相変わらず猛威を振るっております新型コロナウイルスの蔓延により、
とうとう緊急事態宣言が出されました。
毎日の感染者の増加を見ますと、他人ごとでは済まされない状況です。
我慢する生活が続きますが、ここが踏ん張り所です。
お互い「密閉、密集、密接」にならないよう気をつけましょう。
さて、今月15日の言葉は演歌の女王と称された美空ひばりさんの言葉です。
「今日の自分に 明日は勝つ それがスターと呼ばれたその日から私の背負った宿命でした。
人間は努力、忍耐、そして人間的な素晴らしさを失ってはいけないと思っています。
この世界に生きていたいのなら、いつまでも私を愛する人達に花を捧げていたいと願う、
それが私の生きがいです。
その為にはいつも今日の自分に明日は勝つように、少しでも向上するように、努力しています。」
プロとは、どんな状況でも全力を尽くす人のことでしょう。
外出の自粛が叫ばれ、家で過ごす時間が増えている今こそ、自分自身を見つめる絶好の機会です。
まずは、ご神前に静かに手を合わせて、今の自分を見つめてみましょう。
手を合わせる心から素直な気持ちが生まれます。
例えば、最も身近な家族や会社、地域社会の中で、自分を生かしてくれる様々な存在に目を向けてみる。
そして自分は本当にこのままでいいのか、どうあるべきか、何をすべきかと、わが身を振り返る。
そうする事で、本来あるべき姿、目指すべき姿が見えてくるはずです。
こういう時こそ、ご神前にひたすら手を合わせて、
自分の心の中に耳を傾ける、自分の本来あるべき姿、目指すべき理想を静かに考える
そういう時間を持ちたいものです。
茶道裏千家の大宗匠 千 玄室氏は94歳の今でも茶道普及の為に精力的に東奔西走しておられます。
そして
「枯れそうな木であっても内に秘めたる力があれば、新芽が芽生え、花を咲かせることが出来るし、
花を咲かせようとする精進努力を忘れてはならない。
これが人間の生き方であると思うし、亡くなった先代は
『死んでからが修行だぞ。あの世に行っても修行だぞ』
とよく申しておりました。」
と述べておられます。
94歳にしても尚、命ある限り精進を続ける姿、向上しようとする姿勢、私達も見習いたいものです。
我々は太陽を中心とする天地自然の摂理によって無限の恩恵を与えられて、生きています。
太陽は後戻りしません。万物は常に生成発展し続けています。
毎日が前進です。毎日進歩し、発展、前進する事が自然の理に適うことであり、
それによって運気もまた向上するのです。
毎日少しでも前進できるように
昨日の自分よりも少しでも成長し続ける自分である様に
生涯努力したいものです。