高槻の奥さん 3日間に及ぶ出会いで楽しい時を過ごす事が出来た。しかし名前も知らない 

 2、 2011年の沖縄と離島への移動運用で与論島で出会った土産物売り場の奥さん、土砂降りのスコールで「お茶でも飲んで休んで行きなさい」と呼び止められてお茶は出るしジュースは出るし最後はラーメンまで御馳走に成った人

 3、 2010年の山形県の金山町で出会った奥さんで運用後に現れて「こんな車中泊で主人も良く出掛けるので」よく似た事している人が居るもんだと話し掛けてきた人「ご主人はアマチュア無線の移動運用をしているんですか?」と聞いたら「そんな事はしていない」と答えたので「一人旅だと何を遣っているのか?解りませんよ」と言ったら「それじゃ貴方もそんな悪い事をしているの?」と切り返して来た奥さん そして別れ際のキツイ一言「色々貴方とお話したけど貴方の言葉が訛っていたので良く解らなかったわ」と東北の人に言われてしまった事


  このような事は滅多に無いが人との出会いは時々思わぬ展開を見せ楽しい思い出として残る。旅だから成せる技であろうか?


  写真は礼文に向かうのに乗船したハート・ランドフェリー 2枚目は澄海岬 3枚目はスコトン岬 4枚目は礼文の代表的な花 礼文アツモリ草 今年は開花が早く一部花弁が枯れかかっている。

 
 




 


豊富温泉とサロベツ湿原の観光 (2014/06/20)

2014年08月07日 05時25分25秒 | 旅行





 前回の2010年に北海道に訪れて天塩郡天塩町で運用した時、どなたかが「北上されるなら稚内までの途中に石油の匂いのする温泉が有るので話のタネに是非入ってみては?」と紹介された。当初、私はオロロン街道の側の豊富町に其の温泉は有ると勘違いをして106号線を北上したが日本海を左に見る単調な街道をドライブ気分で走行したら温泉に入る道を通り越してしまい気付けば稚内市内に入ってしまっていた。引き返すのも面倒くさいので諦めて宗谷岬の方に進んだ事がある。



 今回の旅は25箇所以上の温泉に入る事も計画に有ったので日本でも類が無い其の温泉は必ず入りたいと思っていたので行く事とし天塩大橋を渡った運用場所を出発し大橋を渡り一度、天塩町に戻り農道から稚内国道(232号線)に入り豊富の町に入った。町で此の日の食料の調達の後、夕方に運用予定の離島対応の為に(自動車と携帯タンクを満タンにする為に)ガソリン・スタンドに立ち寄った。ついでに「豊富温泉に入ろうと思うのでが何処が良いですか?」と聞いてみたらしばらく考えていたが最近に改装したホテルを紹介された。

 

 豊富町の町筋を東に走る84号線を10分程走ると豊富の温泉街に入って其のホテルは直ぐに解った。フロントに行くと不愛想な男性が出て来て「いらっしゃい」の一言も無い。料金を払い浴場に入ると一人のお客も入っておらずに浴室の照明も点いていない有様に思わず「客商売だろう何時お客が入るか分からないのに照明くら点灯しとけよ」と愚痴が溢れた。節電も結構だがそれなら客が入った時に一緒に来て点灯すべきだろう・・・・サービス精神の無さに愕然とした。

 

 其の場で照明のスイッチを探したが直ぐに解らず「焼け短な」性格、照明無しで風呂に入った。温泉は油が浮いた様な感じで匂いは石油の匂いがしていたが温泉が良い云々よりも其れ以前の問題、比較対象にも成らない。ホテルの写真も撮ったが其のホテルの名誉の為に掲載は辞めて置く、ホテルを出る時も人の対応は無かった。要するに宿泊客以外はお客さんで無いのだ。



 外に出て写真の町筋を歩いたら少し離れた所に「温泉ふれあいセンター」が有り其の駐車場は満杯に成る程に車が停まっていた。「やっぱり」それで納得がいった。お客も馬鹿では無いはず「成るべくして成って居る事」を実感した。其の後、豊富町内を走行中に「サロベツ湿原」の看板を見て興味を持ち其の場所に向かった。暫く走ると道端に大きな建物が有りその駐車場には十数台の車が停車しており大半が他県のナンバープレートの車、建物の入口の看板を見ると「幌延ビジターセンター」と成っている何時の間にか幌延町に戻った様子・・・・

 

 
 相変わらず随分不効率な走りをしている事に呆れた。建物内の1階は大した展示も無く、2階は有料なので入る事なく写真の遊歩道に行く事にした。湿原は可也大きいが自然保護の為に人間が入れる場所は一回り2Km前後の距離で温泉で温まった体を冷やすには調度良い感じでゆっくりと散策した。遊歩道の周りにはエゾカンゾウ(黄色の花)やカキツバタが咲いていたが全体的には花は少し遅い感じ半月ぐらい早すぎた感じがした。