讃岐うどんやラーメン食べ歩きと、旅のブログ

讃岐うどんの食べ歩きが好きです。また国内・海外問わず旅が好きなので、ぼちぼち書いていこうと思います。

TRIO_50MHz オールモードトランシーバー「TS-600」Sメーター調整

2021-04-13 20:00:00 | 無線・ラジオ・家電・パソコン
 TS-600は、KenwoodではなくTRIOの時代の、50MHzオールモードトランシーバーである。良くできた無線機で、大きな故障もなく40年以上も動作している。


 こないだ、久しぶりに動作させてみたら、動くのは動くのだが、Sメーターのゼロ点調整がずれており、最低でもS2くらいの所までしか下がらない。さらに、アンテナを繋いでみると、ノイズでS9まで振っているではないか。

 いくら冬場はノイズが大きいと言っても、振りすぎである。他の無線機で聞いてみると、ノイズっぽいが、これほど酷くはない。

 もう、メーカーでは面倒見てはくれない機器である。

 昔の無線機は、取り扱い説明書に回路図が載っていた。調べてみたら、メーター関係の調整は、RX-NBユニットに調整用VRがあります。

 Q5:TR 2SA495(Y)のエミッタ側に接続しているVR4がゼロ点調整用VR。
 Q4:FET 2SK19(GR)のソース側に接続しているVR2がSメータの調整用VR


 RX-NBユニットは、底板を外さないと調整できない。側面の4個のネジを外すと、簡単に底板が外れる。


 実際の写真です。


 古い機器なので各部品は劣化していて、機械的に衝撃を加えると壊れる可能性があるし、ショートは厳禁である。

 これが、RX-NBユニットです。


 基盤にVR4やVR2と印刷されているので、ケーブルなどをずらしながら目的のVRを探します。かなり見にくいのですが、VR4を発見したので調整します。右に回していくと、Sメータが下がるので「ゼロ」の点を探します。

 次に、派手に振りまくるSメータを抑え気味にします。VR2を右に回すと、メーターの振れが下がっていきます。正確に調整するためにはSGが必要なのですが、持っていないので、他のリグと比較しながら調整していきます。

 これで、零点調整が完了です。


 あと、スケルチが効かない、センターメーターが動作しないという不具合がありますが、機会があれば何とかしたいとは思っています。
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 明日から4日に渡って、TS-600のメンテナンスに関する内容となります。連続した記事ですが、実際は部品の注文などもあり、2ヶ月程度かかって修理した記録です。一つ不具合を直すと、次の不具合が発生したりと、古い無線機の修理の難しさが分かりました。この時代の無線機は汎用部品を多く使っているので、特殊部品以外はなんとか通販で手に入れることができます。

 また、不具合個所がSメーター・センターメーター・スケルチ回路と、メインの送信・受信回路は正常だったことは幸いでした。試験したケミコンはすべて正常値で、トランジスタ・FETの方が劣化していたのは意外でした。
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