「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和弐年(2020)2月29日(土曜日)
通巻6381号
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米企業から次世代バッテリー技術を盗んだ中国人に懲役二年
最大18億ドルの機密を「フィリップス66」から盗取していた
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昨師走、FBIの内偵により、次世代バッテリー技術を盗んだ容疑で、中国人エンジニアのタン・ホンジンン(音訳不明。36歳)を逮捕、司法省が起訴していた。
2月28日、判決がでた。二年の懲役と出所後も三年の監視、くわえて15万ドルの罰金刑を言い渡した。
次世代バッテリー技術の中枢技術は中国の進める「MADE IN CHINA 2025」の目玉の一つ。
最先端技術は日米企業が開発しており、とくにオクラホマ州の「フィリップス66」は過去の開発研究で14億ドルから18億ドルの投資をしてきたとFBIの内偵資料が示唆している。
また同時にテネシー大学の教授もNASAの財務資料を盗んだとして逮捕され、先週のハーバード大学化学部主任教授の逮捕に続く、中国スパイの連鎖となっている。