讃岐うどんやラーメン食べ歩きと、旅のブログ

讃岐うどんの食べ歩きが好きです。また国内・海外問わず旅が好きなので、ぼちぼち書いていこうと思います。

中華ラジオ「PL-660」TECSUN

2013-02-07 20:00:00 | 無線・ラジオ・家電・パソコン
 かつての高機能BCLラジオは、もう日本のメーカーでは製造されておらず、今や中華ラジオが幅をきかせている。以前、中華ラジオDE1101(愛好者1号←名前が如何なものかと思うが)の記事を書いたが、今回はTECSUNの旗艦モデルといわれている、PL-660についてのレポートです。

 DE1101は中波~短波26MHzあたりまで、高感度で聞くことができる。このラジオは中東やヨーロッパ、アジア各地やアフリカ北部に持って行って活躍したが、ある時現地で買ったジュースの缶と一緒にバックに入れて機内預かりにしたら、気圧と衝撃のためか、缶から液漏れがしてDE1101がべっとべとになったという大惨事を巻き起こした。

 アルコール洗浄をかけて乾かし、なんとか復活したものの、若干スペックに不満があったため、PL-660を入手した。ネットで検索すると、なかなか評判がいい。


 スペック
1.長波~30MHz、FM76~108MHz、エアバンド対応
2.AM、FM、SSB対応
3.最大1200チャンネルプリセット可能(こんなにいらんやろう。あってもいいけど)
4.ダブルスーパーヘテロダイン 第1IF:55.845MHz、第2I:455KHz
  FM:10.7MHz
5.外部アンテナ端子は、イヤホンジャック式。ただし、短波とFM用のみ
6.アンテナゲインSWがあり、DX,NORMAL、LOCALの切り替えがある。

 さて、実力やいかに。

1.選局は右のダイヤルで行う。中波はあらかじめ、9KHzまたは10KHzステップが設定出来る。ステップボタンを長押しすることによって、SLOW(1KHz)とFAST(9KHz)の切り替え可能。短波は同様に1KHzと5KHzステップに切り替え可能なので便利。
2.7MHzのSSBを聞いたら、付属の室内ホイップにもかかわらず、けっこう聞こえる。
3.エアバンドは、外部アンテナ接続不可なので、内蔵アンテナで聞いたら福岡コントロールやグランド、アプローチ、デパーチャーなど、ひととおり聞こえる。(ここは、空港から近いからな)
4.中波の感度が高すぎ、DXポジションだと地元の局は、高周波段が飽和して音にならないことがある。
  局によっては、NORMALポジションでも歪んでしまうので、LOCALにしないといけない。

  NHK第一:LOCAL、NHK第二:NORMAL、RKB:LOCAL、KBC:NORMAL 

 すべて、LOCALにすると、KBCなどはゲイン不足を感じる。つまりS/Nが悪く聞こえる。(ノイズっぽい)

  感度重視の設計のようで、AGCの効きが良くないようだ。中波放送が、こんなに歪む(超強力なためだが)ラジオは、初めてだ。アンテナゲインを都度適切に設定すれば問題ないが、選局の度にセットするのは面倒くさい。

5.短波の感度は十分
6.FMの感度も十分。ステレオ受信可能だが、ヘッドフォンのみ対応。本体にはSPが1つしかない。
7.エアバンドも、そこそこいける。
8.長波は日本に放送局がないので、実力不明。AMボタンで、ちゃんと切り替わる。
9.SSBの場合、1KHzステップだがBFOのピッチ調整ダイヤルがあるので、実用上問題なし。
10.ダイヤルが軽いので、少しさわっただけでも、周波数やプリセットチャンネルが変わってしまう。
11.音量と音質は十分
12.付属のACアダプタは、220V用のため、100V→220Vアップトランスがついていた。充電式電池を使った方が、いいようだ。(電池は付属していない)
13.DE1101では、ラジオ本体に電池の充電機能がついていたが、うまく充電できなかった。充電完了になっても、実際は充電式電池に充電されていない。このPL-660は、まだ使いこなしていないが、いろいろな情報を調べると、どうも本体の充電機能の評判は芳しくない。別途専用の充電器で、Ni-HM等の電池を充電してリサイクルした方が良さそうだ。(中華ラジオの充電回路については、あまり宜しくない感がある)

 考察
1.地元の中波AM放送をまったり聞くには適していない。(局固定ならいいが)。普段使う分には、DE1101の方が使いやすい。
2.中波のDX局や、短波で遠くの局を狙うには適している。
3.とりあえず、良く聞きそうな局はすべてプリセットした方がいい。
4.FM帯域が世界標準に対応しているので、海外のお供にも良い。
5.エアバンドが、そこそこ聞こえるのは良いが、外部アンテナ端子が欲しいところ。
6.11,700(送料込み)の割には、いじって楽しめるラジオと思う。
7.ラジオと通信型受信機との中間くらいに位置するかな。(若干ラジオ寄り)

 諸手を挙げてすばらしいとは言わないが、用途を絞れば使えて楽しめるラジオだと思う。ただし、あまり一般受けはしないだろう。

 収容カバーがついており、持ち運びには便利。簡易なビニール線アンテナも付属。


こういう、一般受けしないラジオを作ってくれる日本のメーカーは、もうないのだろうな。日本のメーカーが作れば、値段はともかく、AM放送の歪み対策とか使い勝手にしても、格段にいいものが出来るのにと思う。言ってみれば、中華ラジオは値段は安いがツメが甘い感じがする。耐久性に関しては、これからなので良く分からない。修理は無理と思って、自分で何とかするか使い捨てでしょう。(たとえ修理出来たとしても、新品の本体買った方がいいような価格の可能性大) ネットの、とある販売店でロッドアンテナや、アクリルカバーの保守部品を売っていたので注文した。ロッドアンテナは1mくらいあり長いので、そのうちひっかけて折れそうな予感がする。注意するけど。
コメント
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