落語舐めんなよ!
落語って物凄く技術がいる業種で、そんな簡単にできる代物ではない。
ただ面白い話をしていればいいってもんじゃなく、一人で何人も役を演じる技術力や会話の間の取り方、仕草などで、リアル感を演出できないといけない。
前座はまだストーリーを追っかけるだけで、そういう事がまだ疎かだし、2つ目辺りでやっと間の取り方を覚える。
これはそれぞれの師匠によっても違うので、同じ演目でもその雰囲気はガラリと変わる。
そんな師匠から教わるのは本当に口移しの1対1。
それとて、何度も何度も師匠や兄弟子の高座を勉強して、やっと教えてもらう。
さて、コイツ。
落語家になるという。
しかも修行しない、面白い話ができるからだと。
それは落語ではない。漫談の類。
いや、それじゃ漫談のプロに失礼か。
所詮コイツも中途半端だよなあと。
確かに高田文夫とかビートたけしとかも落語の高座に上がったけど、取り敢えず立川談志に弟子入りしてるからね。
彼ら、一応立川流なんだよ。
山崎邦正の落語も聞いた事があるけれど、ちゃんと修行したプロの落語。
ハッキリ断言する。
コイツ絶対無理。
秋には別の事始めるんじゃない?