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米田憲司 『御巣鷹の謎を追う ー日航123便事故20年ー』 2005年 宝島社 その1

2015年08月20日 | 日航機墜落19850812

             ▲米田憲司 『御巣鷹の謎を追う ー日航123便事故20年ー』 2005年 宝島社 定価1890円+税 現在は宝島社の文庫版あり

 

米田憲司 『御巣鷹の謎を追うー日航123便事故20年ー』 2005年 宝島社 その1

 

事故原因は・・・・現場確定が遅れた理由とは・・・疑惑を呼ぶ自衛隊の行動・・・・なぜ米軍は救助を中止したのか・・・・事故調査委員会が結論を急いだわけは・・・・・?

日航機123便墜落事故の総論的展望が得られる本だ。そして、上記の謎に対して、2005年までの時点であるが、疑問点を整理している。

いつの時代でもいえることだが、一国の政府がからんだ事故報告書は、現政権安定のため、また、政治的立場、経済的利益を勘案して作られることが多い。事故や事件の真実のために作られていると、盲信してはならないはずである。

たとえば、ケネディ大統領暗殺事件に対する『ウォーレン委員会報告書』、『9.11報告書』しかり。政府は調査報告書刊行後は一件落着にしてしまう。メディアもしかり、あるときはあんなに真相解明のために奮闘したのに、今では、「事件を忘れない」論で満ちていて、いつもの忘却の様式に従っているように見える。もういちど原点に戻り覚醒が必要だ。

 

事故原因は・・・・

現場確定が遅れた理由とは・・

疑惑を呼ぶ自衛隊の行動・・・・

なぜ米軍は救助を中止したのか・・・・

事故調査委員会が結論を急いだわけは・・・・・?

当時、地元で、事故後すぐ救援にかけつけようとした消防団員、村民有志、数多くの目撃者が、地元民にきけば、墜落地点を特定できたのに、救出が遅れたことについて、何かがおかしいということを思い続けている。それはなぜだ。

 

▲表紙帯

 ▲ 裏表紙帯

 

 ▲▼ 『御巣鷹の謎を追う ー日航123便事故20年ー』 目次

▲目次

 

 

▲ 池田昌昭 『JAL123便墜落事故真相解明』 文芸社 1998年 当時定価1400円+税

他の本が発刊後、5年とか10年余りで、文庫本に入るのだが、池田昌昭の著作は大手各社の文庫に入らない。なぜなのか。よくわからない。なぜなのだろうと最近しきりに思う。また、文芸社というのは、自主出版として知られた出版社である。大手出版社は池田の本の出版を引き受けていないようだ。少なくても最初の著作のこの本は、「荒唐無稽な陰謀論」とも思えないのだが。

また日本版ウィキペディアの「日航機123便墜落事故」の記事はなかなか詳しいのだが、池田昌昭の著書は引用もされず、参考文献にもあがっていない。日航機墜落事件をもとにした、文芸作品や、映像作品・映画などは詳しいのだが。これでは、日本版ウィキペディアの公平・公正性は疑われるのではないだろうか。日航機墜落事故についての著書の数では、池田は一番多いはず。

ウィキペディア日本版の微妙な、解説の立ち位置は、当ブログで、ナチス・ヒトラー時代の「ドイツ国会議事堂」炎上事件を取り上げる際に参照していたのだが、日本の参考文献の扱いにも特徴があったのを覚えている。英語版ウィキペディアからの翻訳事情もあるのかも知れないが。今回も、ドイツ国会議事堂炎上事件」の解説ウィキペディアを読んで感じた違和感と同じようなものを感じた。日本版ウィキペディアの「日航機123便墜落事故」の記事は、「真相の真相を語ろうとする、真実への熱さ」に欠けるのだ。

池田昌昭の『JAL123便墜落事故真相解明』は下の目次の第Ⅰ部にあるように、「すべては、自衛隊の標的機衝突から始まった」とする。

 

 ▲▼ 池田昌昭 『JAL123便墜落事故真相解明』 目次

 

 

▲ 池田昌昭 『JAL123便墜落事故真相解明』 目次

 

つづく

 

 

 

 



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