グレートノーザン鉄道

アメリカのグレートノーザン鉄道の実物(歴史、資料等)と鉄道模型(HO:レイアウト、車両)に関するプログです。

電気機関車No.5012 クラスY-1 (1-C+C-1)

2005年04月23日 | 模型・車両
 Y-1クラスは、1927年にGeneral Electric (GE)社で製造された軸配置1-C+C-1の電気機関車です。GNにとって最大の難所であるスティーブン峠には新旧2つのカスケードトンネルがあり、そのいずれもトンネル延長が長く、蒸機・ディーゼルでは排気の問題があるため、1909年に電化されていました。スカイコミッシュ~ワナッチィ間72マイル(約115㎞)のこの電化区間で、Y-1は、しばしば重連または三重連で、あらゆる列車の先頭に立っていました。1956年にトンネルに排気ベンチレーションが設置されたため、電化区間は非電化(!)され、ディーザル機関車による一貫輸送が行われるようになりました。このとき、Y-1クラスは、全10両のうち2両は廃車、残り8両はペンシルバニア鉄道に売却されています。
 模型は、韓国KEY Imports製で塗装は第二次大戦後の「エンパイヤビルダー塗装(グリーンとオレンジ)」です(1927年の導入時は濃グリーン塗装。1947年から1950年の間に塗替え。)。このエンパイヤビルダー塗装は、日本の東海道線の湘南色決定の際に影響を与えたと言われています。正面に角のように突き出しているのは、重連・三重連時の電気連結器で、ブスバーといわれています。走行ぶりも非常に静かで、客車でも貨車でも似合うため、当社でもさまざまな列車の先頭に立たせています。いつかは、重連に組ませてやりたいと思ってはいますが、財政難の当社では実現は先のことになりそうです。
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