恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

8/18(土)三遊亭天どん独演会@夢ART工房

2018年08月18日 | 噺とか
なんとなく第1回という響きに弱いんですね。
そんな状況が天どん師匠の「友引寄席」の一節にありますが、まさにそんな感じ。
あまり縁のない地域ではありますが、東急田園都市線「つくし野」駅から歩いて10分。
おそらく普段は工房として使用されているであろう大きな一軒家で天どん師匠の独演会がありました。
8月ながら秋の空気が漂う中、お出かけがてら行ってまいりました。
35人という限られた人数で、のんびりと楽しむ会なのですが、
なんとまぁこれがチケット完売御礼で満席。
おそらくはお客さんの多くが工房に通っている方かご近所さんなのでしょうかね?
最近、落語協会のHPにお弟子さんのごはんつぶさんが掲載されるようになり、
今日も出てくるのかなと思いきや、今日は天どん師匠がしっかり3席。

天どん「ろくろ首」
天どん「ひろっちゃった!」
-仲入り-
天どん「茶の湯」

客席の様子を探りかねている天どん師匠、いきなり新作では、ということで古典を。
以前も夏の独演会で聴いている演目ですが、楽しい噺ですね。
天どん師匠が演じる与太郎さんもさることながら、
与太郎とおじさんの何とも言えない軽妙なやりとりが癖になります。
あー、そうそう、こういう空気感だなぁ、ってやつ。

一席終えて、続いて新作の「ひろっちゃった!」へ。この噺は2度目。
まぁとにかくこの噺に出てくる登場人物の思考回路もぶっ飛んでますね。
物事をどんどん悪いほうに考えて悲観する人がいますが、
茶封筒を拾う→誰かに見られる→ネットにアップ→炎上→警察に捕まる
→公安による取り調べ→脱がされる

という流れはもう飛躍しすぎてて何とも言えません。すごいよなぁ。

仲入りをはさんで、もう1席は新作で行くのかなぁと思いきや、ここも古典「茶の湯」で。
先日聴いたばかりのように思いますが、演じ手が変わると噺の印象も変わりますね。
青黄粉と椋の皮で点てたお茶を飲む際のくすぐりとか、もうたまりませんね。
天どん師匠では初めて聞く噺でしたが楽しませてもらいました。

落語がブームになる中で各所で落語会が開かれていますが、
その会場それぞれに温かさや良さがあるものですね。
今日の会場でもお茶とお菓子のサービスがあり、温かく迎えてくださいました。
落語を演じる噺家さんもそうですが、そこにかかわる運営の方の努力も大切なんですね。
遠くまで出かけた甲斐があったというものです。

恐懼謹言。
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