伊豆の渓流を考える日々

Fishing club HUSLER 伊豆前戦基地
伊豆の渓流、釣行報告等を書き留める。
渓流オフは海を楽しむ。

アスリート5.5Sウエイトチューン

2007-05-26 | アスリート
 この前の日曜日は午前中に野暮用、そう川掃除に参加の為である。私が勤務する会社の所在地がその地域に位置する事、また長年その川の改良工事を請負い、私が担当した関係上、参加しない訳にはいかなかったのである。そんな訳で渓流には行かなかった。午後からのイブニングも有るのだが、久々に伊東港で腰を据えてエギングをしたのでした。結果は「ボ」で、釣行報告はエギング師匠のブログ「山梨のイカ釣り師の釣り日記」に「伊東イカ情報」としていつもの様に投稿させて頂いた。イカ釣りは師のブログに、他は自分のブログにと決めている。
 特に渓流の事を書こうと始めたので渓流には行けていない、さて何を書くか、書きたい事は色々有るが頻繁には更新してないので、書くからにはある程度のボリュームにしたい。しかし、文才がない私にとってはかなり大変なこと。さて、何を書こうかと考え、以前の記事やらコメントやらで私がアスリートフリークな事は幾たびか書いているのだが、いずれアスリートフリークに成った経緯やら自慢のアスリートコレクションはまたの機会に自慢することにする事として、今回は愛するアスリートのウエイトチューンについて書くことにする。

 アスリート5.5Sはもともとソルトウォーター用のミノーが故にボディーサイズには似合わぬメッキした太軸のトレブルフックが装着されている。重量は3.5g(メーカー公称)で海水でもちゃんと沈むが、細軸のトレブルフックやシングルフックに替えた途端にフローティングに変わってしまう。メーカーの設計ではフックの重量で沈めているようだ。ちなみに他のサイズはフックを変更してもちゃんと沈みます。
 そもそもフローティングに成ってしまったアスリート5.5Sをシンキングにチューンする切っ掛けに成ったのは伊東港でメッキを狙っているときのこと。釣友と二人で釣行していたときにシンキングミノーとフローティングミノーとで明らかに釣果が違う状況に出くわした。いつもならフローティングミノーを水面直下でトゥイッチすると下からメッキが湧いて来てバイトする。この光景がメッキ釣りの魅力の一つなんですが、この日はちょっと違いました。シンキングミノーをカウントダウンしてジャークがハマリメソッドでディープダイバーでもダメ、メタルジグでもダメでシンキングミノーでした。私のアスリートはシングルフックチューンの為、Sと書いてあってもフローティング、釣友が掛けた魚に着いて浮いてきたお零れを狙うしかなく悔しい思いをしたのです。スズキ釣り等でもカウントダウン、リトリーブスピード、ロッドの角度等で色々な水深を探れるシンキングミノーが好みだったので、フローティングに化けてしまった5.5Sをシンキングにチューンする事にしたのです。
 シンキングにするにはフックが軽くなった分のウエイトを乗せてやれば良い訳です。簡単な方法はラパラウエイトの様な板錘を貼ってやればOKなんですが、個人的には5.5㎝と小さいボディーの腹に鉛板が貼り付いてるのが何となく不細工に見えてよろしくない。
 ではどうするか、ボディーに埋め込めば良いでしょう。とばかりにウエイト室の前後に1.5㎜程度の穴をあけて2個の鉛玉が入っているウエイト室を巻くように糸鉛をセット。先ずはボディーが透けているシラスカラーで試作したのですが、糸鉛を通すのが大変でボディーが透けているのでも四苦八苦して通したのに塗装されたボディーだと無理に近い感じです。それでも試作したシラスカラーをテストした処まともに泳ぐことは泳ぐのだが動きにキビキビ感が無くなってしまっている。どうも糸鉛がウエイト室の上側にセットされる事によって重心が上方にズレたのが原因の様です。失敗です。
 キビキビ感を損なう事無く、ウエイトを乗せる為に取った次なる方法はウエイト室の前側、リップとの間に縦に2箇所穴をあけ、糸鉛をコの字に成型して差し込み、接着剤で止水を兼ねて固定する。これならば重心が上に行くことは無いが少し前に移動する。浴槽でのスイムテストではまずまずな感じ。実釣テストではアスリートシンキングの特徴でもある水平沈降は無くなり前傾姿勢での沈降に成ったが元もとフローティングに化けた奴なので贅沢は言わない。それどころか前傾姿勢の為、キャストからリトリーブ開始時のレスポンスが向上した。元々はローリング系のアクションのアスリートだが重心が少し前に移動した事により少しウォブリングアクションが少し加わった感じでトゥイッチやジャークのダートアクションに加えてより複雑な動きに成った感じで、テストの時に当然メッキをキャッチしました。これは大成功です。
 この成功を期に同一カラーで2個以上保有しているアスリート5.5Sの一つをチューン。アスリート5.5固定ウエイトフローティング、アスリート5.5シンキングと二種類のアスリート5.5㎝としてシチュエーションにより使い分けている。
 添付した画像はメバルのミノーイングには欠かせない。また、思わぬ場面で活躍するカラー、「クリアー」である。もともとアスリートにはクリアーなるカラーは存在しないので塗装を剥がし、クリアーで塗装し直した、オリジナルカラーで当然化けフローティングタイプも作ってある。これならば糸錘をどの様にセットしてあるか、ボディーの中がどの様に成っているのかよく解ると思う。

 私がアスリートを気に入り使い始めた頃から5.5Sはなかなか手に入らないルアーで以前勤務していた会社は出張の現場が多く、行き先々でショップに入り買いあさっていたのです。約半年近く甲府の現場を単身赴任でやっていたときには甲府の「アウトドアーワールド」さんにはお世話になりまして、9S、9F、7Sのワゴンセールをやっているは、他ではなかなか少ない7SPや5.5Sの品揃えは多いはでアスリートを買いあさり、店長さんとも親しくさせて頂きまして、その店長さんはジャクソンのデザイナーさんと親しいとの事で無理を言ってメーカー在庫のアスリート5.5S全色を各1本を取り寄せて頂いたり大変お世話になりました。人の縁とは不思議なものでお世話になった店長さん、私のイカ釣りの師匠である山梨のイカ釣り師さんのご釣友で現在はアウトドアーワールドはやめられたそうですがイカ釣り師さんと釣行のおりに再会しまして、私のことを「アスリート・バカ」として覚えていてくれました。まったく人の縁は不思議です。

 着々とアスリートフリークに成長していくうちにアスリート専用ボックスを作りミノーはアスリートしか買わない、ショップに在ると大人買いしたりとボックスが埋まっていく。そうこうしているうちにジャクソンの本社(静岡市)にショールームを開設した事を雑誌で知り、日曜日にわざわざ出掛けて行ったが開いていない。その後2回ほど立ち寄ったがいずれも日曜日で開いていなかった。静岡出張の時にも立ち寄ったが開いているものの誰も居ない。意を決してインターフォンで問い合わせた処、美人な女性社員の方に対応して頂きまして、やっとショールームに入ることが出来ました。その時に日曜日に何回か立ち寄ったが開いていなかったことや、自分がアスリートフリークであること。以前懸賞で頂いたジャクソンのキャップが古くなり新しいバージョンを発売していることを知り探しているが手に入らないので購入したい事などを告げると、会社が休みの時はショウルームも閉めていることを申し訳なさそうに話され、また、キャップも在庫切れで直ぐ作る予定は無いとこれも申し訳なさそうに答えてくれました。その時に製作したら必ず連絡してくれるとの事で電話番号と名前を告げてショウルームを出たのです。それから数ヶ月後、留守電にかの女性社員の声が、「ジャクソンの○○ですが、お待ちいただいておりましたキャップが出来上がりましたので、お取り置きしておりますのでご都合の良い時にショールームにお立ち寄り下さい。お待ちしております。」との事でした。折しも掛川の現場に出張していた時期だったので雨で作業が中止に成った空き時間を利用して受け取りに行ったのでした。約束通り連絡を頂いた上にアスリートのワッペンやらデカステッカー、チビステッカー、カタログなど沢山のおまけまで頂き大感激でした。その時に頂いたワッペンは自称アスリート使いである私のフィッシングベストに縫い付けられて今も共に渓流を歩いています。
 次にショールームに行ったのは静岡で行われる娘の模擬試験に送って行くのを理由に休暇を取って静岡まで行った時の事である。持っていないカラーをどうしても手に入れたくて娘を試験会場に送り届け、待ち時間を利用してショールームに立ち寄った。夏休み中で息子も一緒で自慢のアスリートボックスを携えてである。その時は5.5Sのパールレインボーしか手に入らなかったが、お決まりの通り2個購入。販売店との関係上定価での販売しかできないとの事だったが大満足で購入したのです。その時に対応して下さった方は長身のデザイナー兼営業の方で私のアスリートボックスを見て「こんなに整理され、これほど揃ったアスリートを見たのは初めてです。ここの本社でもこんなには揃っていない。」と誉めて頂いたので、私も調子に乗って5.5Sをシングルフックにチューンするとフローティングに化けてしまうことや、自分でウエイトをかましてシンキングにチューンし、それの動きがすこぶる良い事など熱く語って大満足な上にジャクソンのピンオンリールをおまけに頂いて大大満足でショールームを後にしたのでした。
その後、釣りビジョン「釣りステーション」という番組のギアコレクションというコーナーに出演してジャクソンの『アルトロン』や『アーティスト』について熱く語っている姿を見て息子と「あの時の」と感動したのです。今ではショールームは閉鎖されてしまい行く事は出来なく成ってしまい残念である。

 私がアスリート5.5Sのウエイトチューンを始めたのが2001年の頃だったと思う。今ではJacksonから「アスリート5.5Sをトラウト専用チューニング。」との歌い文句でTrout Tuneが発売されている。アスリート5.5Sは今でも生産されいてるのだが、手に入りずらいので、比較的手に入るTrout Tuneは重宝しているのだが、自分でチューンしたのとではアクションがほんのちょっと違うのとカラーが少ない事などで今でもマイチューンの出番が色々な場面で多いのです。渓流を始めてからのメモリアルフィッシュの殆どはマイチューンのアスリートでのキャッチしたものです。
 Trout Tuneが発売されたのは私がショールームで5.5Sのチューンについて熱く語った時から半年から1年位後のことで、当然ジャクソンさんも構想を練り開発を進めていて実際に発売できるまで時間が掛かっただけの事だろうと思いつつ、製品のコンセプトなどを読むと私がチューンしたアスリート5.5Sの動きとよく似ているので、もしかしたら私のチューンが参考に成ったのでは等と密かに思ったりもして一人にんまりしたりしているのですが、まさかね。

 アスリートの事になるとついつい熱くなってしまい、長文に成ってしまった。まだまだ書きたいことが色々有るので、この機会に「アスリート」のカテゴリーを新たに追加した。


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6 コメント

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いいね~♪ (鵜殿です)
2007-05-30 18:36:41
こんち!いいね~チューニング♪(笑)こうなっていたのか!って解りました。
僕が以前にやっていたチューニング方法は注入法です(って、バストアップじゃないよ)。
これはルアーの頭(リップの付け根上部付近)に穴を開け、フライを巻くバイスにルアーのアイを挟みヘッドダウンになる形で固定、開けた穴から接着剤とか樹脂とかを注射器で注入する方法。これだとグラム単位で量れる調理用デジタル計量器で注入剤の重量がハッキリ解るのと液体のレベリング作用でほぼ水平に完成する事がメリットです。頭に開けた穴は・・・簡単に塞げますよね?(笑)あ、当然バイスの水平垂直は確認する必要有りですけどね(^~^)b
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巨乳のアスリートは・・・ (部隊長)
2007-05-31 12:43:04
鵜殿さんどうも。
注入して巨乳に成ったアスリートだと機敏な動きが出せるのかな、何となくゆったり誘う様な。

私も注入法は検討しました。空気室の縮小で浮力を押さえる感じでの検討ですが、他のミノーでやってみましたが高浮力に錘を乗せて沈める方が動きが良い事が判りアスリートには採用しませんでした。目下検討している事は鉛などの金属粉を樹脂で練って注入する方法です。しかし、ある程度数をまとめてやるのなら良いけど少しだと面倒な感じです。

オクで新たにアスリート5.5SゲットMyチューンアスリート新色が追加できそうです。
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何グラム? (鵜殿です)
2007-06-01 11:49:37
こんちは!
5,5Sは何グラムプラスでシンキングになりますか?2g弱じゃない?水で考えても1~2ccでしょ?注入法やってみたら~?(笑)
ヘッドダウンでバイスにセットしてリップ付け根から垂直に上げたラインとルアー背中のラインが重なるポイントで穴あけして注入すると全部ウェイト室前後に注入出来るはずなんだけど。
ちなみにTDミノー60sp→60s改では泳ぎに問題は無い・・・って言っても僕はかなりルーズな性格だから問題あるのかもしれないけど釣れればいいんだ♪(爆)
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何g ?? (部隊長)
2007-06-01 17:58:00
鵜殿さん どうもです。

今回、オクで手に入れたアスリート5.5Sの6本の内4本はチューンする予定ですので、注入工法要検討ですな。しかし、先に本体の空隙の容量をを計測してからやらないと、沈めるのにいつの間にかソリッドにそう、SはソリッドのSに成りかねないから慎重にヤリますです。

私もかなりアバウトな人間なんでプラスしたウエイトの重量は判りません。勘です。カン。(笑)
実は量る手だてが無いのです。近々0.01gまで計量出来るデジタル秤を入手しようと目論んでいるのですが、私としては理科の実験なんかで使った上皿テンビンが欲しいのですがね。古道具屋辺りに有ったら教えて下さい。
では。
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使いにくいよ・・・ (鵜殿です)
2007-06-01 18:22:20
どうも。
意外と使い難いよ、上皿天秤(笑)作っちゃえば?ヤジロべーですよ(爆)もっと簡単なのは注射器に目盛がちゃんと入ってて何cc注入したか分かるヤツ、こいつを買ってしまえば良いのだ!で、注入剤は乾燥が早いヤツがいいよ♪遅いものだと注入穴が小さいほど時間かかるので・・・
注入時のルアー姿勢でヘッドダウンにも水平フォールにでも、逆にテールダウンなんかにもチューンが可能です。直せないけど!(爆)
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ごいごい釣れてますw (カツ)
2007-06-03 00:00:00
今日、太刀魚行ってきました。
爆釣でした。
船内で指8本が出ました(^^;
平均は指3本ってとこですけど・・・

近々どうですか?
ちなみに明日からマレーシアなので、帰ってきて
からですけどね。6月16日あたりって思ってます。
ケイアさんも誘います。
イカ釣師さんもね(⌒~⌒)
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