讃岐うどんやラーメン食べ歩きと、旅のブログ

讃岐うどんの食べ歩きが好きです。また国内・海外問わず旅が好きなので、ぼちぼち書いていこうと思います。

中華製簡易シグナルジェネレーターキット_XR2206の製作

2023-12-03 20:00:00 | 無線・ラジオ・家電・パソコン
 こなだ密林(仮称)を見ていたら、中華製の簡易シグナルジェネレーターキット(SG)が、C国発送料込みで799円という破格値で売られていた。口コミを見ると、いろいろと難はあるらしいが、とりあえず動作はするようだ。中華キットにありがちな、組み立てや使用説明書がない、日本語マニュアルがないというのは気にしないことだ。また、ある程度、部品の知識や回路図が理解できないと、完成は難しいかもしれない。

 ということで、購入・組み立ては完全自己責任です。密林(仮称)で注文後、数週間ほどで到着しました。C国発の部品などは過去数回不着をくらっているのですが、今回は無事に到着しました。


 基板+部品というバラキットです。1チップICで回路は組まれていて、ICはソケットが付属しているので、はんだ付けも安心です。(熱でICを壊す確率が、格段に減る)


 英語の説明書が添付されてますが、文字が小さく印刷が不鮮明で、かつ文字つぶれがあり判断が困難です。(一例として、6だか8だか判断がつかない)←前振りです。


【製作】
 部品点数は多くはないので、組み立て自体は難しくありません。はんだブリッジと、イモはんだを注意すればいいでしょう。


 基板の四隅に下部ケース取付用の穴が開いており、ビス・ナットがあるのですが、はんだ面の部品の足等の出っ張りが考慮されておらず、ビスの長さが圧倒的に足りません。


 基板の固定は不可なので、そのまま簡易ケースを組み立てることにします。これで、内部の基板もある程度固定されるので、実用上は問題ありません。それと、C3(ケミコンの10μF)を立てて取り付けると、上部ケースに当たるので斜めに取り付ける必要があります。(後で気が付いた)


 なんなく完成かと思ったら、不具合が発生しました。周波数範囲は、付属のショートピンで設定するのですが、指定の周波数範囲と実際の範囲が異なります。

 設計上の周波数範囲(上から)
①65K - 1MHz
②3K - 65KHz
③100 - 3KHz
④10 - 100Hz
➄1 - 10Hz

 組み立て後の周波数範囲(上から)
①100 - 3KHz
②3K - 65 KHz
③65 - 1MHz
④10 - 100Hz
➄1 - 100Hz

 ん?どうして、なんでなの? ①と③が入れ替わっているようだ。

【トラブルシューティング】
①動作はするので、読み替え表を作成してそのまま使用する。
②なんとなく気持ち悪いので、回路図から追っかけていく。

 ②を選択
 部品表

 回路図


 1チップICに周辺部品を取り付けただけなので、比較的簡単な回路構成です。C4~C8が周波数範囲を決定しています。ということは、C6とC8が入れ替わっているということです。(6と読んだのが8で、8だと思ったのが6だった)

 これは、基板にも部品の番号が印字されているので、取り付け前にしっかり確認しておけば防げたミスです。(反省)組み立て自体は容易なのですが、部品が小さいので取り換えは大変です。コンデンサのみ交換するのは物理的に困難なので、DCジャックも一時的に取り外しました。

 電源はDC12Vですが付属していません。手持ちのAC/DCアダプタを使用しますが、どちらがプラス側か書いていません。多くの場合は芯線側がプラスですが、ごく一部芯線マイナスというのも存在します。回路図から追うと芯線プラスのようなので、手持ちのアダプタがそのまま使えそうです。電源スイッチがなく、動作状態が分からないので、赤色LEDを取り付けました。(ジャンクマウスからの取り外し品)


 これで完成です。

【結果】
①周波数範囲は正常になった。
②オシロで波形を見ました。

・正弦波確認です。


・三角波確認です。


・矩形波確認です。


 歪まないのは、出力4Vp-pまでです。それを超えるとピークがクリップされて歪が発生します。


 すべて正常に動作しています。

【考察】
①多少の知識があれば、組み立ては可能。間違えなければ動作する。
②周波数・出力電圧の読み取りはできない。
③VRで周波数と出力は設定するのだが、周波数は右に回すと上がる。(まあ普通)出力VRは、右に回すと下がる。(なんでやねん)
④出力4Vp-p以下だと、まあ使える。
➄突っ込見どころはあるが、この値段なので文句は言えない。
⑥測定器というジャンルではなく、お遊びトーイみたいなもの。

【利用法】
①455KHzを発信させ、AMスーパーラジオのIF調整に使う。
②1KHz程度の正弦波で、アンプの試験・調整を行う。
③別途アンプ+電鍵を接続して、モールス練習機として使う。現在、1チップ100円以下の低周波アンプICを注文しているので、それを活用してモールス練習機を作ってもいいかな。(これもC国発なのですが、今日現在到着日を過ぎてますが未着です)

 ・・みたいな
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2 コメント

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値段を考えれば・・・かな (かいちょうだべさ)
2023-12-03 22:15:57
送料込みでのこの値段ってどうなっているんでしょうね。「タダで配ってもいいけど、それじゃ何だから」みたいな値付けです。

SGというのでRF用の超広帯域SGを思い浮かべてしまいましたが(この値段では有得ませんが)ファンクションジェネレータなんですね。

私も昔秋月のDSPを使った同等製品を作ったことがあります。大して使わなかったけど。

正弦波はぱっと見で全高調波歪みが3~5%くらいと推察します。
経験上歪が3%くらいになるとオシロの画面で分かります。

出力に12dB/octくらいのバターワースのLPFを入れただけで歪みは相当改善されますよ。
ただ周波数レンジに応じて幾つか用意しなければなりませんが。

もっと低歪を望むならばチェビシェフLPFだときれいな正弦波になりますが、fに対してのフラットネスが悪化します。

ケンちゃんのオシロお使いなんですね。
でもケンちゃんブランドという事はかなり前の製品かな。途中で計測事業部は切り離し売ってしまいましたから。
最初日本毛織に人間付きで丸ごと売ってブランドはテクシオでした。

今もテクシオのはずですが、親会社が変わった気がします。今はJVC-KW社とは一切の資本や業務提携はありません。


このキットを使いこなすにはfカウンターとレベル計が必要になりますね。

それにしても恐ろしい程の値段ですね。
ケンウッドのオシロ (ブログ主)
2023-12-03 22:53:29
こんな値段なら、万一動作しなくてもキズが少なくていいかなと思い注文しました。まあ、口コミをみたら一応動作しそうなので、なんとかなるだろうという目論見はありましたが。お遊びには、ちょうどいいかなと思います。
ケンウッドのオシロスコープは、もう数十年前に中古で買ったものです。あまり使う機会もないのですが、元気に動いてくれるので、いざという時にあると有難いです。

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