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ホルマリンのマンネリ感

北海道在住、ホルマリンです。旅行、怪しい珍スポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、昭和レトロなどなど…。

2022 日本最東端・根室納沙布岬へ(前編)

2023-04-16 16:57:32 | 日本四端制覇への道
2022年5月21日

日本最東端の根室・納沙布岬へ行こうと思い立った。
道央圏からはあまりにも離れているため、道民である私でも未だに訪れた事のない土地だ。
かつては「せっかくなので自転車で踏破したい」と考えていたので今日の今日まで取り置いていたのだが、自転車に乗る気力・体力が年々減退しており一生不可能だと判断。さっさと自家用車で行く事にした。

日本四端制覇を生涯の目標としており、今回は重要な旅になると勇んで出発する。


仕事終わりに苫小牧を出発、日高道を南下し静内に到着。
実はこの日は私の29歳の誕生日であった。せっかくなので自分へご褒美を……と夕食は贅沢することに。


海沿いの町なので海鮮を。良さげな「回らない寿司屋」を見つけ、特上寿司を頂く。
もっと高級なメニューもあったのだが、一食に3000円以上は出せなかった。
こんな日でも私はケチだ。


夕食後、日の沈んだ海沿いの国道をさらに南下。
午後10時ごろ、少し外れた浦河町の「オバケ川」を再訪するも、街灯もなく真っ暗で何も見えず。
本当にオバケが出そうだった。
その後内陸の天馬街道を超えて広尾方面へ抜けるのだが、分岐点付近のコンビニに到着したのは午後10時半過ぎ。動物飛び出しのリスクがあるため少し躊躇しつつ、速度控えめで挑む。

道中はトラック1台しか見かけず。
沿道には深い闇の森が延々と広がり孤独な時間が続くが、このような時間は幽霊よりも野生動物が怖い。

真っ暗闇に加え、途中から不気味な濃霧が立ち込め、広尾~豊頃~浦幌まで続いた。
さすがに疲れたので深夜に辿り着いた浦幌の道の駅で車中泊とした。

2022年5月22日


さて、夜が明けてこの日が1日目。
曇天のなか朝の釧路市に到着し、リサイクルショップめぐりやインデアン(カレー)などを楽しみ午前中は息抜き。
そして午後1時、以前から行きたいと思っていた浜中町の涙岬に立ち寄る
(当ブログ初登場?の愛車SX4セダン)。


案内看板は立っているが知る人ぞ知る景勝地のようで、草原にまっすぐ続く散策路には誰もおらず。
まずは「立岩」方向へ行ってみる。

何もないけもの道を数分歩くと、展望ポイントへと到着した。



中々の絶壁で足がすくむ。
残念ながら海霧で霞んでいるが、ポツンと立っているのが「立岩」。
岩の周りを優雅にカモメが飛んでいるのが見えた。


しばし景観を楽しんだ後、いよいよお目当ての「涙岬」方向へ進む。
断崖の上のわずかな平坦地を縫うようにして遊歩道が延びている。
それにしても静かな場所だ。





こちらも数分歩いた突き当りに、見晴らしの良い展望台が。
岩がトンネル状になっているあの飛び出た部分が涙岬のようだ。絶景である。

この地には古老に伝わる悲しい伝説がある。
厚岸の若い漁師と霧多布の網本の娘が恋に落ちたものの、漁師は嵐の日にこの場所で遭難。
娘は岬に立ち、海の底に消えた漁師の名をいつまでも叫んだ。

断崖には悲しげな女の横顔が浮かび、先ほどの立岩は岸に辿り着こうとする漁師を思わせる……というお話。

涙岬というどことなく悲しげな地名の由来が分かった。


海沿いの集落をのんびり回りながら、午後3時半に同町の霧多布岬に到着した。
霧多布半島の突端で、年を通してラッコが見られるらしく、この日は海にポツンと浮かぶ生き物に向けて立派なカメラを構える先客がいた。
残念ながらあまりにも離れた崖下だったため、ラッコか否かは分からなかった。


霧多布湿原が広がる浜中町。湾に流れ込む広大な琵琶瀬川に面して集落が広がり、今まで見た事の無い北海道の風景が続く。
果てまで来たと実感させてくれる。


ついに根室市へ入り、午後5時ごろ市街地へ到着した。
人影もまばらな駅前通りには北方領土に面した街らしく、主張の強いモニュメントが存在感を放つ。


根室駅前で愛車と記念撮影し、せっかくなので隣駅の「日本最東端の駅」で有名な東根室駅へ立ち寄る。
こちらもずっと来たかった場所だが、周囲に団地が広がる小さな無人駅で、看板が無ければ旅情はそれほど感じられなかった。


根室名物が食べたくなり、夕食は駅前にある良い雰囲気の飲食店で「”元祖”エスカロップ」を頂く。
バターライスの上にポークカツを載せ、ドミグラスソースをかけたご当地料理。美味であった。

満足し店を出ると、次第に霧が濃くなってきた。
さて、今夜はどこへ泊まろうか。

続く。
コメント (2)
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札幌→稚内 ママチャリ激走400キロ その17(最終回)

2014-10-06 13:33:52 | 日本四端制覇への道
4日目 午前11時  ~最後の希望~


宗谷岬で出会った同年代の若き旅人たち。
もっと彼らと交流していたかったのですが、これから自転車の郵送手続き、札幌へ帰るための特急券手配などを行わなくてはなりません。
名残惜しいですが彼らに別れを告げ、一足先に稚内の市街地へ戻る事にしました。
バイバイみんな!無事に帰ってね!




さて。さっきから「自転車を郵送する」なんて言っていますが、正直なところ
方法がよく分からない。

ネットで調べてみても「しっかり梱包しないと受け付けてもらえない!」とか、「私は2000円で送ってもらった」「私は2万円かかった」(!!!)などなど情報が錯綜しているんですね。

正直、自転車の送り方もよくわからないままここまで来てしまったので、これからホントにどうなるか分からない(笑)。
「送れない」なんてことは無いと思われますが、さすがに無計画すぎてバカとしか言えませんね(^_^;)


なお、さっきの大学3年チャリダー達や、昨日のスーパーカブの旅人の意見は
そのまま乗り捨てて帰って新しいの買えば?そっちの方が安いんじゃない!?」でしたが、
そんなこと出来るか!!

4日間も過酷な長距離走行に耐えて、一緒に400キロを走破してくれた我が相棒。
5年間も乗っているので愛着もあります。
タイヤも交換したばかりでまだまだ走れるのに、ここに捨てて行くなんて事は僕には出来ません!!

札幌で再開して、
また一緒にサイクリングしようじゃないか!



午後1時。

ということで稚内の街へ戻り、某宅配会社の営業所へ向かいました。
Yahoo知恵袋で「2000円で送ってもらった」の情報があったのが、この宅配会社でした。

しかし。
思わぬことに、受付のおばちゃんは「普通のママチャリはちょっとね…。大きさオーバーしてしまうので…。」とのこと。
少し粘ってみましたが、「残念ながら」と言うことで断られてしまいました。

マジかよ…(汗)。

ココで送ってもらう気満々だったのですが、まさかの展開です。変な汗が出てきました(^_^;)
どうしよう…。


とりあえず「稚内駅」方面へさらに戻り、別の宅配会社の営業所へ。
しかし、自転車運送サービスは5~6年前に終了してしまったとのことで、こちらでも断られてしまいました。

「郵便局へ行けばなんとかなるのでは?」との指摘をいただき、駅前の小さな郵便局へ。
しかし、こちらも「梱包されていない普通の自転車は不可ですね…」とのこと。

ヤバい…。送れないのか…。


絶望しながら、駐車場に止めたチャリ君を眺めました。
まさか…。君を見られるのも今日が最後か…?

「乗り捨てていく」というのはさすがに非常識なので、周辺でリサイクルショップを見つけて売ろうかな、という考えが頭をよぎります。


…いや、待て。

今回の旅はすべてが順調で、予想以上に楽しい素敵な思い出となった。
ここで自転車を見捨てて帰ってしまったら未練が一生残るに違いない。
せっかく宗谷岬にゴールしたのに、最後の最後でそんなのは絶対にイヤだ。


周辺に宅配会社が無いかを調べると、最後の希望がまだ残っていました。
「ヤマト運輸」さんです。

郵便局の駐車場で、祈る気持ちで電話してみます。

「自転車の郵送は出来ますかね~?」と聞くと。なんと。

大丈夫ですよ~!ちょっと高いんですが…」とのこと!


よかったぁ~!
ヤマト運輸さんありがとう!


「南稚内駅」方面へ戻り、さっそくヤマトの営業所へ。
チャリ君は「家財道具」扱いで札幌に郵送されることになりました。
新品のママチャリが1台買える料金でしたが、そんなこともう気にしません!
少々手こずりましたが、とりあえず良かった。


ここまで本当にありがとう、我がママチャリ君。
また札幌で会おうぜ♪


午後3時半。

帰りの特急を調べると、出発まであと数時間あるらしい…。
特にすることも無いので、ヤマトの営業所から稚内駅まで歩きました。
疲れた。

やはり僕には自転車が無いとダメだ。
早くチャリ君と再開したいです。


まずは特急の切符を購入。
駅員さんに聞かれて思いましたが、「片道」という響き…なんだか切ないですね(笑)。

北の果ての街「稚内」。もう訪れる機会も無さそうです…。


出発までの時間、2階の休憩スペースでメモ整理しながらくつろぐ。
なお、駅構内のPCコーナーではロシアの方々が談笑しておりました。

16:51発 札幌行き特急「スーパー宗谷4号」

乗車料金:9930円、乗車時間:5時間5分。

特急なのにこの乗車時間。旅はまだまだ終わらない。
「さすが広大な北海道!」と思うのと同時に、よくこの距離をママチャリで走破したなぁ…と。

なお、まさかの4両編成で自由席は1番前の車両のみ。
急いで車内に入りましたが、観光シーズンは終わっているためかガラガラでした。

いよいよ発車♪

特急なんて数年ぶりに乗るので、この稚内→札幌までの帰路が地味に楽しみでした。
しかも、この列車が走る「宗谷本線」は味のある古い駅舎や「秘境駅」がたくさんあり、マニアには人気の路線。
僕もずっと乗ってみたいと思っていたんですが、ついに初体験です!

といっても、特急なのでほとんど通過するだけですが…。
特に訪問してみたい「雄信内(おのっぷない)」駅や「糠南(ぬかなん)」駅は車内から辛うじて確認。
いつか「宗谷本線・秘境駅の旅」というのもやってみたいと思っております。


車内からは、旅の最中ずっと見られなかった利尻富士のシルエットが遠くに見えました。
また、天塩川に沿って森の中を走っている際には「エゾシカ多発地帯を走行するので、急ブレーキに注意」なんていう驚きの自動アナウンスが。
不自然なブレーキ、警笛鳴らしまくりで「絶対いまエゾシカ横断中でしょ!」なんていう場面も何度かありました。

「旭川」に着いたころにはもう完全に真っ暗。外の景色もほとんど見えないのでつまらない。
疲労も溜まっていたので、いつの間にか寝ていました。

さすがに5時間の乗車はツライですね…。


午後10時36分、
札幌駅へ帰還。


中心街に建つ立派なビルの数々。キレイに舗装された駅前通り。地下街の人混み。
あぁ。わが故郷、札幌。
こんなに都会だったのか…。


いつものママチャリで400キロを走り抜けた4日間。
田園地帯を走り抜け、海沿いの寂しい風景の中をひたすら北へ、北へ。
雨に霞むダラダラした坂道の連続に苦労し、北の果ての完全無人地帯を何とか走破。
素敵な宿の人々、ありがたきセイコーマート、路肩の楽しいアート作品たちに心励まされ、ついに見た日本最北端の岬。

僕は今回の旅で、北海道の本当の魅力を知った。

「北海道には何もない~」なんて言いながら、ここ数年は新たな刺激を求めて本州へ飛んでばかりいた。
もちろん本州は未知の楽しさで溢れていたが、それを経験してしまったことによって、僕は北海道ならではの素晴らしさを完全に忘れていた。


「北海道には何もない~」か…。
何も無いからこそ北海道は美しい!



総走行距離:432.5キロメートル。

2014年夏、
「札幌→稚内 ママチャリ激走400キロ」
完結。

お読みいただきありがとうございました。
コメント (10)
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札幌→稚内 ママチャリ激走400キロ その16

2014-10-02 11:02:36 | 日本四端制覇への道

旅に出る前のことを思い出す。


大学の帰り、「今年の夏休みはコレで稚内まで行ってくる!」と友人に打ち明けたことがある。
これ以上ないくらいに優し~い友人なのだが、その時に関してはものすごく冷めた目で自転車を見ていた(笑)。
彼のあんな顔は初めて見た。


別の日。
学校終わりに自転車置き場で愛車を探すが、どこに置いたのか忘れてしまった。

しばらく探してみても、同じようなボロいママチャリで溢れかえっていて一向に見つからない。

ようやく見つけた自分の愛車は、やはり周囲の自転車に溶け込んでいるせいなのか、やけに頼りなく見えた。
何の個性もカッコ良さも無い、ごく普通のママチャリ。
他の学生が乱暴に扱っている「ただの通学用の道具」と全く同じなのだ。

ホントにこれで稚内まで行けるのか…?」と、僕はその場で恐怖した。


しかし、ついにやり遂げたのだ。


8月21日 午前9時34分、
稚内・宗谷岬にゴール―。


ついに来たか…。


……北緯45度31分14秒。
自宅からの累計距離:386.23キロメートル。

皆さん!海の向こうにサハリンが見えます!



4日目にしてついに辿り着いた、日本の北の果て。
岬の突端に立ってしばらくサハリンを眺めますが、これといった実感がありません。

感動して涙が出るのかと思いきや「ああ~、着いたなぁ~」ぐらいの気持ちです。

とりあえず記念撮影してもらう。


8月21日現在、最北端の気温は22.5度ですよぉ~!


ロシアまでわずか43キロ。よく来たもんだww 駐車場はカッコいいバイク乗りたちで賑やかでした。

「最北端の宿」と「最北端の食堂」

やはり観光名所なので、周囲にはお土産屋さん等が連なっています。

少し歩いたところには「日本最北のガソリンスタンド」

給油すると記念カードが貰えるそうですよ。自転車乗りには全く関係ありませんね(笑)。


なお、ガソリンスタンドの手前にある駐車場にて…まさかの光景が…。


!!!


…キミたちはどこから来たのかな!?

ごく普通の駐車場ですよ!?
あまりに堂々と居るもんだから、「ここらへんで飼われている方々か?」なんて思ってしまいました(^_^;)
道路を挟んだ向こう側の丘から下りて来たのでしょうか?


お土産屋さん「柏屋」にて記念品選びです♪



まずは「最北端到達証明書」。コレは自分の足で到達したからこそ意味がある。日付が入っているので一生の記念品になること間違いナシ。
そして小さな記念ステッカーを購入。これは札幌に帰ってから勲章としてチャリ君に貼ってあげようと思っています♪


おまけ。


「柏屋」さんの裏には、「日本最北端の珍スポット」と言っても過言ではない場所がひっそり存在しています…。

・流氷館



なぜか店の裏に小さな冷凍室。分厚いドアの中に入ると、冷凍保存されたホンモノの流氷が、動物たちの剥製とともに置かれています。
静寂に包まれた薄暗~い部屋、ビミョーなパネル展示、しかも独特の臭い…。シュールな事この上ない(笑)。
お土産屋さんのお客さんも、ここまではあまり足を延ばさないようです…。

冷凍室の前にも、味のある剥製の数々。コレが珍スポットと言われる所以ですね♪

冷凍室の中はマイナス12度ほどでした。
汗かいて自転車を漕いできたので涼んでいこう♪と思って入ったものの、さすがに寒い。そしてくさい(笑)。

…さっさと撤収(^_^;)



「日本最北端の地」のモニュメントには観光客が途切れずにやってくるので、近くにいたら100%写真を頼まれます(笑)。
落ち着かないので、少し離れた場所に座って実感を噛みしめていました。

ボーッと観光客の方を見ていると…。なにやら見たことのあるプレートを背負った青年が!

自転車 日本一周中 大学3年


……あぁ~!!
初日に「道の駅つるぬま」で会った人じゃん!!

あの時は挨拶をしただけで会話はしませんでしたが、彼もちょうど最北端にゴールか…?
…ココで再び会うとは奇跡に近いですよねw


これは同年代の旅人と交流できるチャンス!
思い切って話しかけてみました。

3日前に会いましたよね!?」と切り出すと
あぁ~…??あ~!!」と何とも言えない反応(笑)。でも一応覚えているらしいです(*^_^*)


真っ黒に日焼けした彼、東京からここまでチャリで来たらしい!
「日本一周」といっても分割で少しずつ行っているらしく、去年は東京~四国を制覇、今年は東京~宗谷岬にチャレンジしたとのこと。
一周にはまだまだ遠く、「学生の間に制覇したいんだけどね~…」と言っていました。
スゴイ目標だ。

なお、「道の駅つるぬま」~宗谷岬間は海風を恐れて、僕と異なり内陸ルートを走って来たらしい。どうりで会わなかったわけだ。


その後、近くに居た2人組のチャリダーとも交流。
なんと彼らも大学3年生。京都から2人でやって来たという!

あらゆる場所からやってきた同年代の旅人4人が、ここ日本最北の地に集結ですね♪
皆ちゃんとしたチャリ。僕のママチャリを見てそれぞれ苦笑しています(笑)。
しかも「そんなリュックひとつで来たの!?」なんて呆れられてしまいました(^_^;)

でも、なんだかそれが心地いい。
これが僕の旅スタイルだから。


東京の日焼け青年は「とりあえず新千歳空港まで戻って飛行機で帰る」と言っていました。
京都の二人は、なんと京都まで再びチャリで戻るという!
彼らの旅はまだまだ終わらないようです。

僕の旅はもう終盤に近い。
あとは稚内の街まで戻って、自転車の郵送手続きをして特急列車で帰るだけです。


4人で宗谷岬周辺をふらふらしながら、お互いの旅について語り合う。
ずっと目指してきた最北端の地では、素敵な時間が待っていました。

相棒のママチャリ君がいたからこそ、僕は今こうして北の果てに立っている。

そして。


キミは今、日本でいちばん北にいるママチャリだ!!!


次回、ついに最終回。
家に帰るまでが「札幌→稚内 ママチャリ激走400キロ」だ!
しかし…最後の最後に「壁」が立ちはだかる…。

まさかの自転車郵送不可!?
チャリ君と永遠の別れの危機!!

続く。
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札幌→稚内 ママチャリ激走400キロ その15

2014-09-29 11:27:32 | 日本四端制覇への道
8月21日(最終日!)  ~最北端まつり~

おはようございます。いよいよです。
本日で最終到達地点「宗谷岬」にゴールする予定です!
壮大な旅のクライマックスという事で、夜中からソワソワしておりました。
ここから宗谷岬までは残り30キロも無いらしいので、トラブルすら起きなければ午前中に到着できます。
行くぜ!最終日!(^O^)/

午前7時30分 ホテルを出発。


まずは稚内の街を抜けますが、途中にぜひ見ておきたかった場所が。

・日本最北のマクドナルド

見た目は普通ですが…ドナルドさんと記念撮影ができますよ♪
店の脇に建つ小さなモニュメントには「日本最北端店舗 40号稚内店 E141°45° N45°20°」と書いてあります。


次第に街を抜け、閑散とした海沿いロードへ。


あれかぁ~!宗谷岬!!
3日間に渡って目指してきた目標地点が、ついに見えてきました。
…まだちょっと遠いな~(^_^;)



いかにも「最北」な光景

「オホーツク」という店の名前からしてシブイですよね(笑)。


本日もあいにくの曇りですが、相変わらず風が無く平坦なので全く問題ナシ。
2年前に父の車で通った時は暴風雨で、車でも横風に煽られてフラフラしてました。
…いや~、今回の旅は本当に「無風」に恵まれたな~。

・日本最北の空港「稚内空港」

小さなプロペラ機ばかりで閑散としておりました。
ターミナルビルもこぢんまりしております。

・日本最北のコンビニ

…地味にコレが見たかった。やはり北の果てのコンビニは「セイコーマート」でした。
(富磯という小さな漁村にある「とみいそ店」です)
しかし「日本最北」といっても特に見どころは無く、普通~のおばちゃんが経営していました。看板とかあれば面白かったのに。
…なお、ここで朝食のパンを買って食べました。

「富磯」の村の向こうに…またもや風車が!


・宗谷岬ウィンドファーム

雄大な「宗谷丘陵」に建つ57基の発電用風車のごくごく一部です。
丘のてっぺんに登ると、数え切れないほどの風車を丘に望むことができ、それはそれは素晴らしい景色が広がっているらしいです。
…時間が無く、今回は行けませんでした。

・日本最北の中学校「宗谷中学校」

北海道が定める「へき地学校」の3級に指定されているらしいです。
…なお「日本最北の小学校」についてはよく分からなかったので写真無しです(泣)。
(注:後日調べたところ「稚内市立大岬小学校」らしいです)


やはりみんな目指す場所は同じ。昨日にも増してバイクや自転車の旅人を多く見かけます。
すれ違う人々と合図も交換したりして、とても楽しいです(*^_^*)
僕の前にも荷物をゴッソリ積んだ自転車旅行者の姿が。

宗谷岬まであと5キロ!!

うはぁ~!ついにこの時が来たかぁ~!


あのカーブを超えたら見えるぞ!間違いなく!


あ!!!!


その光景を目にした時―。
思わず安堵の笑みがこぼれていた…。


続く。
※注:まだ最終回ではないぞ!
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札幌→稚内 ママチャリ激走400キロ その14

2014-09-23 14:51:20 | 日本四端制覇への道
3日目 午後3時20分  ~最北の街~


稚内市の中心部を目指します。


この辺はそれほど距離を感じず。
しばらく進んでいくと、だんだんと賑やかになってきて…何となく見覚えのある景色が!
(注:2年前に父の車で来たことがあります。)

駅はもうすぐそこだ~!


交差点を曲がるとすぐに見えました♪いえ~い!


15:32 稚内駅に到着!!


日本最北端の線路!


ここまで来たか…。ついに。
モニュメントとママチャリ君が共に映ったデジカメの画面を見て、ようやく実感が沸いてきました。

…「日本最北端の街」か。魅力的な響きだ。


駅の中も散策。

日本全国に張り巡らされている長大な鉄道路線も、ここで完全に途切れます。
言うまでもなく、稚内駅自体が「日本最北端の駅」。鉄道マニアにとっては外せない憧れの地なのでは?

駅前の広場には、無事に自転車旅を終えたチャリダーの方々がたくさんいました。
みんな自転車を列車に積んで帰るため、一生懸命に分解作業していました。

…う~む。ちゃんとした自転車はいいなぁ。輸送費かからないし。
僕の場合は明日ゴールした後、自転車は郵送してもらって自分だけ特急で帰る予定です。


ホテルに向かう前に、駅前をちょこっと観光。稚内といえばコレ。

・北防波堤ドーム



かつて、旧樺太航路の発着場であった北埠頭。そこへ続く道路への波よけ用として1936年に建設されました。
全長427メートル、高さ13.6メートル。70本もの円柱が続くその姿は世界的にも珍しく、北海道遺産にも選ばれています。

神殿のようなアーチの中はがらんとしており、ライダーやチャリダーにとっては格好の寝床にもなっているらしい。
野営禁止」と書かれた看板の前に、堂々とテントを張っている方が既に2人くらい居ました…。おいおい。


僕はキャンプ道具なんて無いので、ここでホテル予約です。
稚内は旅人がわんさか訪れる場所なので、ユースホステルやライダーハウスといった格安施設もたくさんあるらしい。
無謀な自転車旅の最後の夜。せっかくなのでこういう場所に泊まって、他の旅人たちと交流するのも楽しそうだなーとも考えましたが、いかんせん疲れています。

今日は1人でゆっくり休みたいので、ごく普通のビジネスホテルを予約しました。
少し離れた「南稚内」駅の近くにあるようです。さっそく向かいましょう♪


よく見るとロシア語が!

駅から程近いフェリーターミナルからはサハリンとを結ぶ定期航路が出ており、街中でもロシア語を話す外国人が結構いました。さすが日本の果てですね♪


16:31 本日のお宿「ホテル大将」に到着!


名前はビミョ~ですが、しっかりしたビジネスホテルで駅の近くということもあり、立地はバツグンです。
そして何と言っても、支配人と思しきおじさんがとても素敵な方でした(*^_^*)
自転車で来たと話したら、ニコニコ笑顔で「ココ(股関節)痛いでしょぉ~?」なんて(笑)。

そしてわざわざ駐車場まで出てきてくれて、安全な自転車保管場所まで案内してくれました。
ここに繋げておけば安全ですよぉ~!」なんてまたニコニコ笑顔です。
ありがとうおじさん♪

今回の旅で利用したホテルや旅館、自転車の管理に非常に気を遣ってくれ、どこも素晴らしい対応でした。選んで本当に良かったです(*^_^*)。
改めて、北海道はどこへ行っても良い人ばかりという事を実感しましたね~。

部屋から見た「最北の街」


思わぬことに、このビジネスホテルには温泉が付いていました♪
近所のお店で夕食を食べた後に大浴場へ向かうと、嬉しいことに貸切状態でした!!

あ゛~う゛~…
疲れもブッ飛ぶぜ。

完全無人地帯の原野を半日も移動して、いわば「生」か「死」かの極限状態を味わった後の温泉。たまりません。


本日の走行距離:105.26キロ
宗谷岬まで、あと30キロ―。



さてさて。いよいよ明日、最終日です。
ここまで来て「リタイヤ」なんて事はまずありえないと思いますが、まだまだどんなハプニングが待ち受けているのか分からない。
最後まで気を抜かずに行きましょう。
ゴールはすぐそこです!


次回!いよいよ佳境へ!
ついにゴール…するのか!?

続く。
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