恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

8/15(水)葛西イオン寄席

2018年08月15日 | 噺とか
あれこれと夏にアクティブに活動していると、一休みしたくなる日もあります。
ちょっと体にも疲れが来る、そんな8月の折り返し地点。
ほぼ地元といってもいい葛西のイオンで無料の落語会が定期的に開かれています。
物は試し、とばかりに足を運んできました。

金の助「狸の札」
さん八「替り目」

前座さんが一人に真打という構成が多いようですね。
会場には30分ぐらい前に到着しましたが、それでもかなりの席の埋まり具合。
最終的には立ち見も出るという盛況ぶりでした。
たいがいは地元の高齢者の方、といった感じでしょうか。
で、会場もイオンの催事コーナーのようなところなので、
通行人の姿は見えるわ、館内放送が入るわ、騒ぎ声は聞こえるわで、
無料の落語会だからとあまり期待はしていなかったのですが、
それでも十分に噺を楽しむことができました。

前座の金の助さんは芸協の方なので、はじめてお目にかかります。
軽い小噺をいくつか披露したうえで本題へ。この辺りは手馴れていそう。
「狸の札」をしっかりやって降りていきました。
とちゅうちょっと中だるみしてしまいましたが、まぁ仕方ありますまい。

さん八師匠は地元江戸川の出身ということもあって、会場のウケもいい。
今日が終戦記念日であることに触れながら、いろいろな思い出話を。
師匠である5代目小さん師匠の思い出も普段は聞くことができないので興味深いですね。
また、お盆の時期にも触れておられました。
東京では現在7月がお盆だが、田舎は8月である、と。
にもかかわらず、ここ葛西は今でも8月にお盆をやっていて、
同じ江戸川区の中でも新川を境にして風習が変わるんだそうな。
隣接した地域でもどこかを境にして変わることってあるんですねぇ。
なお、日本では8月25日からお盆、という地域もあるんだそうで。

あれこれとマクラを振って本題は酔っぱらいの出てくる「替り目」へ。
持ち時間がたっぷりあるためか、丁寧にしっかりとした描写で描かれます。
さん八師匠の風貌といい、声色といい、実に酔っぱらいが気持ちよさそうに描かれ、
会場もその雰囲気に引き込まれていきました。
マイクを通じて大きな声をたまたま聴いた通行人は驚いたでしょうけど。

無料の落語会でも満足度のある会っていうのもあるものですね。
たまにはこういう発見というのもいいものです。

恐懼謹言。
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