![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/ec/2eaac1c5e09306f20525e26b8f518582.jpg)
ウニもいましたが、これも自然状態でははじめてみました。
バフンウニでしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/fb/4094a2a00d717cbd3ed9715971a18ebd.jpg)
こんな大きさです。
こちらは裏側で、中央に口が見えます。
とげは、ゆっくりと動きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/69/54faa0cb81cdf0e83cf4647b9adc2ca7.jpg)
路上ネイチャー協会では基本的に殺生は推奨しませんが、好奇心に駆られて解剖してみました。
硬いので、手近な石で割っただけですが・・・その結果、(個人的には)驚くべき事実が判明しました。
オレンジの部分は卵巣でしょうか?味見をするとほんのりと、いわゆるウニの味がします。
茶色い部分はどろりとして苦く、排泄物なのか、食物として取り入れたドロなのか・・・とにかく食べられません。
それで何が驚くべきことなのかというと、からの内容物はこの二つだけで、いわゆる「内臓」が存在しないことです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/11/121e76acec47c2de251a4ecaaee812ba.jpg)
オレンジと茶色の内臓物を取り去ると、こんな感じの殻だけになります。
中央の「口」も「部品」という感じで独立しています。
そしてこの状態で、表面のトゲがゆっくり動いたりしています。
つまり、ウニは「棘皮動物」なのですが、その意味は「棘の皮のある動物」なのではなく、「棘皮」がウニの本体であって、殻の中身はまさに仏教の言うところの「空(くう)」なのです。
仏教によると「空」とは「無」ではなく、「無」も「有」も超越したのが「空」であるそうで、それがこのウニにもあらわれてるわけです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/e9/9858c973012239da41b991b96dc04965.jpg)
殻の断面のアップですが、この写真からだけでは何が「本体」なのかはよくわかりません。
おそらく多細胞生物でありながら、各細胞が独立した「群体」のような状態で、その意味で「個体」のような「中心となる個」は存在しないのだろうと思われます。
新潟市
GXR A10
消化管細いから