5月15日、素鵞社の春祭りにて、伊予里神楽を奉納いたしました。
私はいつも太鼓ばかりですが、今回初めて四天という四道之将軍として、國を警固する四天の舞を舞わせていただきました。
扇と刀を手に舞う姿に、静かで力強い祈りが込められています。
舞が奉納された素鵞社には、こんな物語が伝わっています。
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今からおよそ1300年前、天平年間のこと。
伊予の有力な武士・河野氏が、広がる疫病を鎮めてほしいと願い、この地に素鵞社を創建しました。
時が流れ、鎌倉時代の文治2年(1186年)、河野通信が社殿を建て直し、さらに室町時代の嘉吉年間(1441〜1443年)には、河野左馬通智が、地頭であった久枝肥前守通基に命じて社殿を改築させます。
その後も、素鵞社は地元の人々の信仰を集めつづけました。
神社の記録によれば、明治維新まで代官所の祈祷所とされ、毎年欠かさず代官が参拝に訪れていたそうです。
長い時代を越えて守られてきた神社で、今年もまた祈りの舞が捧げられました。
この神楽を通して、地域の平安と皆さまの健やかな日々をお祈り申し上げます。
【伊予里神楽 奉納予定】
4月上旬の日曜 朝日八幡神社(南江戸5丁目1569)
4月19日 生石八幡神社(高岡町917)
5月1日 奥土居神社(東垣生町697)
5月2日 日吉神社(南斎院町1224)
5月15日 素鵞社(西長戸町角田788)
5月16日 久枝神社(古三津町1257)
5月下旬の日曜 金刀比羅神社(高浜町4丁目乙74)
7月17日 嚴島神社(神田町1−7)
7月28日 住吉神社(西垣生町1369)
10月下旬の日曜 橘若宮神社(立花1丁目10−27)
※日付が固定されている神社は、曜日に関係なく毎年同じ日に行われます。