毎月1日に行う月次祭(つきなみさい)の際に参拝者の方にお配りしている今月の言葉をブログにもアップしておきます。
義 ~自分以外の大切な何かを守れますか~
遵法(じゅんぽう)・義勇(ぎゆう)
近年、行き過ぎた個人主義が蔓延しているようです。それぞれの人の行動に関して干渉しないのと同様、他国に国の守りを任せて自らも主体的に国に関わろうとしてこなかったことを深く省みる必要があるでしょう。我が国は他国に比べて自分の国を愛する精神が希薄で、これでは激しい国際競争を生き残れません。
江戸時代末期、迫り来る欧米列強の圧力を前に、先人達は明治維新を成し遂げ、愛する国や家族を守るために戦いました。
また。「古事記」には、弟橘比売命(おとたちばなひめのみこと)が倭健命(やまとたけるのみこと)を助けるため海中に身を投じた記述があるように、愛と犠牲とは、表と裏をなすように分かちがたいものなのかもしれません。
何が起こるかわからない世の中です。大切な何かが危機に瀕したとき、それに立ち向かう心意気を、常に自分の中に持ち続けたいものです。