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ホルマリンのマンネリ感

北海道在住、ホルマリンです。旅行、怪しい珍スポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、昭和レトロなどなど…。

レンタカーで四国一周7日間 その18

2018-08-13 13:36:34 | 旅行(道外)2018~2019
5月14日(月) 午前7時半。(6日目!)


晴れた~!!おはようございます(*^_^*)。
目覚めてみると、昨日の大雨とは打って変わって、再び気持ちのいい青空が広がっていました。やはり旅はこうじゃなくちゃね。

朝の散歩がてら周辺を散歩してみたところ、道の駅の「第九の里」という名前の由来が分かりました。
この施設のある徳島県鳴門市は、第一次世界大戦時に多くのドイツ兵が捕虜として収容されていた場所。
捕虜といっても、収容所では所長の意思により人権が尊重されていたため、地元の方との交流も多く様々な活動が行われていました。
中でも音楽活動は盛んで、兵士たちで結成されたオーケストラにより、ベートーヴェンの「交響曲第九番」がアジアで初めて演奏されたそうです。
ドイツ兵は地元の住民からも親しまれ、収容されていた「板東俘虜収容所」は後に模範収容所として評価されるに至りました。

昨夜は薄暗い周囲の雰囲気から「気味悪い場所だな…」と思ってしまったのですが、そんなホッコリしたエピソードがあったとは(*^_^*)

公衆トイレに堂々とあったツバメの巣

ご覧ください、ヒナがたくさんいらっしゃいます(笑)。
センサーで自動的に電気が点くトイレのため、夜中に起こしてしまってピヨピヨ鳴いていました(^_^;)
昨日はごめんねぇ……。

午前8時ごろ、出発。

本日は徳島県内をウロウロします。
まずは最初の目的地に向けて、内陸にある三好市方面に向かって吉野川沿いを進みます。


午前11時ごろ、目的地のある東みよし町に到着しました。
道を逸れて集落に入ってゆくと「お花さん」と書かれたちょっと不気味な看板が現れました。
案内に沿って進むと、本当にこっちで良いのか不安になるような急勾配の狭い道……。

慎重に登ってゆくと、いよいよ本日最初の目的地に到着しました。


・お花大権現(徳島県三好郡東みよし町中庄2271)

林下寺」というお寺の敷地内にあります。
しかし鬱蒼とした木々が生い茂っており、周囲にひと気はありません……。


駐車スペースには「お花食堂」と書かれた建物やお土産屋さんと思しきものが建っているのですが、ずいぶんと前に廃業してしまったらしくボロボロです(^_^;)


相変わらず「お花さん」とだけ書かれた不気味な案内板が続き、とりあえず矢印の方へと進んでいきます。すると……。




境内のあちこちに、数日前に凸凹神堂で見たような男根(チンチン)型の石がたくさん!!
…そうです、ここ林下寺のお花大権現は「西日本髄一の性の守護神」として、全国各地から男根が奉納されるという世にも珍しいお寺なのです。


あちこちに置かれているチンチンに圧倒されていると、どこからともなく住職の方が現れ、本堂へと案内していただきました。まずはお賽銭を入れてお参り……。
縁結び、子授け、安産、夫婦和合、もちろん下半身の健康など…様々なご利益があるそうです(*^_^*)。

ご本尊の両脇にも、大小さまざまな男根がズラリ……。


さて、先ほどからちょくちょく登場している「お花さん」というのは、ここに祀られている性の神様の名前。
聞くところによると元禄時代に実在した女性だということです。
なぜ、実在した女性が性の神様に??といいますと、そこにはちょっと怖いけど悲しげな由来がありまして。

お花さんはここ東みよし市の出身と言われており、播州のとあるお城に側室として仕えていました(城主の姫だったという説もある)。
殿から可愛がられていたお花さんは城中の妬みを買い、なんと24歳にして殿の不在中に絞め殺されてしまいます…。
それからというもの、なぜか城内では奥女中の変死事件が相次いて発生。殿も不審に思っていたところ、ある夜にお花さんが枕元に現れ、自身に起こった惨事の詳細と、今後は性の御仏になるということを告げました。
殿が急いで城内に祠堂を建ててお花さんを供養したところ、怪異は無事に収まり、以降はお花さんを性の神様として祀るようになったという事です。



住職の方としばし談笑し、「あちらに立派な奉納物殿があるよ」という事で案内してもらうことになりました。
案内してもらう道中にも、男根の形をした立派な石が庭石のように置かれていて頭が下がります(股間の先もね)

やけに重厚そうな扉を開けてもらい、奉納物殿の内部へ。



…広い一室の中心をグルリと囲むように、大小さまざまな男根が数えきれないほど祀られていました。
琵琶を持つ女性の像が目を引きますが、これは弁財天の像で、お花さんは右側に立つ白い立像との事です(意外と日本人離れしているお顔)




奉納物殿の中心には、自然木を加工したひときわご立派な男根が。
中心が空洞になっている巨木(女性器がモチーフ?)もあり、くぐると無病息災になるとか…。
そして横に寝かせてある男根はこれまた跨るとご利益があるとの事。最初はしぶしぶ写真の許可をくれた住職さんも「記念に写真撮ってあげますよ♪いま話題の『映え』ですよ(^^)」と意外とノリノり(恥ずかしくて断りましたw)
壁には各種メディアに取り上げられた時の画像や記事などが嬉しそうに貼られているので、そういった事には比較的オープンなお寺なのかな??


最初は私ひとりしか居なかったのですが、後に若いカップルの旅人が訪ねてきて、巨木に跨いで記念撮影していました(笑)。
やはり珍しい男根奉納のお寺という事で、全国から訪問者も多いようですね。
住職さんが非常にいい人で、たとえ興味本位で訪ねて来たとしてもじっくり丁寧に解説をして下さいます。
みなさん、あくまでお寺なので、訪問の際は礼儀を忘れずにね。


次回!!日本唯一!?●●●の自販機!!
続く。
コメント (2)
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レンタカーで四国一周7日間 その17

2018-08-11 02:19:55 | 旅行(道外)2018~2019
5日目 午後1時半。

徳島県に向かって海沿いを走行中。

…え~っとですね、大雨のせいでロクに観光できず、朝の10時からず~っと同じような風景のなかを運転しているので飽きてきました(笑)。
っていうか、さすがに5日間も孤独な旅をしていると家に帰りたくなるもんですね(^_^.)。
意外にも私は長期間の放浪旅には向いていない事を実感しました。
やはり旅は3~4日ぐらいがちょうど良いです……。

ドンヨリとしたマンネリ気分の中ひたすら進み続けると、ついに徳島県へと入りました。
5日間かけて、四国をグルリと一周して徳島まで戻ってきたわけです。感慨深いですね。

川の向こうにステキな橋を見つけ、ちょっと寄り道!

おぉ、これは都築響一氏・『珍日本紀行』(アスペクト社)で見た事あるかもめ橋ですな!!
宍喰川に架かる小さな橋で、正式名称はそのまま「宍喰橋」ですが、ご覧のとおり全体でカモメを模している可愛らしい橋。もともとアーチ部分がカモメの羽に似ていることで地元の人から親しまれており、それにちなんでカモメのペイントが施されたとの事です(*^_^*)。
いやぁ、これは立ち寄る価値がありますよ。ちょっと元気が出ました(笑)。

さて、今日このあとの予定は詳しく決めていなかったのですが、とりあえず徳島市中心部に近づけるだけ近づこう、と決意。
時間にはまだ余裕があるので、立ち寄ろうか迷っていた道中の珍スポットを訪問してみることにしました。

午後3時、目的地の「正観寺」に到着!!



牟岐(むぎ)町で国道から少し逸れ、山の方へ向かってゆくとすぐに現れました。境内は中々に広く、あちこちに重厚な建物が建っており随分と立派なお寺です。


さて、私が目指すスポットはこちらの境内にある「立体八大地獄」です。
「人は地獄へ落ちたらどうなるか…」というのを大規模なジオラマと電動の人形で見せてくれる展示館との事で、珍スポットマニアには有名物件。
八大地獄入館ご希望の方は社務所まで」の案内があったので、3階建ての立派な社務所へと向かいます。

窓口で申し出ると、どこからともなく傘を差したインド系の外国人の方が現れ、「彼と一緒に行ってください」との案内。
はて、この外国人も観光客なのかな?と思いきや、なぜか片手には小さな金庫を持っており「では、行きましょう」と流暢な日本語。
状況がよく理解できないまま、とりあえず外国人の方へついて行きます……。


聞いてみると、彼はスリランカからお手伝いに来ているお寺のスタッフとの事。
2000年頃からこのお寺と繋がりがあるそうで、毎回3か月くらいお手伝いして母国に帰るのだそうです。
日本語が非常にお上手で、北海道の気候の事などで話が盛り上がりました(*^_^*)。


案内されてしばらく歩いてゆくと、これまた立派なビルが現れました。
坂を下りた地下1階部分?に「八大地獄」の看板があり、どうやら1フロア全体が八大地獄の展示室になっているようです。


入場料は400円ですが、受付は無人……。
スリランカの人、手馴れた手つきで受付の鍵を開け、壁にある配電盤のスイッチをパチパチ点けています。
節約のためなのか、普段は展示室のスイッチを切っているのですね…(^_^.)。

ごゆっくりどうぞ~!」と見送られ、いよいよ立体地獄の展示室へ潜入!
なのですが。


すみません……。


館内撮影禁止です…。


↑今回の旅はこのパターンばかりですね(^_^;)。
やはり屋内だと撮影が制限されている観光地も多く、これは仕方ないですよね。

ただ、ここは写真を載せなくて正解かもしれません……(笑)。
どこもかしこも血まみれでものすごい光景だからです!!
超グロテスクなので人によってはトラウマ必至!!

薄暗い館内は、人形が動く機械音がひたすら聞こえるだけの不気味な空間。
ぐねぐねした通路を進んでゆくと、掛軸で見た事のある地獄の様子が、リアルな等身大人形で展開されます。

昔の特撮アニメのモンスター風な鬼たちが、罪人たちをノコギリで真っ二つにし、体を八つ裂きにし、大鍋にてんこ盛りに詰め込んで煮こむ、刺す、切る。
ギッチギチに詰め込まれた大量の罪人たちが、巨大な石臼ですり潰され、周囲は血でグチャグチャ。
罪人たちは手足がバラバラで骨や内臓が丸見え、体の至るところから血が噴き出しています。
そこらじゅうに転がった罪人たちの残骸。
鬼やその周辺の怪物たちは返り血で真っ赤。壁や床も血まみれです。
…こんな展示が薄暗いフロアにずっと続きます。

…上記の説明だけじゃあ、館内の様子は容易に想像できませんよね(^_^;)。
お祭りによくあるからくりのお化け屋敷をリアルにし、常設展示にした感じでしょうか。
気になる方はネットで調べて頂くと、写真禁止になる前の館内の様子を見ることが出来る…かも。


立体地獄は他にも全国にいくつかありますが、ここ正観寺の立体地獄はその規模とグロさではトップレベルでスゴいと、マニアの間ではかなり評価の高い場所なんです。
噂の通りにものすごい空間でした。非常に見ごたえがあり、2周もしてしまいましたよ(笑)。


すごすぎる展示物に圧倒されたまま、建物裏の出口から外へ。
さっきのスリランカの人に出た事を教えなきゃ、と入口まで戻ると、ちょうど彼がスタスタと受付から出てくるところでした。
あれ、もしかしてモニターで見学者を監視できる仕組みなのかな??

スリランカの彼にお礼を言い、正観寺を後にしました。
ここは珍スポ好きでもそうでなくても、相当見ごたえのある場所ですよ……。


----------


午後4時。

徳島市の中心部に向けて、再び移動を開始しました。
1時間ちょっと走り続けるとだんだんと栄えてきて、車通りも多くなってきたのですが…。
大雨のせいもあると思うのですが、このへんやけに事故が多くないか??
ミニバンが変な角度で歩道に止まっていたり、バンパーの外れた軽自動車が駐車場で立ち往生しているかと思えば、国道のすぐ脇で田んぼに車が落ちていたりしました(^_^;)。
おいおい。いったいどうしたんだ徳島!!

とりあえず中心部を抜け、郊外のスーパーで割引の弁当を調達。
少し外れたところにある道の駅を本日のゴールとしました。


午後7時、道の駅「第九の里」に到着!!

周りには山と田んぼが広がっているので、薄暗くてちょっと不気味ですが(^_^;)。
そもそも「第九の里」っていう名前もよく分からなくて気味悪いし…。

この道の駅の名前の由来は、翌朝に知ることになるのですが…。



本日の走行距離:258キロ(雨のため移動メインになりましたね)
5日目、完。



次回!晴れてくれるか?6日目!
衝撃の男根大量奉納神社!!

続く。
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レンタカーで四国一周7日間 その16

2018-08-10 13:02:55 | 旅行(道外)2018~2019
5日目 午前8時半。


掩体壕群の探索を切り上げ、少し西に行った所にある桂浜へ向かう事にしました。
高知の景勝地として名高い場所なので、やはり訪問しておきたいですよね(*^_^*)。
…しかし残念ながら、さっきから雨が結構強くなっています…。

道中のコンビニで「リープル」なる物を購入。

見慣れない飲み物だったので気になって買っちゃいました(笑)。乳酸菌飲料との事なのでヤクルト的な味なのかな??と思ったら、飲んでみてビックリ!!!
なんと!ちょっと薄めのカツゲン!マジで!!
四国にもカツゲンはあった!!

※本州にお住まいの皆さま:「カツゲン」とは北海道限定の乳酸菌飲料です。ローカルな話題ですみません(^_^;)

午前9時15分、桂浜駐車場に到着!!

駐車料金400円…高ぇ……。
イイ感じのお土産屋さんがたくさんあります(^_^)

まずは龍馬像目指して遊歩道を進みます。

周辺には龍馬記念館や水族館があるそうですが、早い時間であることに加えて天気が悪いので人はまばらです。
階段を登ってゆくと、ついに龍馬のお背中が…。

・坂本龍馬像

全高13.5メートル。像のみだと5.3メートルもあり予想以上に大きいです。
昭和3年に建てられたものですが、昭和58年の大規模な修復を経て建立ははや90年。
桂浜は、その美しい風景から龍馬がもっとも愛した場所とされており、その伝承にちなんでこの龍馬像が建てられることになったそうです。
訪問時は、像の横に同じくらいの高さの櫓が建てられており「龍馬の横顔を間近で見てみよう!」というイベントをやっていました(有料だったので入らず…(^_^.)

そして……いよいよ桂浜へと降りる…。

…雨ふっとるやき全然見えんぜよ…。
「地形の影響で突然高波が押し寄せるので、波打ち際には近づかないでください」というアナウンスがしきりに流れているのですが、いつも行われている放送なのでしょうか?
…ともかく、傘を差しながら向こう側まで歩いてみます。




龍宮橋」なる素敵な橋を渡ると、龍王岬の突端に向かって、岩の上へと階段が続いていました。
そして岩の上のわずかな空間に「海津見神社(わだつみじんじゃ)の赤い社殿と、その向こうに「早高神社」の小さな本殿と展望台があります。
なかなか高くてスリリングな場所から太平洋を望むのですが、やはり雨が降っているせいで微妙~(^_^.)
展望台にもほとんど人はいませんでした。

駐車場に戻ってお土産屋さんをブラブラしていると、ずいぶんと雨が強まってきました。
せっかく来てくれたのにねぇ~」とお店のおばちゃんも同情してくれました(笑)。
ま、これからずっと運転になると思うので問題はないですよ(*^_^*)


午前10時15分。

大雨のなか、次なる目的地の室戸岬目指して出発です。
…すると駐車場を出て早々、突如ケータイからJアラートが鳴り出してビクッとする。
ミサイルか!?」と確認してみると、どうやらこの近辺で河川氾濫警報が発令されているらしい。近くの物部川が既に氾濫危険水域に達しているとのこと。

参ったな…。ともかく慎重に移動しよう。


悪天候のなか、海沿いの国道55号線をひたすら南下。

このあたりは訪問しておきたい場所は特に無いので、道の駅に寄りつつずっと運転です。
やはり海から強い風が吹き付けるからでしょうか、途中から雨、風ともに更に酷くなり暴風雨状態。雨と水しぶきで前が全然見えず、時々風にあおられて車もフラフラします。

少し慎重に運転すれば大丈夫なので私は問題ないのですが、可哀想なのはこの悪天候の中でもお遍路さんが歩いているということ!!
室戸岬周辺には24番札所の最御崎寺、25番の津照寺、26番の金剛頂寺と3つお寺があり、合羽を着て苦悶の表情で歩く人を5人くらい見ました……。
どうか御無事で。


12時35分、無事に室戸岬に到着!!



…緩やかに道がカーブしている途中にあるため、あまり「突端」という感じはしませんね~…。稚内の宗谷岬のような雰囲気です。
歓鯨(かんげい)というナイスなモニュメントはありますが、周辺にはこぢんまりとしたお土産屋さんが1軒しかなく、あまり観光には力を入れていない場所なのかな?(室戸岬のキーホルダーが欲しかったのに。)

これが室戸岬だ!!



月見ヶ浜」という幻想的な名前が付けられていますが、けっこう波が高くて何とも寒々しい…。
すぐに雨と風が酷くなり即撤収しました(笑)。


次回!3日目ラストです。
徳島編再びスタート!大雨の中をひたすら走り…、立体地獄に辿り着きます。

続く。
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レンタカーで四国一周7日間 その15

2018-07-27 15:07:03 | 旅行(道外)2018~2019
5月13日(日) 午前7時 (5日目!)


おはようございます。この旅で初めてのですね…。
本日は室戸岬を経由して行ける所まで行こうと思っているのですが、まだ詳しくは決めていません(^_^;)。
とりあえず、この近くに見ておきたい場所があるので朝イチで向かいます。

昨夜走ってきた道を少し戻り、高知市方面へ。

さて、ここは高知龍馬空港付近の農道です。
広くなった所に車を停め、周辺をぐるりと見回してみると…、おぉ~!!あるある!
民家やビニールハウスに混じって、何やらコンクリートの構造物があちこちに建っているのが見えます…。


田んぼのド真ん中に、黒ずんだカマボコ状のドームがポツンと建つ光景は何とも不思議。他の地域ではなかなか見られないでしょう。
…そうです、これが本日最初の目的地、「高知龍馬空港周辺の掩体壕群」です(*^_^*)。

周辺に同形状のものが7基残っているそうです。

「掩体壕」とは、戦時中に戦闘機や爆撃機の格納庫として造られたドーム状の構造物です。
ここら一帯の掩体壕は、太平洋戦争中の昭和16~20年の間に、当時の高知海軍航空隊の誘導路に沿って造られたもの。
中には木製や土製の物もあったそうですが、現在はコンクリート製の物のみが残っています。


碁盤の目状になった農道を行ったり来たりしてみると、あちこちに同型の掩体壕が現れます。
サイズは大小さまざまで、大きいものは高さ10メートル、幅45メートル、小さいものは高さ5メートル、幅15メートル程との事です。
元々は敵の爆撃から守るため上部に土が盛られていたそうですが、月日の経過によって現在はコンクリがむき出しになっています。

なかには見学用に整備されたものも。



多くの掩体壕は農家の敷地内に建っており、内部に入る事が出来ないのでこれは非常にありがたいですね(*^_^*)。
格納時のイメージ図のおかげで、当時の掩体壕の用途がお分かり頂けると思います。
現在は砂利でキレイに整地されてしまっていますが、整備前は内部に残留物がかなり残っていたようです。





すぐ近くに大型の掩体壕を発見!!





すぐ脇まで農道が通っているので、開口部まで近づく事ができました(*^_^*)。
多くの掩体壕は戦争遺跡として保存されているという訳でも無さそうで、よく見ると農家の方が農業用倉庫として利用していたり、完全に放置されて植物に覆われつつあったりと状態が様々で面白いです。


雨が強くなるなか、周囲に残る掩体壕を探してウロウロ。
かなり狭い道のため、下手すると車ごと田んぼに落ちかねないのでヒヤヒヤしますね(^_^;)。

さて、何基か掩体壕を見てきましたが、その中でどうしても見たかった一基がありました。
よりによって中々見つからず、地図とにらめっこしながら彷徨うこと数分。
学校のウラにある一基が何だか怪しいぞという事で向かってみると…。
あった!!




ご覧のとおり、何と掩体壕の内部を道路が貫通しています!!
日本全国に掩体壕は何基か現存していますが、内部を車で通過できるのはさすがにココだけだと思います(^_^;)。

「みつやの里」「凸凹神堂」「沢田マンション」と共に、四国に来たらぜひ見ておきたいと思っていた場所が、この「道路貫通の掩体壕」でした(笑)。
ぜひ自らレンタカーで通過してみたかったのです。

恐る恐る車ごと内部へ!!

道路は車が1台通るのがやっとなくらいの広さ。補強のための鉄柱が両脇にあるので、中型車以降は通れないでしょう。
カーブした天井のおかげで圧迫感があり、背の高いN-BOXでは中々怖いですね~!(^_^;)

無事、車で掩体壕を通過!!

…面白かったので往復してしまいました(笑)。


次回!景勝地・桂浜へ!
しかし雨が強くなってきて…ついに警報発令!?
暴風雨の中、旅は続きます!!

続く。
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レンタカーで四国一周7日間 その14

2018-07-03 00:49:41 | 旅行(道外)2018~2019
4日目 午後2時半。


四国最強珍スポット「沢田マンション」内部を探検中。
住人の迷惑にならないよう気をつけながら、迷路のように入り組んだ廊下を行ったり来たりします。
…同じ2階にも関わらず、ご覧のように微妙に階層がズレている部分もあったりして、大胆な手造り加減が見え隠れします(^_^;)。

…しかし、細部を見てみると小さなコダワリも。

とある部屋の前には、小さな石を円形に並べた花壇(?)のようなもの。そして段差を埋めるために作られたコンクリのスロープには、きちんと滑り止めのミゾが彫り込まれていてホレボレします(*^_^*)




どこも作りがバラバラすぎて、いったいどこが共用部分で、どこからが住居部分なのか分からなくなってきます(笑)。とりあえず、突貫で作られたであろう細い階段を登り3階へ。
なお、沢田マンションの部屋番号は階数に関係なく入居順に割り振られたものらしく、また表記を変更した経緯もあるため番号がメチャクチャとのこと(^_^;)。
まったく、どこまでも自由に溢れていて面白すぎます(笑)


3階の裏部分へ出てみると、例のスロープが屋上へ向かって一直線に延びていました。
なるほど、確かに1階からスロープを登り、3階の中心部分を突き抜けてここへ出れば……車で屋上に行けなくも無さそうですね。
すごく小さな自動車に限るけど。

そして、スロープをそのまま進んでいくと…。

屋上部分に到着!!


驚くべきことにがあります!!

マンションの屋上に池を作るとは、これまた沢田氏の独創性が炸裂していますね(*^_^*)。
住人がフラッと登ってきてくつろげるような憩いの場を目指したのでしょうか?
ちょっと水が濁っている?と思いきや、立派なニシキゴイが何匹も泳いでおりビックリ。


ご覧の通り、素敵な手作りの滝まであります。
よく見てみると、細~い雨どいが建物のてっぺんから滝の上部まで延びており、マンションの屋上に溜まった雨水を池に逃がすように工夫されています。
これは非常によく出来ていますね…。

屋上には沢田氏ご自身の住宅と、広大なお庭が。

マンションとは思えぬほど広々とした空間は、もはや沢田氏の楽園と呼ぶにピッタリの空間(*^_^*)。
…というか、この建物自体が沢田夫妻の自由の城(キャッスル)だったではないか、とすら思えてきます(笑)。
家庭菜園の田んぼがあり、玄関付近からはニワトリの声が聞こえてきたりなど、非常に生き生きとした空間です。

そして見逃せないのが、ご自宅に併設した沢田氏の作業場。

この雰囲気からして、マンションの建設時に使用していた空間に間違いないでしょう。
嘉農氏が亡くなり、マンションの建設がストップしてから既に10年以上は経過していますが、往時の雰囲気が生々しく残ります。


形も様々なゴツい工具がズラリと並ぶさまは、まさにオトコの作業場と表現するにピッタリ。

沢田氏ご自慢だった(と思われる)作業用クレーン

建築資材の搬入に大活躍していたと思われるこちらのクレーン。もう皆さん驚かないかと思いますが、もちろん手作りです!!(*^_^*)
マンションを遠目から見ると、屋上に鎮座するこのクレーンがかなり目立つため「まだ沢田マンションは建設中なのか…」という錯覚を皆に与えます。
そのシルエットは何やら「サグラダ・ファミリア」っぽくてカッコイイ。




…そして、ついにマンションの一番てっぺんに到着しました。
遠景からでもかなり目立つ、資材搬入エレベーターの巻き上げ機を間近に見る事が出来ます大胆な構造!!
意外と眺めも良く、商業施設の多い繁華街のド真ん中にマンションが建っているのを実感します。
こんな摩訶不思議な建物のすぐ近くに平然と量販店が建っている様子に違和感を覚えますが、もともとここら辺は一帯が水田地帯だったようです。
最初にこのマンションがポツンと建ち、だんだんと周囲に量販店が増えてきて…というのがこの土地の歴史。

そして…最後の最後に一番ビックリ。

手作りの資材搬入用エレベーター、さすがにもう動かないんだろうな…と思っていたのですが。
スロープをぐるっと回って1階まで戻ってくると!
なんと!!ゆっくりと動いている!!

操縦席に座るのは、先ほどカウンターにいた女性。
本でこの場所の存在を知った時からず~~っと、エレベーター部分は撤去されてしまったと思い込んでいたのですが、どうやら今でも奥様が現役で使用している様子!これは一番の驚きでした(^_^;)

いや~、最後に動いている様子を見られて良かった!!


----------


午後4時15分。

結構な暑さの中、いろんな場所を歩きまくったので汗かきました(^_^;)
まともな宿にも泊まっておらず、愛媛県の道後温泉から風呂に入れていないので、ちょっと日帰り温泉に立ち寄る事にしました。
市街地から車で20分ほどの場所にある施設でひと息。夕方までのんびりしました。

午後7時、高知市中心部へ戻り夕食調達。

え~、ここは中心街にある「ひろめ市場」です。
実は今回の旅はTwitterでリアルタイムで実況しているのですが、フォロワーさんから「ウツボがオススメ!」と教えて頂き探しに来ました(*^_^*)。
このまま市場内で夕食を済ませても良かったのですが、週末という事もあり食事スペースはビッチリで相席状態。ひとり旅の私は非常に入りづらい……。そもそも車なのでお酒も飲めないしね。
…ということで、ウツボの唐揚げ(450円)を買って撤収~。
まぁ他よりも安く購入できたので良かったかなと(^_^;)。

近くのコンビニで合わせて弁当を購入。
中心部からしばらく行った所にある道の駅で頂く事にしました。

午後10時、道の駅「やす」に到着!

…すぐ隣に私鉄の駅があるのですが、非常に静かな場所でした。
そしてここの地名、漢字で書くと「夜須」なんですね!地名に「」という漢字が付くのは何だか幻想的ですね(ちょっと不気味だけど)

さぁ、いよいよ楽しみにしていたウツボの唐揚げを。
少し皮が固く、タラのような若干の臭みがありますが…、レモンをかけて食べると中々いい感じ!(*^_^*)
ちょっとお高めのウツボのタタキも食べてみたくなりました。


本日の走行距離:154キロ(のんびりしすぎて全然進んでない…笑)
4日目、完。


次回!雨の5日目!!
田んぼの中に巨大カマボコ群!!

続く。
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