今年の秋は絶対どこか遠出をして会心の紅葉を撮ってこようと思っていた、
ところが雨の休日が多かったり仕事が忙しくなったりとことごとく機会を潰していた。
もう東京・埼玉都心部でも紅葉が終わろかという時期になってやっと落ち着いたので
紅葉時期がとても長い『鎌倉』へ行ってみようかと12/11(水)に決行。
今回は特に気合が入っている。
なにせ最近手に入れた「Nikon D700」を使ってのほぼ初撮りなのだ、
付けたレンズは「SP AF28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical (IF) MACRO」である。
DXのD300sでは広角域が足りないのだが、FXでは標準ズームとなる、
たしかに24mmあたりから始まるほうがありがたいのだが、こればかりはしょうがない。
とても安価なレンズなので手ぶれ補正もないが色味はとても気に入っている。
ほぼD700での標準使用となりそうだ。
鎌倉でのコースだが、今回は以前によく歩いていた『天園ハイキングコース』を選んだ、
コースの流れから撮影スポットとして「円覚寺」「建長寺」~(ハイキングコース)の「半僧坊」
そして「獅子舞」となる、特に今回は「獅子舞」がハイライトとなった。
朝6:33の東上線直通副都心線で横浜経由の北鎌倉を目指した。
8:18定刻通りに北鎌倉へ到着。
朝のうち天気が今ひとつはっきりせず太陽の光に恵まれなかった、
それでもそれを帳消しにしてくれるだけの風情がさすが鎌倉にはあった。
各ポイントのベストショットを散りばめていきたい…。
円覚寺:鎌倉五山第2位の名刹、「居士林」前のカエデが素晴らしいとの情報
8時過ぎということもありまだ境内の其方此方で掃除をしていた、これには参った。
カメラをどちらに向けても掃除をしている係の方か掃除用具が入ってしまうのだ(笑)、
そんな状況の中で様子を見ながら素敵な場所を見つけて撮影してきた。
「総門」:とても静かでした、青空も若干見えていたのですが雲が多く、境内は落ち着いた雰囲気。
「山門前」:結構な数の方たちが境内の掃除をされておりシャッターを切るタイミングが難しい。
この大きな山門へ近づいてくるとさすがに『鎌倉』という実感が湧いてくる。
「山門」:立派です、も少し早ければとてもきれいな紅葉が見られた感じ。かなり葉が落ちている。
「仏殿」:山門に比べかなりきれいな造りに驚いたが、昭和39年に再建されたものだった。
窓からのオレンジ色の明かりがとても優しい。
「境内散策時の紅葉」(法堂跡周辺):しばし境内を散策した、人も少なくしばらくは撮り放題。
(唐門周辺):鮮やかな色を発見、とても清々しい空間だ。
「大方丈前庭園」(百観音):大きな柏槇が素晴らしかった庭園、落ち着いた百観音像はきれいな
カエデを背景に慎ましく佇む。
(方丈前庭園より):庭園の低い塀の瓦屋根越しに鮮やかな紅葉がとても美しい。
(同):瓦の落葉も少し寒そう・・・。
「大方丈」:住職の居間だが、現在は法要や坐禅会など様々な催しに使われているという。
もう少し色味が残っていればずいぶんと趣があったのだが…。
「居士林」:見事にカエデの葉が落ちてしまっている・・・、やはり来るのが少し遅かったようだ。
円覚寺一番の紅葉期待の場だったのだが。
「選仏場」:居士林手前にある、いい形でカエデが彩りを添えてくれてありがたかった。
(山門より仏殿を望む):ようやく半分の落葉集めが終わったようだ、掃除用具は端へ片しましょうね…。
(十王堂前):帰り際の総門までのアプローチひときわ鮮やかな一本、感謝です。
「建長寺」:鎌倉五山の第一位 臨済宗建長寺派の総本山、こちらからハイキングコースが始まる
さすがに人気の高いスポットだけあり、着いた9:30頃からすでに修学旅行の中学生らしきグループや
ファミリーなどの姿が見られた、ただ平日なので混雑するには程遠い程度だが。
「仏殿」:こちらに寄るくらいから空が明るくなってきた、ありがたい。1本50円の大きな線香を焚いたあと
だけにちょっと感動した。
「地蔵菩薩坐像」:とても立派な像である、奥の透かし彫りも素晴らしくまた外が明るくなってきたので
天井の蓮(?)の模様もターコイズブルーがひときわ鮮やかに見えていた。
「仏殿~法堂」:1814年(文化11年)に「再建」されたというが、それでもかなりの歴史だ。
関東最大規模の木造建築というがとても見事な造作である。
(東屋近辺から仏殿を望む):東屋で休憩していて見つけたアングルだが、人も少なくラッキーな一枚。
(東屋よりの眺望):こんな素敵な色を見ながらの休憩だった、青空がとてもありがたい。
(仏殿を望む):トイレを拝借した帰り、こんなきれいなカエデを発見、お寺らしいアングルで一枚。
(カエデ越しの仏殿):そのカエデをメインにまた一枚。
(紅葉の風情 i)建長寺ではまだまだ見られるカエデのたぐいはとてもきれいだった、緑が多い中とても
目立つ存在だ。
(紅葉の風情 ii):この裏が立入禁止の一画(・・・堂)だったが振り返って情緒たっぷりのカット。
半僧坊:鎌倉市内・相模湾・富士山も眺望可能な絶景スポット
建長寺からおおよそ10分ほどにあり、カラス天狗に守られて急な階段を登ればそこは絶景の地。
暖かい日差しに恵まれ、登りの汗が一気に吹き出した。
結局この先のハイキングコースはネルシャツ一枚で歩いてしまった。
(半蔵門大権現像横の狛犬):竹林にカエデと背景がとても良かった狛犬さん。
(境内のイチョウ周りの黄葉):イチョウの木はもうほとんど葉を付けていない、足元が見頃。
(紅葉の風情):もう太陽が絶好調になってきて、カエデの葉の輝きが素晴らしい。
(本堂への階段):このへんが一気に天園ハイキングコースの高みへ登る場所、たっぷり汗をかいた。
(建長寺・相模湾を望む):素敵なアングルですね~、もう少しズーム・インしても良かったか・・・。
(天園コース入口で出会ったリス):佐助稲荷から長谷寺へのコース以来の出会い、けっこう会います。
「天園コース:十王像」:一円と間違えて百円置いてしまい、取り替える間恥ずかしい思いをした(笑)。
(天園コース:思い出の場所):30年前妻とハイキングでこの場所で休憩した記憶が蘇った。
(お弁当のおこぼれを待つトンビ):大平山で昼食時サンドイッチの耳を少し投げ上げたら見事にキャッチ!
(天園・茶店付近の岩場より):富士山が見えなかった半僧坊より、こちらの景色のほうが良かった
「獅子舞」:鎌倉屈指の紅葉の名所、「秋の鎌倉の桃源郷」ともいわれる
ここはすごかった、カエデの燃え方がとても素晴らしくまさに「赤の世界」。
ここで30分強タップリと紅葉を楽しんだ、”桃源郷”というのもまんざら大袈裟ではない。
(紅への誘い)
(赤の迷宮)
(燃え上がる炎のごとし)
(どこまでも続く紅)
(紅の桃源郷):もう言葉にならない・・・。
(そびえ立つ赤)
(紅酔):ほんとに酔います。
(紅のため息)
(紅蓮の炎)
(紅の影)カエデの葉の影で黄色いイチョウの落葉がオレンジ色に・・・
(赤の境界)
ため息が出るほどの紅葉をタップリと堪能して午後1時くらいに下りてきました、
2013紅葉、ミッションクリアというところでしょうか。
鎌倉駅まではけっこう市街地を歩きます、バスを使うのも時間調整が面倒ですから
次回があれば逆コースを歩くのがいいかもです。
まあ最後に鶴岡八幡宮をお参りするというのもありかなとも思いますが…。
午後2時ころ鎌倉駅から横須賀線に乗り、車窓を眺め余韻を楽しみながら帰路につきました。
ほぼD300sとは兄弟の関係のようなD700の扱いにもすぐに慣れ、
これから持ち出すのがとても楽しみになってきた。