讃岐うどんやラーメン食べ歩きと、旅のブログ

讃岐うどんの食べ歩きが好きです。また国内・海外問わず旅が好きなので、ぼちぼち書いていこうと思います。

RJX-601(50MHzトランシーバー)松下電器産業株式会社

2012-10-27 17:35:48 | 無線・ラジオ・家電・パソコン
 RJX-601の短波ラジオ化(8MHz~12MHz)

 あの、ナショナルがかつて製作していた、不朽の名機RJX-601である。今でも根強いファンがおり、ネットなどでは取引されている。設計思想と、部品の選択が良かったのだろう、非常に壊れにくい。昔、いじくりまわしてコアを欠けさせてしまい、メーカー送りにしたことがあるくらいだ。



 一枚基盤で作られており、けっこうぎっしり詰まっている。久しぶりに電源を入れようとしたら、入らない。いゃ、たまに入る。普通こうした場合、電源コードの接触不良を疑うのだが、そうではないようだ。しかたないので、電源SW兼音量VRの端子をショートさせたら、電源が入った。電源SW部分の接触不良が判明。

 セオリーとしては、電源SW兼音量VRの交換なのだが、部品が手に入るわけもなく、SWの金属ツメを精密ドライバーで少し持ち上げ、潤滑グリスを吹き付け、無事復活。

 受信部はダブルコンバージョンとなっており、1'st_MIXでは、50MHzの入力を29MHz~33MHzのVFO出力と混合させ、1'st_IF_21MHzを作っている。さらに、2'nd_MIXは、21.455MHzの固定局発を入れることにより、2'nd_IF_455KHzを作り出す。こうやって、50~54MHzをフルカバーしている。1'st_MIXに数メートル程度のビニール線を接続することにより、8MHz~12MHzを出力させることが出来るので、短波ラジオ代わりになる。好都合なことに基盤にTP1があるので、そこにビニール線を接続すればよい。


 写真の黄色い線が、TP1に接続したビニール線(TP1には、抵抗がつながっている)
このままでは、カバーが閉められないので、カバーを少し開けておく。またはシャーシに穴を開ける手もあるが、見た目が悪くなるのでお勧めしない。無理にケースを閉めるとビニール線の被覆が破れてTP1がショートするので要注意。

 けっこう感度がいい。台湾の日本語放送がS9オーバーで聞こえてきた。9MHz台には、放送局がひしめいているので、沢山の局が聞こえる。聞いて面白いのは日本語放送か英語放送だが、ほとんどはアジアの大陸系言語で埋め尽くされている。内容が分からないので、聞いていても面白くない。短波ラジオ化したら、本来の50MHzの運用は出来ないので、飽きたら戻せるようにしたほうがいいでしょう。

 改造は自己責任で。壊れても、メーカーは対応してくれません。もう松下にラジオ事業部はないでしょう。

RJX-601 50MHz~54MHz AM/FM 3W/1W切り替え式 ファイナル:2SC1306x1(1回自分で取り替えた)
TRIOのTR-1200 50MHzAM/FM 1W 50~52.5MHzを駆逐して、当時爆発的に売れたトランシーバー。貧乏学生には小遣いで買える、ギリギリの線34,000円

 移動用に持って歩くと、カバーの塗装がはげるという大惨事になった局も多い。たいていは自分で塗装し直すのだが、緑色に塗ってRJX-緑01(りょくまるいち)と言ったヤツもいた。
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