讃岐うどんやラーメン食べ歩きと、旅のブログ

讃岐うどんの食べ歩きが好きです。また国内・海外問わず旅が好きなので、ぼちぼち書いていこうと思います。

IC-706MKⅡGのパワーダウン修理(フィルターユニットの、送受信TRの交換)

2020-04-21 20:00:00 | 無線・ラジオ・家電・パソコン
 こないだ、IC-706MK2Gで、FT8のセッティングを行ったという記事を書いたが、ダミーロードを接続して実験している時、パワーがダウンしていることに気がついた。HF~50MHzバンドが、定格の60~70%程度になっていた。V/UHFは問題なく、100%出ている。

 ICOM社は、既定期間を過ぎた無線機は門前払いされるので、事前にメーカーに問い合わせたら、IC-706MK2Gの修理受付は2020/05末で締め切るそうです。修理は受け付けるが、部品がない場合は、そのまま返却する可能性があるとのこと。

 他に選択肢がないので、メーカー送りにした。修理期間は3週間程度必要だそうです。

 メーカーより、FAXがきた。

①パワーダウンは認められなかったが、フィルターユニットの送受信切り変え回路のTRが故障しており、受信感度の低下が認められる。
②このTRが故障すると異常発信が起こり、パワーダウンを誘発する可能性がある。

 そのため、TRを交換するか否かの判断を求めるFAX内容でした。また、パワーダウンが認識されなかったので、送信系のアンテナ・ケーブル・電源等のチェックをして下さいとの記載もありました。(ダミーで実験していたので、アンテナ系は関係ないとは思いますが)
 
 高価なファイナルが飛んでいたら、修理代金は数万円になっていたと思うので、このTRのみの故障はラッキーでした。「修理します」とFAXで返信したら、数日後706が戻ってきました。修理代金は、1万10円で、代引きで支払います。この中には、部品代、技術料、荷造り送料等すべて含まれます。


 交換したのは、このチップTRです。2SC4213B(TE85R F)で、部品代は100円です。米粒より小さなTRなので、故障個所が分かっても、自分で交換するのは至難の業です。


 ぎりぎり修理できましたが、次回故障したらお手上げです。

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 追記

 チェックしてみたら、やはり70W程度しか出ていません。あれ、パワーメーターの誤差が激しいのか? ダミーロードなので、アンテナ系は問題ない。では、電源関係か? 実験用には、30年ほど前に某個人から購入した、スイッチング電源を使いました。この電源は、DXバケーション用にと思い買ったものです。小型軽量なので、当時太平洋の島々に持って行って活躍したものですが、かなりの年月が経っています。普段使いはしていないので、故障もなしと思っていたのですが、どうもこのSW電源が怪しいことが分かりました。

 トランスドロッパ式の電源に接続したら、既定のパワーが出ていることを確認しました。ありゃ~、電源だったか。でも、感度低下は分からなかったので、最後のチャンスで故障TRを交換してもらったのはラッキーだったと思いましょう。
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2 コメント

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Unknown (かいちょうだべさ)
2020-04-21 21:53:42
無線機に限らず各メーカーは修理期限を過ぎれば修理不可とするのは国の指導も有るしキリがないので当然ではありますが、「泣きつくと」やってくれる事も多いようです。
(当然値段もそれなり、時間も掛かります。)

特にアマチュア無線のような趣味物ほど「泣きつき」が利くようです。

ケンちゃんなんかは無線機でもオーディオでも泣きついて「金に糸目を付けないから」と言えばかなり古い物も対応したりしていました。

極めつけはある機種の電源基板がケミコンの液漏れも伴ってパターンが腐食して最悪の状態で、サービスに補修用のプリント基板もなかったのですが、ユーザーの強い要望に応えて一枚だけ古い図面(CADデータが無かった時代のもの)からプリント基板を作って組み立てて修理したのです。
お客さんはたいそう喜んでくれましたが相当な価格がかかっています。

例えば、ケミコン数点とブリッジダイオード、コンデンサーや抵抗、そしてトランジスタ数点の簡易な電源基板の場合、量産用プリント基板(部品無しの基板のみ)は1枚数十円~100数十円ですが、1枚だけ試作的に作ると大ざっぱに言って1~3万円かかります。(部品別)

理由はプリント基板を作る為のパターンやレジスト、シルクのフィルム版代がかかるからです。

だから「泣きついてカネに糸目を付けなければ」となるのです。
メーカーでダメならば小規模の修理専門会社とかはあちこちあるようです。

スイッチング電源で30年前とは…
故障箇所がどこかは私は知る由もありませんが、この手の物ってケミコンのドライアップが原因の事が多いようです。

一般的なケミコンはだいたい雰囲気温度が50度以下の場合の寿命は10~12年くらいでドライアップになります。
可動部の無い電子部品の中で一番短寿命はケミコンです。

なお自作の場合はさらにケミコンの寿命は短くなります。
理由ですが、部品メーカーから出荷された部品はケミコンに限らずまず「最も大口のメーカーに出荷」、「それ以降はメーカーの購入数による順位で出荷」となり、最後に余った端数などが秋葉原などのパーツショップに出されるのです。

だから秋葉原のパーツショップで売っている部品は生産から数年経っている物が多く、特にケミコンはドライアップまでの期間が極端に短い部品も多いようです。

特に出荷から年数の経っている部品が多いのは自作キットの類です。
部品がキットメーカーに届くまでの時間と、キットになってから買われる間での期間が足されるからです。

さらに自作キットは店頭など陽が当たる場所に置いて売られている場合も多く、ケミコンのように液体が入っている部品は更に寿命が短くなります。

パーツショップで買った部品のリードが変に錆びていたり酸化幕が付いていてハンダが乗りにくいという事がありますよね。
まさに出荷から時間が経っている証拠です。 
大昔、初歩のラジオに「部品はハンダ付けする前に紙ヤスリでリード線を磨きましょう。」と書いてあったのを思いだしました。
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無線機修理 (ブログ主)
2020-04-21 22:42:42
 ICOM社は、修理受付不可リストがあり、それに乗ると全くの門前払いになります。他社も、そういうリストはあるようですが、KやY社は比較的臨機応変のような気もします。

 TS-600なんか、出来る限りでいいと言ったら、保証なしでいいならと調整してくれました。K社はあまり魅力あるラインナップがないので、最近はもっぱらY社のものを使ってます。

 30年前は、アマチュア用に12VのSW電源は皆無の時代でした。東京の某海外ペディショナーが、メーカーから12VのSW電源ユニットを購入して、自作風に組み立てたものを譲ってもらいました。確かに、電解コンデンサは劣化するので、くさいですね。

 初歩のラジオは、毎月買ってました。今では1冊も残っていないのですが、取っておけば良かったかなと思います。
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