▲ 大系日本国家史 1975ー1976 全5巻 東大出版会
大系日本国家史1975ー1976 全5巻 東大出版会 の頃
1960年代ー70年まで、勢いのあった「歴史的諸段階の社会構成的特質の解明」というテーマによる研究者グループの問題整理・提起集
全5巻で、各論者と論考の数は少ないが、各論文とも、頁数にして、平均50頁程の論考を収録している。岩波講座や、日本史研究会・歴史学研究会編集の講座ものの日本史では、30頁位の論文が多いのだが、この国家史では、各冊4ー7論文で、序論も含め計27論文収録。
加藤哲郎は、『田口富久治退官記念論集』2000年に寄稿した「20世紀日本における「人民」概念の獲得と喪失」という興味深い論文を書いている。彼が指摘していたのは、『社会科学辞典』にある4回の版に書かれた「人民」の概念規定の変遷問題であった。
戦後の日本歴史研究者の論文中にも、加藤哲郎が指摘している「人民」概念規定の変化があるのではと、論文に使用される「歴史を創造する主体」として使われていることばに注目してみていくとどんなことがわかってくるのだろうか。
1970年代初期にこの企画が構想されて、1975ー6年にまとめられた『大系日本国家史』の中、論者の中には、「人民」という概念が、積極的な役割をもって、この時期までは使用していたことが分かる。
▲ 『大系日本国家史』全5巻 1975ー1976
▲『大系日本国家史』 第1巻 古代 東京大学出版会 1975 定価2000円
▼ 『大系日本国家史』 第1巻 古代 論文目次 執筆者
▲『大系日本国家史』 第1巻 古代 論文目次 執筆者
▲『大系日本国家史』 第2巻 中世 東京大学出版会 1975
▲『大系日本国家史』 第2巻 中世 東京大学出版会 1975 目次 執筆者
▲『大系日本国家史』 第3巻
▲『大系日本国家史』 第3巻 目次・執筆者
▲『大系日本国家史』 第4巻 近代Ⅰ 1975 東京大学出版会
▲『大系日本国家史』 第4巻 近代Ⅰ 1975 東京大学出版会 目次 執筆者
▲『大系日本国家史』 第4巻 近代Ⅱ 1976 東京大学出版会 定価2000円
▲『大系日本国家史』 第4巻 近代Ⅱ 1976 東京大学出版会 目次 執筆者
今日はここまで
続く