糸崎公朗ブログ1・路上ネイチャー協会

写真家・糸崎公朗のブログです。『子供の科学』と『デジカメWatch』で連載をしています。

ヒヨドリ

2011年03月19日 | 脊椎動物門

リコーCX5の300mm相当ですが、接近してずいぶん大きく撮れました。
実は実家の窓越しから撮ったのですが、鳥類写真家が「ブラインド」を使う意味がよく分かりました。


ピクセル等倍切り出しです。
EXIFデータは、1/290s f/5.6 ISO100 52.5mm、となっていて、さらに超解像「弱」に設定してます。

長野市

長野にいます。

2011年03月19日 | 原発・地震関連

以下、ブログ3に投稿した「陰謀論とリスクマネージメント」と同一内容の記事です。
写真は17日に大宮駅新幹線ホームにいたドバトです。

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更新が遅れて申し訳ありません。
実は、17日木曜の夜から実家の長野に滞在しています。

その理由というのは、原発の被害を避けて・・・というのとはちょっとだけですが違います。
東京と長野では、福島原発からの距離がさほど変わらないのです。

で、本当の理由というのが、全くバカな話なんですが「陰謀論」です(笑)
ぼくは陰謀論には興味もないしよく知らなかったのですが、陰謀論好きの友人(仮にHさんとしておきます)がリチャード・コシミズのブログをソースに「東京は危ないからすぐ離れた方が良い」とメールで何度も警告してきたのです。
http://richardkoshimizu.at.webry.info/201103/article_64.html

ぼくはHさんを友人として非常に尊敬しているのですが、正直この種の陰謀論だけはバカバカしいと思っていて、いつも適当に受け流していました。
しかし17日はHさんから何度もメールが送られてきて、「馬鹿話ではあるけれど、真剣にぼくのことを心配してくれているのも確かなので、騙されたと思ってHさんの指示に従ってみよう」と思い、最小限の荷物を急いでまとめ、夕方国分寺を発ったのでした。

で、長野に着いた夜に「関東で地震発生」のニュースがあってギョッとしたのですが、震度はたしか3~4程度で大したことはなく、完全な取り越し苦労というか、陰謀論に踊らされた間抜けな人になってしまいました(笑)

しかし結果として、Hさんに従って帰省した事自体は良かったと思っています。
陰謀論はともかく、現実的に原発がどうなるか分からないことだけは事実です。
そんなときに独り身の自分が、母親と妹家族に会えたのは良かったと言えるかもしれません。
それで家族と話し合った結果、高校生と中学生の甥だけは、とりあえず名古屋の親戚宅にしばらく行かせることにしました。

関東甲信越から避難する人はまだほとんどいないようですが、例えば美術家の彦坂尚嘉さんはすでに藤沢のアトリエから京都に疎開しています。
http://hikosaka4.blog.so-net.ne.jp/2011-03-16-2
(4月には自分の責任を果たすため、東京に戻るというように書いています。)
http://hikosaka4.blog.so-net.ne.jp/2011-03-18

友人のHさんもほぼ同様の理由により、(まだ疎開はしてませんが)長野県内の自宅から家族ですぐ脱出できるように、自家用車に発電機をはじめとする荷物を積み込んで、スタンバイしているそうです。
Hさんは実のところ陰謀論にはまってるだけの人ではなく、ビジネスマンとして日頃からさまざまな情報収集を行っており、陰謀論はその一部に過ぎないのです。
原発関連の情報も当然集めていて、ぼくにもいろいろと教えてくれるのです。

Hさんと彦坂尚嘉さんに共通しているのは、日頃から勉強熱心でさまざまな情報収集をしており、危機管理を怠らない点です。
そのような生活態度だからこそ、有事の際にすばやく的確に判断し、行動できるのです。
その両者の共通意見は「今回の原発事故は先の予測が不可能で、その場合は取り越し苦労をするくらいでちょうど良い」というもので、それがリスクマネージメントの基本でもあるのです。

でぼくの方はといえば、いろいろ考えているように見せかけて、実は肝心な部分がゴッソリ抜けていて、ダメダメだと今回の件であらためて思いました(笑)
ぼくはいまのところ、Mさんや彦坂さんや、その他ネットの情報にただ振り回されてオタオタしている状態です。
与えられた情報を、十分に咀嚼して、自分なりに再構築することが、今ひとつ出来ていないのです。
これをするにはそれなりの頭脳力と努力が必要で、日頃から鍛錬していない自分にとって突然やれと言われてもキツいのです。
もちろん、これから訓練して身に付けることは出来るかもしれませんが、果たして危険が迫ったときまでに間に合うかどうか・・・