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三津嚴島神社ブログ

愛媛県松山市神田町に鎮座する嚴島神社の神主の記録

【4月1日の言葉】桜の話

2025年03月31日 | 日々のできごと
さまざまの 事思い出す さくらかな   芭蕉
4月1日の言葉はお花見の時期にあわせて「桜」について取り上げました。
元々桜といえば、「山桜」の事でした。
さくらの「さ」は「早乙女(さおとめ)」や「早苗(さなえ)」の「さ」で稲の神様を表し、「くら」は「座(くら)」で神様の宿る場所を意味しています。
すなわち「さくら」は稲の神様が宿る場所という事になります。
 
日本は農業中心の社会で、昔は稲作が生活の中心でした。
そして、お米がたくさんとれることが、人々の共通の願いでもありました。
稲の収穫が終わって冬になると、稲の神様は山に帰られます。
春になり山々に自生している山桜の花が白く咲き始めると「さあ稲の神様が桜の木に降りて来られたぞ」という事で桜の木のもとに皆が集まって「桜に宿る神様」にお酒や食べ物をお供えし「今年も豊作でありますように」と願いながら、共に飲み食いをしました。これがお花見の始めと言われております。
そして山桜の花を稲の花に見立てて、その年の豊作を占ったようです。
すなわち、稲の神様をお迎えする神事がお花見のルーツという事になります。
そう考えるとお花見ひとつにも、先祖代々受け継がれてきた日本人としての遺伝子が受け継がれているようです。
また桜の香りに含まれる「クマリン」という物質は、抗菌、リラックス、鎮静作用がある事が科学的にも証明されており、これも「お花見」の効用と言えそうです。
当社の天満宮にも桜を詠んだ「松尾芭蕉」の句碑があります。是非見つけて下さい。
「木(こ)のもとに 汁も膾(なます)も 桜かな」 
(満開の桜の木の下にいると、汁も膾料理も桜の花びらで埋まってしまいそうだ)
春の日差しの様なうららかな心でお参りしましょう。
今日も良い一日を!
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春の風にのせて——朝日八幡神社 春祭りで伊予里神楽を奉納しました

2025年03月30日 | 兼務社祭典

暖かい春の陽気から急に冷え込んだ3月30日、
松山市南江戸にある朝日八幡神社の春祭りにて、今年も伊予里神楽を奉納させていただきました。

朝日八幡神社は、松山藩主・加藤嘉明が松前から勝山(現在の松山城)へ居城を移したころから、藩の厚い崇敬を受けてきた由緒ある神社です。
もともとは「山崎八幡宮」と呼ばれていましたが、社殿に朝日が差し込む美しい光景から「朝日八幡神社」と名を改めたそうです。
名前の由来からも、朝の清々しさを感じさせてくれますね。

この日も、春の穏やかな空の下、町の安全と五穀豊穣、そして皆さまの無病息災を願い、心を込めて神楽を奉納しました。
伊予里神楽は、松山城北・城西地区を中心に地元神職が集い「惟神会(いしんかい)」という組織で受け継いでいる神楽です。
およそ350年もの長い歴史を持ち、松山市内の神社で春や秋のお祭り時に奉納されています。

祭典のあとは、紙芝居や太鼓の披露が行われました!
たくさんの方が集まり、春祭りならではの和やかで活気あふれる光景でした。

 


【伊予里神楽 奉納予定】

  • 4月上旬の日曜 朝日八幡神社(南江戸5丁目1569)

  • 4月19日   生石八幡神社(高岡町917)

  • 5月 1日   奥土居神社(東垣生町697)

  • 5月 2日   日吉神社(南斎院町1224)

  • 5月15日   素鵞社(西長戸町角田788)

  • 5月16日   久枝神社(古三津町1257)

  • 5月下旬の日曜 金刀比羅神社(高浜町4丁目乙74)

  • 7月17日   嚴島神社(神田町1-7)

  • 7月28日   住吉神社(西垣生町1369)

  • 10月下旬の日曜 橘若宮神社(立花1丁目10-27)

※日付が固定されているお祭りは、曜日に関係なく毎年同じ日に行われます。

 

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4月 の戌の日は11日(金) ・ 23日(水)

2025年03月28日 | ご祈祷について
安産祈願を行う戌の日をご案内します。
 
安産祈願は、妊娠5ヵ月目の戌の日に、安産を祈願するご祈祷です。
戌(犬)は多産でありながらお産が軽いことから戌の日に行う習わしがあります。
 
当社では腹帯に印を押してお祓い致しますので、
安産祈願を受ける方は実際に使用する腹帯をご持参ください。
さらしではなく腹巻型やコルセット型でもかまいません。
 
令和7年(2025年)の戌の日

4月 11日(金) ・ 23日(水)
5月 5日(月) ・ 17日(土) ・ 29日(木)
6月 10日(火) ・ 22日(日)
7月 4日(金) ・ 16日(水) ・ 28日(月)
8月 9日(土) ・ 21日(木)
9月 2日(火) ・ 14日(日) ・ 26日(金)
10月 8日(水) ・ 20日(月)
11月 1日(土) ・ 13日(木) ・ 25日(火)
12月 7日(日) ・ 19日(金) ・ 31日(水)
 
【安産祈願】
受付時間:9時~16時半
初穂料 :5千円、7千円、1万円(記念品やお札が変わります)
御祈祷時間:20分程度
※基本的に一組毎に御祈祷しています。
 
お電話かHPの問い合わせフォームから予約して下さい。
戌の日以外でも御祈祷できます。
 
三津嚴島神社
住所:愛媛県松山市神田町1-7
電話:089-951-1471
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🌸 ヒガンザクラが満開に 🌸

2025年03月26日 | 境内の植物
暖かな陽気に包まれ、ヒガンザクラが一気に見頃を迎えました。
淡いピンクの小さな花が、春の訪れをやさしく告げています。
 
ソメイヨシノより一足早く、春彼岸の頃に咲くこの桜は、淡いピンク色で憐ながらも凛とした美しさが魅力です。
一方、ソメイヨシノはまだ開花し始めたばかり。
これから少しずつ華やかに彩られていくことでしょう。
お花見を楽しむ方々からのお問い合わせも増えてきました。
大勢でのご利用をご予定の際は、事前にお知らせいただけますと幸いです。
春のひとときを、ぜひ桜とともにお楽しみください🌸
 
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境内にあるヒガンザクラが開花してきました。

2025年03月24日 | 境内の植物

当社の境内にある桜は、例年ですと松山市内の桜より一週間ほど遅れての開花となり、
ヒガンザクラが少しずつ開花しています。

ヒガンザクラのあとにソメイヨシノが開花する予定です。

天気にもよりますので前後すると思いますが、
ヒガンザクラが今週末、ソメイヨシノが来週末頃が見ごろになりそうです。

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【日露戦争戦勝120年】4月限定御朱印は、境内の表忠碑と秋山好古をモチーフにした御朱印です。

2025年03月20日 | 御朱印

今年は、明治38年(1905年)に終結した日露戦争の戦勝から120年の節目にあたります。これを記念して三津嚴島神社の境内にある表忠碑と、その碑文を揮毫した秋山好古をモチーフにした御朱印をご用意しました。背景には、春の訪れを象徴する桜が美しく彩られています。

表忠碑とは、出兵した人々の忠義を称える碑であり、裏面に地元から日露戦争に出兵した名前が記載されています。また、秋山好古は松山出身の軍人で、日本陸軍の騎兵部隊の礎を築いた人物です。司馬遼太郎の名作『坂の上の雲』でも主人公の一人として描かれ、その生き様は今も多くの人々に語り継がれています。

歴史の重みと春の華やかさが見事に調和した、特別な御朱印となりました。

4月以降も、三津嚴島神社ゆかりのモチーフを採用した御朱印をお届けしていきます。
この機会に、神社の歴史や背景にも触れていただき、より一層意義深いお参りをお楽しみください。

三津嚴島神社の歴史や御朱印の詳細については、公式サイト(https://itsukusima.com/)でもご覧いただけます。
ぜひ、この機会に神社への知識を深め、心に残る参拝をしてみてはいかがでしょうか。

【卯月 限定御朱印】
期 間:4月1日〜無くなり次第終了
時 間:午前9時〜午後4時半
初穂料:1000円  ※書置きのみ
 

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【3月15日の言葉】神の恵みと祖先の恩

2025年03月14日 | 今月の言葉

【3月15日の言葉】神の恵みと祖先の恩

「暑さ寒さも彼岸まで」と申しますが、厳しかった寒さも少しずつ和らぎ、過ごしやすい時候になりました。

3月はお彼岸の時期でもあります。
春分の日に太陽が真東から上がり、真西に沈むことからこの時期に先祖供養する事で、
西方浄土すなわち極楽浄土へ行けると考えられたようです。

この時期にご先祖を供養しお墓参りをする習慣は今も広く根付いています。
こういう機会に静かにご先祖を偲び
「代代のご先祖様のお蔭で今の自分があります。これからも私たちを見守って下さい。」
という感謝の気持ちをこめてお祈りしたいものです。

いかに時代が変わろうと私たちには変える事の出来ない自然の摂理というものがあります。

 一つ目「人間は必ず死ぬ」という事です。

この世に生まれて死なない人は一人もいません。

 

二つ目「自分の人生は自分しか生きられない」という事です。

例えば自分の子供が重い病にかかり、苦しんでいる時、親は代わってやりたいと思いますが、その子の人生はその子にしか生きる事は出来ません。人生に代役はないのです。

 

三つ目「人生は一回限りである」という事です。

過ぎ去った過去を変える事は出来ません。人生にリハーサルはないのです。

 

四つ目「この悠久の宇宙の中で、自分という人間は過去にも未来にも一人しかいない」という事です。

人類が誕生してからどれだけの人間が生まれてきたか、計り知れませんが、自分と同じ人間は一人もいなかったし、これからも生まれてこない。私たちは実に奇跡の様な生命を授かっています。

 

神道では「今の自分があるのは、天地自然の神の恵みとご先祖のお蔭である」と考えます。
父母、その父母と連綿と命が続いてきたからこそ、今の自分がある。

自分の命は自分だけのものではなく、この体の中には神様やご先祖様の尊い命、魂が息づいている。

それを思えば、自分自身を愛し、敬い、悔いのない人生を生きて行く事が、神様ご先祖様の御恩に報いる事につながります。

 

お彼岸のこの時期にもう一度自分とご先祖様の尊いご縁、先祖あっての自分の存在というものを考えたいものです。

 

「かけがえのない命を授かったことを感謝致します。」

いつも神の恵みと祖先の恩を忘れずに清らかな気持ちでご神前に手を合わせましょう。

 

心の幸福は感謝の気持ちから始まり、ひたすら祈る事によって、より大きくなっていきます。

 

今日も良い一日を!

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ビーチテニス世界選手権必勝祈願

2025年03月09日 | 日々のできごと

ビーチテニスの日本代表、本間江梨さんと大塚絵梨奈さんが
世界選手権のツアーに向けて、必勝祈願と厄祓いで参拝されました。

日本でも少しづつ広がっている競技ですが、ビーチテニスの普及と知名度アップのためにも、
世界の舞台でのご健闘とご活躍をお祈り申し上げます。

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愛媛FCレディース 必勝祈願祭を執り行いました

2025年03月08日 | ご祈祷について

肌寒さが残り、小雨が降る3月8日。
しかし、まるでチームの熱い想いが届いたかのように、必勝祈願祭が近づくにつれ空は明るくなり、晴れ渡る空の下で斎行されました。

先ずは愛媛FCレディースよりサッカーボールが奉納された後、
なでしこリーグ1部でさらなる飛躍を誓い、心をひとつにして必勝を祈願。

必勝祈願祭が終わると、愛媛FCレディースの選手たちは終始和やかな雰囲気。
短い時間ではありましたが、チームの絆の深さ、仲の良さがひしひしと伝わってきました。

頑張れ!愛媛FCレディース

私たちは、全力で応援しています!

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アオサギの子育て

2025年03月07日 | 日々のできごと

境内の北側、社殿の裏側の木の上にアオサギが巣を作っています。
しばらく見かけなったのですが、おそらく子育ての為にまた巣作りを開始しているようです。

宮崎駿監督作品『君たちはどう生きるか』にも登場するアオサギ
海外では縁起の良い鳥として有名だそうです。

アオサギの美しい飛んでいる姿を見るといいことがあるかも。

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木剣加持祈祷(もっけんかじきとう)の奉納

2025年03月04日 | 日々のできごと

当社の奥隣りの「正念寺」の宮澤住職が、3回目の日蓮宗「百日大荒行」を無事に終え、帰山式が斎行されました。



一緒に修行された僧侶と共に当社に参拝され、
日蓮宗の秘法「木剣加持祈祷(もっけんかじきとう)」をご奉納戴きました。

雨の中の読経行列にて正念寺へと向かっていました。


百日間に亘る難行苦行、ご苦労様でした。
宮澤住職並びに僧侶の皆様方の今後のご活躍をお祈り申し上げます。

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パラアート御朱印について取材されました

2025年03月03日 | 御朱印


3月のパラアート御朱印「ヘンなネコ」の作者「和田徳一」さんと一緒に「愛媛CATV」の取材を受けました。

朝から参拝者が次々と御朱印を受ける様子を見て、大変喜ばれておりました。

【弥生 パラアート御朱印】
期 間:3月1日〜無くなり次第終了
時 間:午前9時〜午後4時半
初穂料:1000円  ※書置きのみ
 


和田さんが着ている「ヘンなネコ」Tシャツ(2枚目)は下記にて販売してますので、気になる方はお問合せ下さい。

茶舗de la musica(チャポ・デ・ラ・ムジカ)
三津2−2−17(月・水定休)
080-3923-8301

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【草月流】花手水が春のいろどりに

2025年03月01日 | 境内の植物

「一月往ぬる二月逃げる三月去る」とはよく言ったもので、早くも3月を迎えました。
本日は日向にいると暖かく春の陽気を感じられます。

さて、草月流の師範による花手水が入れ替わりました。


今回の花材は敬翁桜、小手毬です。

桜が咲いた後は葉桜になるので、桜の元気な姿を楽しめます。


生け込みの時、お参りの方に、
「いつも良い花器を使っているわね」とお声かけ頂いたそうです。
目の肥えている方は、しっかりと花器までも鑑賞くださっていおり、ありがたいです。

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愛媛雅楽会 3月の練習日について

2025年03月01日 | 雅楽

最近アップしておりませんでしたが、
愛媛雅楽会は毎月、三津厳島神社と吹揚神社にて練習しています。

興味ある方は見学もできますので、事前にご連絡の上お越しください。

〇3月11日(火) 19時00分~21時00分
 松山 嚴島神社社務所 松山市神田町1-7

〇3月28日(金) 18時30分~20時30分
 今治 吹揚神社社務所 今治市通町3-1-4

◇課題曲:『壱越調』「賀殿急」「武徳楽」他、『平調』

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