5月26日
恵美須神社(松山市三津2丁目7-24)に於いて
大原 其戎(おおはら きじゅう)宗匠の句碑除幕式が行われました。
恵美須神社にて祭典を齋行し、句碑を奉納して頂いた大原綾子様を始め、
恵美須神社 総代会長 村島由夫様、
松山子規会 副会長 和田克司様、
松山市子規記念博物館 館長 竹田美喜様
等に玉串奉奠(たまぐしほうてん)をして頂きました。大原其戎は正岡子規の唯一の俳諧の師です。
大原其戎(おおはら きじゅう)宗匠の玄孫(5代目)故大原啓司氏は其戎の句碑建立を願っておりましたが、信州大学名誉教授を退官後5年、平成22年に急遽されました。
このため故大原啓司氏の願いを叶えるべく、綾子夫人により、はるばる長野県より一昨年から話があり、この度、恵美須神社に大原其戎(おおはらきじゅう)句碑が建立され、明日、句碑除幕式が行われる運びとなりました。
碑の句は
日永さや いつまでここに いよの富士 其戎
これは、明治21年5月、其戎の主催する「眞砂の志良邊(しらべ)」第100号祝賀句会を久万ノ台の成願寺で行った際、句会が盛り上がり時間が経過した際に、遙か山口・大分まで見晴かす瀬戸の興居島(ごごしま)の夕映えを詠んだものです。
松山市子規記念博物館 竹田館長のアドバイスも頂き、幻の子規資料書と言われていた子規自筆選句稿『なじみ集』冒頭の其戎の項より採用し、文字もそれを拡大したものです。
『なじみ集』は平成21年に発見され、同年11月に松山市子規記念博物館収蔵、平成24年3月31日に同博物館が複製及び翻刻版を刊行し、収録句は4000句以上になります。
祭典後、直会を執り行い、懇親を深めました。
連絡を取って頂いた大原其戎の弟子 森 連甫(もり れんぽ)の子孫 森 愼吾氏をはじめ、
多くの方のご協力の上、其戎の生家があったとされる場所の近くに鎮座する恵美須神社に句碑を奉納頂きましたこと厚く御礼申し上げます。