讃岐うどんやラーメン食べ歩きと、旅のブログ

讃岐うどんの食べ歩きが好きです。また国内・海外問わず旅が好きなので、ぼちぼち書いていこうと思います。

ナショナル・パナソニック_トランジスタラジオ「RF-517」の修理(音が出ない)

2024-04-29 20:00:00 | 無線・ラジオ・家電・パソコン

 こないだ、ナショナル・パナソニックのトランジスタラジオが、音がしなくなったということでお預かりいたしました。古い機種なので、メーカー修理は不可と思われます。

 型番は、RF-517でAM/FM 2Band対応のトランジスタラジオです。1976年頃に発売されたようなので、初期型だと47年くらいは経過していると思われます。FMは76.0~90.0MHzまでで、ワイドFM帯には未対応です。

【症状確認】

 ①確かに音は出ない。さーとも、ざーとも言わない完全無音。

 ②AMチューニング用のLEDが、ダイヤルを回すと点灯するので受信はしているようだ。

 ③イヤホン端子にヘッドフォンを接続したらラジオの音が鳴る。

【考察】

 ①ヘッドフォンで聞こえるという事は、RF⇒IF⇒AFのイヤホン端子までは正常である。

 ②必然的にイヤホン端子⇒スピーカー(SP)までの不具合である。

【修理開始】

 ①まず、つまみ類とイヤホン端子を外します。チューンダイヤルは固いので、引き抜くときラジペンなどを使うといいのですが、紙や布なので保護してから作業をするとキズが付きにくくなります。

 裏蓋に銀色のネジが2本ありますが裏蓋にアンテナを留めているものなので、外さなくてもいいです。特に右のネジを外すと面倒くさいことになりますが、外しても組み立ては可能です。ネジをそのままにした場合、裏蓋を外す時には注意しないと内部のアンテナ線を引っ張って切断する恐れがあります。

 裏カバーは爪ではまっているので、注意深く力を入れて外します。プラスチックが経年劣化しているので、一部欠けてしまいましたが外れました。(目立たない所だったので良かった) 

②基板がかなり汚いので、お掃除をします。

 ③イヤホン端子⇒SP間の回路を確認。回路図が無いので詳細不明ですが、イヤホン端子⇒TRx2(銀色パッケージの古いTRで、コンプリメンタリ接続と思われる)⇒トランスを介してSPを鳴らすだけの音量を確保している。配線を追っていると、SPの接続端子がぐらついているのを発見しました。なんじゃこりぁぁ! 経年劣化により、SP端子がボロボロになって崩壊しています。

 ④SPがめっちゃ怪しいので、手持ちのSPに接続替えしたら正常に鳴りました。これでSP故障が確定しました。このSPは直径57mmのものです。大きさの合うものがジャンク箱にないかなと思って探しましたが、どれも大きく交換は不可です。

 ➄密林・R天(仮称)などで、57mmのSPを探します。マグネットの出っ張り部分が既存のものより大きいと基板に当たって組み立て不可になるので注意します。あることはありますが、安いのはC国発で1ヶ月はかかる見込みとのことです。なおかつ、国際便は不着の懸念もあります。(過去、数回不着をくらっている)国内発を探しますが、なかなか手ごろなものがありません。最終的に、密林で国内発4個1,874円というのにしました。もちろん4個も必要ないのですが、送料を考慮すると1個買いはかなり高く感じるし、予備として保管しておいてもいいかなとの判断です。

 数日後、密林から保守用のSPが到着しました。中華製uxcell 8Ω、0.5W、57mmSPです。

 57mmのSPがピッタリ合います。(そりゃそうだ測ったからな)

 SPは動かないように、数か所ホットボンドで固定します。一応音出しして、正常に動作することを確認します。

 組み立てて完了です。古いトランジスタラジオですが、SP以外は問題ないので良い部品を使っていると思われます。電解コンデンサは、見た目は膨れたり液漏れしているものはありません。

【使用感】

 ①購入した57mmSPでは、あまり低域の再生はできないが、中・高域は普通である。悪く言えば音に迫力がない。

 ②音量は十分である。

 ③AM/FMの感度はいい。良く聞こえる。選局もしやすい。チューニング用のLEDはAM時のみ動作する。(FM時は動作しない)

 ④ボリューム(VR)や選局ダイヤル(PVC)のガリはない。

 ➄ワイドFM未対応と書きましたが、KBCラジオは90.2MHzなのでぎりぎり聞こえる。RKBラジオは91.0MHzなので歪んでしか聞こえない。(91.0MHzまでは、受信周波数が伸びていない)

【その他】

 ①部品代469円(4個セットのため購入価格の1/4と算出)

 ②必要なもの 小型プラスドライバー、はんだ小手、はんだ、ホットボンド、必要によりニッパ・ラジオペンチなどの工具、少しのやる気

 ③要所要所で写真を撮っておくと、組み立て時とか万一線を切ってしまった時に役に立つ場合があります。

 ④今回は早く補修部品を入手したかったので少々お高くつきましたが、探せば同等品でもっと安いものもあります。部品会社などをじっくり調べるといいのが見つかることがあります。

 ➄修理は自己責任です。

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  しばらく聞いていましたが、音がしょぼすぎるのが気になります。ラジオなのでいいと言えばいいのですが、元々はもっといい音だったと思われるのでSPを再度検討してみることにしました。

 再度、R天などでじっくり探してみると、北音の57R17というのを見つけました。フルレンジで磁石部分がC国製のものよりかなり大きいので期待が持てます。しかし磁石部分が大きすぎると、基板にあたってケースに収まりません。見た目、大丈夫そうなので注文しました。送料込みで834円です。

 かなりよさげです。

 組み込んでみると、純正品かと思うほどぴったりです。音質は、かなり向上して満足いく結果です。良くなったといっても、所詮はラジオなので、そこそこです。

【教訓】

 部品は吟味しろ。できれば日本メーカー製がいい。

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