100回大会のシード校は以下の10校です。
駒 澤 大 58年連続58回目
中 央 大 7年連続97回目
青山学院大 16年連続29回目
国 学 院 大 8年連続17回目
順 天 堂 大 13年連続65回目
早 稲 田 大 48年連続93回目
法 政 大 9年連続84回目
創 価 大 5年連続7回目
城 西 大 2年連続18回目
東 洋 大 22年連続82回目
100回の記念大会の特例イベントとして、今回は関東以外の大学の駅伝部にも予選会の門戸が開かれました。そのことを英断と評価しようとする意見も見かけましたが、どうしても茶番にしか見えません。
ハーフマラソンを10人揃って走り切った上で平均以上の結果を求められたとして、そもそも箱根を走ることを目的としないでここまでやって来た関東以外の各校にそれを遂行することができるのかというと無理です。しかも、出雲駅伝から中4日という日程で予選会を開催しては選手層の薄い駅伝部にとっては地獄のスケジュールをこなさないといけません。当初から予選会に合わせて調整できる関東の大学との条件の違いがあからさまに出てしまいます。
その予選会の結果です。
1位 大東文化大 10:33:39
2位 明 治 大 10:34:38
3位 帝 京 大 10:35:08
4位 日本体育大 10:36:42
5位 日 本 大 10:36:54
6位 立 教 大 10:37:06
7位 神 奈 川 大 10:37:20
8位 国 士 舘 大 10:37:21
9位 中央学院大 10:37:27
10位 東 海 大 10:37:58
11位 東京農業大 10:39:05
12位 駿 河 台 大 10:39:01
13位 山梨学院大 10:39:47
14位で予選会を通過できなかった東京国際大と13位の山梨学院大とのタイム差は3秒でした。ニュースではこのことを取り上げるところが多かったのですが、そこに問題の本質を避けて通ろうとする意図がありありです。当初から全国に門戸を開こうなどとの意図はなかったことが明らかです。
関東以外の大学の予選会結果です。
27位 京都産業大 10:54:22
34位 立 命 館 大 11:05:23
35位 皇 学 館 大 11:10:00
37位 札幌学院大 11:20:26
39位 日本文理大 11:26:01
43位 大阪経済大 11:33:43
44位 中 京 大 11:35:05
45位 環太平洋大 11:41:25
46位 愛知工業大 11:43:30
47位 信 州 大 11:53:05
55位 放送大関西 12:28:57
予選会通過校との大きなタイム差がクローズアップされますが、それよりも大きな問題がこの参加校の少なさです。全国に門戸を開いたとどや顔で語られても、11校しかエントリーしていない。それはエントリーできる学校が11校しかいなかったということです。
全国に開かれた箱根駅伝と体裁を整えたとしても、所詮は関東のローカル駅伝競走。正月に実施されるので視聴率が上がるのは当然の話で、それによって全国に認知された大会とは言えないのです。
みっともない茶番を演じた予選会。結果的に関東の大学にのみ恩恵がもたらされました。学連選抜がなくなって、出場機会が奪われる選手への気遣いも見られません。
「 箱根八里 は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」
ならば、関東以外の大学で大井川駅伝でも開催しますか? 盛り上がらんでしょうな(苦笑)
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