グレートノーザン鉄道

アメリカのグレートノーザン鉄道の実物(歴史、資料等)と鉄道模型(HO:レイアウト、車両)に関するプログです。

蒸気機関車No.1973 クラスM-3 (2-6-8-0)

2005年04月20日 | 模型・車両
 M-3クラスはグレートノーザン鉄道でも変則的な2-6-8-0という軸配置の関節型蒸気機関車です。実物は、1910年にM-1クラスとしてボールドウィン社で複式マレー(後ろのシリンダーで使った蒸気を再加熱して前のシリンダーで再使用するもの)で製造されました。その後、1926-27年に4つのシリンダーに同時に蒸気を送る単式に自社工場で改造されてM-2クラスとなり、更にその後、キャブ前面が斜めになっているスポーツタイプキャブとバンダービルトテンダー、プレート先輪(それまではスポーク)を装備してM-3クラスとなっています。このクラスの機関車は、メサビ鉱山からの鉄鉱石運搬やモンタナ州のマリアス峠越え等に活躍しました。晩年は、1929-31年に全35両のうち22両がO-7クラス(2-8-2)に改造されましたが、残った13両のMクラスは、この1973号機も含めてモンタナ州の支線等で1950年代まで使用されました。
 模型は、M-3となった頃の1973号機をプロトタイプとしてChallenger Imports, Ltd.が韓国で生産したものです。グレーシャーパーク塗装(ボイラーとシリンダーは緑、煙室は白と銀を混ぜた色、キャブ屋根は赤、その他は黒)、ベルペア火室、バンダービルトテンダーとGN蒸機の特徴がすべて表現されており、大変気に入っています。走行ぶりも良好で大きな牽引力を生かして鉱石車やホッパー車の長大編成を牽かせたり、支線時代に合わせて短めの貨物を引かせたりしています。
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