消えゆく霧のごとく(クンちゃん山荘ほっちゃれ日記)   ほっちゃれ、とは、ほっちゃれ!

きらきら輝く相模湾。はるか東には房総半島の黒い連なり。同じようでいて、毎日変わる景色。きょうも穏やかな日でありますよう。

なぜ、「推進」なのか? 原発

2017年03月13日 18時02分33秒 | 安倍ど腐れ極右政権
 わからない! 正反対の結論・原発

 毎年、この時期が巡ってきますと、同じことをくどくどと考えてしまいます。
 もし、原発事故が起きなければ東日本大震災の様相は相当変わったものになったのではないか。いったん事があれば、収拾することが出来ない、すなわち手に負えないことを思い知った原発を再稼動し、世界に輸出しようとするのはなぜなのか。なぜ? なぜ?

 原発がふたたび稼働しなければ生活が成り立たない、食っていけない、という、原発周辺に住む働き手の切実な声はよく耳にします。
 しかし、まことに申し訳ない言い方になりますが、それはご自分が働く現場では事故は起きない、という根拠のない前提に立っていると思います。
 いったん、福島事故のような事態になれば、食えないどころか、故郷に居残ることさえ出来なくなるのではありませんか。

 こんなに危険なものは、世界中で足並みそろえてやめましょう、と説いて回るのが被爆国であり史上最悪の原発事故を経験した日本の役割です。
 日本の政権担当者はこのことのためにこそ、各国を訪問すべきです。
 これは当たり前の人間の、当たり前の感覚ではないのでしょうか。
 
 現実は正反対です。
 わざわざ世界に向けて危険を売り出すことを経済政策とする馬鹿な人間が国を動かし、原発をセールスして回っているのです。

 1年前に、鬼蜘蛛ブログに投稿した自分のコメントを読みながら、事態はさらに悪くなっているよなあ、と長嘆息しております。


  鬼蜘蛛ブログ昨年2016年03月17日掲載過去記事
  5年前に関東を襲った放射能プルームを忘れてはならない   当該記事はこちら

 上記記事コメント欄への私の投稿
(前略)さて、5年前の震災の4日前に退職し、数日後、原発事故のあとに埼玉県春日部ハローワークに所定の手続き行ったのですが、計画停電なんていう脅迫手段が横行しているさなかでもあり、「こんな手続きしたって、もう意味ないんじゃないか」と心底からそう思ったことを覚えています。ガソリンも売り切れ間近でスタンドは長蛇の列でした。

 ところで、引用リポートによると『一般人の年間「許容値」に等しい。私たちが1年間に浴びてもよいとされる値を、わずか1日で、それも吸い込んだことになる』というのですが、この汚染は、「見えない、臭わない、感じない」から、生身の私たちには気配すら感じられないシロモノで、言語に絶する怖さですね。
 原発事故の後片付けさえ見通しがつかず、そもそも“平常時”の廃棄物質さえ誰もきちんと始末できないのに、再稼動やら外国への輸出に積極的なABという人をはじめとする人びとはいったい何を考えているのか。ため息だけが出ます。人の考えというのはどれだけ異なっているのでしょうか。
(後略) at 2016年03月28日 17:54

 鬼蜘蛛ねえさんのお答え
(前略)退職されたのは震災の年だったんですね。そういえば計画停電なんていうのがありましたね。私が3月末に東京に行ったときはエスカレーター、街頭やネオンサイン、電車の照明などどこもかしこも節電モードでしたが、次に行ったときはすっかり元にもどっていました。結局“原発がないと大変なことになる”という脅しだったようですね。

 放射能の健康への影響に関しては年齢によっても違うようですし個人差もかなりあるようですが、大半の日本人は福島の事故によって多かれ少なかれ被ばくをしてしまいました。影響が出ないなんてことはあり得ないでしょう。政府としてもおそらく甲状腺がんは将来的に被ばくとの因果関係は認めざるを得なくなると思うのですが、それ以外の健康被害は切り捨てるのではないかと思います。汚染地に帰還させるなどというのは狂気の沙汰であり、日本は旧ソ連以下の棄民国家だと思います。

 チェルノブイリは石棺で大量放出を止めることができましたが、日本は石棺すらできず汚染水は垂れ流し。1~3号機は近寄ることもできないような状況なのに、再稼働などというのはどういう神経なのかと呆れ果てます。(後略)at 2016年03月28日 20:47


  鬼蜘蛛ブログ2017年03月10日掲載
  原発は地震・津波対策をすればいいというものではない  ことしの最新記事はこちら
「明日であのおぞましい原発事故から7年目になる。あの原発事故は今も現在進行形であり、大量の放射性物質を垂れ流し続けていること、史上最悪の手のつけられない事故であることを忘れてはならない。」(記事むすび)


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2 コメント

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紹介ありがとうございます (松田まゆみ)
2017-03-14 10:13:40
原発事故は現在進行形で、恐らく甲状腺がんもまだ増え続けると思いますが、政府はまるで原発事故などなかったかのように被災者の支援を打ち切り、汚染地に戻そうと必死ですね。ほんとうに、事態はさらに悪化しているようにしか思えません。

チェルノブイリの事故、そして福島の事故を受けて、世界の流れは脱原発です。ところが当事国の日本ときたら廃炉どころか再稼働、輸出ですから、世界に恥と厚顔と無責任を晒しています。民主党政権で一度は脱原発に舵をきったのに、自民党政権になったらすぐに国民の声など無視ですから、自民党がいかに自分たちの利益しか考えていないことがよくわかります。

結局、再稼働だとか原発輸出だとか言っている人たちは、自分たちの利益しか頭にないんでしょうね。こういう人たちが政権を握っているのですから、恐ろしい限りです。早いとこ退陣させないと、この国は一握りの極右カルト団体に支配されかねません。
文句を言い続ける! (izukun)
2017-03-16 15:07:41
松田まゆみさま

日常的な被曝は相当広範囲に及んでいるのに、もはや気にする人のほうが少数の感じがあります。
何事も喉もと過ぎれば、で済む話ではないのですが、そういう現実になっているようです。

再稼働も、原発輸出も、黙っていれば、着々と実行されていくでしょう。微々たる声であっても、生きている限りは異議を唱えていこうと思っています。では、また。

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