昨日の試合の振り返りが遅くなりました。広島商の2回戦辞退の報が舞い込んで、ちょっと頭の中の整理にも戸惑っていました。可能性から言えば、これは想定されるべき事態ではありましたが、そろそろこれも何とかしないといけません。コロナを現状の分類で置いておく限りは悲劇が繰り返されるのを指をくわえて見ているしかありません。何としても5類相当への変更を急がないといけませんが、それを阻止したい側の壁はいまだ分厚く、世界を崩壊に向けて進めています。「既に第3次世界大戦に突入している」という意見も多く聞かれますし、それに巧妙に利用されているウィルスをこのまま放置していてはどうにもなりません。が、ここでの話題ではありませんので、別の機会にしましょう。
また、本日予定の試合も雨天順延されたので、今日は試合がなくなり、その結果決勝前日の休息日が消滅しました。これが、借り物の甲子園球場を使用する難点であるとともに、「高校野球は教育の一環」という化石のような言葉が春休み中の大会運営を難しくしています。
![](https://ivory.ap.teacup.com/issan/timg/middle_1648273504.jpg)
第7日も2回戦3試合が行われました。
【7日目の試合予定】
▽2回戦
近江-聖光学院
木更津総合-金光大阪
高知-國學院久我山
前回も書きましたが、代替出場の近江が聖光学院を下して8強に進むようなことになると、明治神宮枠を含めた7校を選抜した高野連に批判が集まることは必至です。しかも、直前の代替出場でしたから、試合を想定した練習が不足しているチームが勝ち進むことはかなり難しいことで、山田の復活を差し引いても近江の頑張りが評価されればされるほど、高野連の失態がクローズアップされることになります。まあ、結果を見ましょう。
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では、7日目の3試合の結果です。
▽2回戦
聖光学院
101 000 000│2
050 001 01X│7
近 江
(聖)佐山-山浅
(近)山田-大橋
木更津総合
000 000 010 000 2│3
000 001 000 000 3x│4
金光大阪 (延長13回タイブレーク)
(木)越井・金綱・金本・金綱-中西
(金)古川-岸本
國學院久我山
200 020 020│6
001 000 011│3
高 知
(國)渡辺・松本慎-吉川
(高)山下・川竹・中嶋・山下-西野
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第1試合は、近江が2回の集中打で逆転すると着実に加点して完勝しました。山田は被安打5の2失点完投、普通に投げれば打たれないということを示しました。最初にガタガタ申しましたが、ここでは近江の頑張りを讃えたいと思います。
第2試合は、延長13回タイブレークの末に金光大阪が逆転で勝利。古川は160強で完投しましたが、これが今後の登板に影響することも考えられ、何とも難しい戦い方を強いられます。
第3試合は、國學院久我山が先制・中押し・ダメ押しと2点ずつを加点して逃げ切りました。渡辺と松本慎の継投で3失点に抑えています。高知は2013年以来の8強入りを逃しました。
これで、広島商の不戦敗を合わせて、中四国地区代表は全てが敗退しています。すなわち、甲子園での勝ち方を知っているチームが出ないことには中々勝てないということになりそうです。広陵はそういうチームの一つではありましたが、相手の強さに押し切られました。近畿とその他の西日本の学校に力の差が大きく開きつつあると言ってきましたが、益々その傾向が顕著になっていますね。
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8日目は2回戦2試合が行われ、不戦勝の大阪桐蔭とあわせて8強が出揃います。
【8日目の試合予定】
▽2回戦
星稜-大垣日大
市和歌山-明秀日立
終盤に差し掛かっていますね。
よろしくお願いします。
第二試合は木更津総合が力で圧倒すると予想していましたが、終盤まで接戦に持ち込まれれば地元の近畿勢が相手なので危ないかもしれないとは思いました。逆に言えば、上位進出が少ない木更津総合らしいところでしょうか?(初戦勝敗は9勝2敗も、ベスト8以上は三回)
第三試合は学校関係者には大変失礼ながら、国学院久我山がここまで強いとは予想外でした。国学院久我山は前回甲子園の三年前の夏に初勝利でしたが、もしかすると智弁和歌山や盛岡大付のようにブレークするのでしょうか?(組み合わせの時点で第五ブロックはどの学校がベスト8進出でもおかしくはなかったですが………)
第一試合の近江の甲子園ベスト8入りは、戦力を考えれば全く驚きませんが、選考会で落選させた『毎日新聞』&日本高野連本部の胸中は私も気になります(苦笑)。「『滋賀だから大したことはない』は偏見だった」と反省するのか、「どうだ!近畿地区は八番目の学校も強いぞ!」と自慢するのでしょうか?
先日2002年春以来の甲子園勝利を挙げた広商は、その試合で浴本(えきもと)がケガをしたようですが、新型ウイルス騒動による出場辞退とは先述した京都国際と同じルートですね。対戦相手校のオールジャパン桐蔭は後半の日程が不安ですが、不謹慎ながら「神風」になりそうに思えてなりません(結果は知っていますが)。
桐蔭にとっては一番の大敵であった「日程くん」が不戦敗となったことで、まさに神風になりました。選手層が厚いとはいえ、抜きん出た個人の力は過去のチームに比べて高くなかったので、日程くんの思わぬ敗退は大きな後押しとなったことでしょう。
國學院久我山は強豪私学とは少し違うチーム作りをしながら甲子園にやってきて、やっと勝つことができ、今後に注目したいと思います。公立校信者にとっては、こういう私学の戦い方もあるのだということを感じていただけたら幸いです。感じることはないかも知れませんが(苦笑)