神宮大会は大阪桐蔭の優勝で終えました。出場校を選抜する選考委員会は来年1月28日に行われます。その際、21世紀枠3校も選ばれます。
私はこの枠の選抜に関しては批判的な意見を述べてまいりました。しかし、この枠で選抜された学校を批判するものではありません。問題なのは選抜方法です。全国大会ですから、当然甲子園で十分に戦えるだけの力が必要です。更には21世紀枠で選抜される学校に勝ったチームが出場できないという逆転現象に対する蟠りを払拭するだけの正当な理由がなければなりません。話題性や野球以外の活動を取り上げるなら、大会の趣旨と折り合いがつきません。文武両道を重視すること自体がナンセンスです。どんなに強い伝統校であっても、高校生の本文はすべからく文武両道であって然るべきだからです。進学校の野球部だから、練習時間が短いから、というのは本筋から乖離しています。どれだけ長時間、厳しい練習をしていたとしても、高校生なのだから勉強しろよ。そう思いませんか? 文武両道ならば、そこの野球部員全員が東大に進学するのでしょうか? 学校が進学校だから文武両道なら、大阪桐蔭も智辯和歌山も全国トップクラスの進学校ですから、詭弁としか取られません。
高校生ですから、どんな枠であろうが甲子園で試合をしたというだけで本人たちは勘違いします。本人の責任ではありませんが、メディアをはじめとする偏向報道の犠牲者と言えそうですね。
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では、今年の各都府県の21世紀枠推薦校です。北海道は12月の地区推薦校発表時に同時に発表されます。秋田は大館桂桜が県の推薦校になりましたが、部員の不祥事によって辞退しました。
・青森県:弘前南(公) 県4強
・岩手県:久慈東(公) 県準優勝,東北大会初戦敗退
・秋田県:大館桂桜(公) 県準優勝,東北大会8強※辞退
・宮城県:東北学院榴ケ岡(私) 県8強
・山形県:創学館(私) 県8強
・福島県:只見(公) 県8強
・栃木県:高根沢(公) 県4強
・茨城県:下妻一(公) 県4強
・群馬県:太田(公) 県8強
・埼玉県:上尾(公) 県4強
・千葉県:千葉黎明(私) 県8強
・東京都:狛江(公) 都8強
・神奈川県:日大高(私) 県8強
・山梨県:甲府第一(公) 県8強
・長野県:松本深志(公) 県8強
・新潟県:東京学館新潟(私) 県4強
・富山県:砺波(公) 県8強
・石川県:小松(公) 県8強
・福井県:丹生(公) 県4強
・静岡県:科学技術(公) 県8強
・愛知県:中部大春日丘(私) 県準優勝,東海大会初戦敗退
・岐阜県:大垣南(公) 県16強
・三重県:相可(公) 県8強
・滋賀県:伊吹(公) 県8強
・京都府:塔南(公) 府準優勝,近畿大会初戦敗退
・大阪府:星翔(公) 府4強
・兵庫県:加古川西(公) 県8強
・奈良県:高田商(公) 県準優勝,近畿大会初戦敗退
・和歌山県:熊野(公) 県8強
・岡山県:玉野商工(公) 県8強
・広島県:三原(公) 県8強
・鳥取県:倉吉総合産(公) 県準優勝,中国大会初戦敗退
・島根県:松江南(公) 県8強
・山口県:宇部工(公) 県4強,中国大会初戦敗退
・香川県:高松一(公) 県8強
・徳島県:徳島市立(公) 県8強
・愛媛県:松山商(公) 県8強
・高知県:宿毛工(公) 県8強
・福岡県:福岡(公) 県8強
・佐賀県:鹿島(公) 県4強
・長崎県:諫早農(公) 県4強
・熊本県:熊本北(公) 県16強
・大分県:大分舞鶴(公) 県準優勝,九州大会初戦敗退
・宮崎県:小林秀峰(公) 県優勝,九州大会初戦敗退
・鹿児島県:国分中央(公) 県4強
・沖縄県:北山(公) 県4強
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今回の各推薦校を見た場合、地区大会で1回でも勝った学校というのが大館桂桜のみで、しかもその大館桂桜ば辞退しています。地区大会に出ただけの学校と地区大会すら出ていない学校のみで選考することになります。これはもう由々しき事態と言えます。
21世紀になって20年以上が経過しており、もう選ぶべき対象となる学校がいないのであれば、そろそろやめ時だと思いますがね。高野連や毎日新聞社のお偉い皆さんに普通に考えられる意識があるなら動くべきだと思いますし、枠を残したとしても「該当選抜校なし」として、一般枠に回してよいのではないでしょうか?
どことは言いませんが、県の高野連が「どうだ! この学校の名前を聞いたら選びたくなっただろう」という考えが露骨に見え隠れする選考があることは見るに堪えません。ちなみに、愛媛県ではないですよ。しかし、よくもまあ松山商を出して来たもんだ(笑) 25年前の夏の全国制覇校なんですがね!? もはや「30年ルール」は有名無実化したと言えますが、それにしても選ぶ時の苦労がにじみ出ていますね。何とも言えません。
もし、全都道府県が「推薦なし」と返して来た場合には、高野連はどうするでしょう? まっ、あり得ないことですが(苦笑)
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甲子園周辺に駐車場はありません。阪神電車でお越しください。って!? タイガースのCMか!?
よろしくお願いします。
私は21世紀枠は賛成とまではいかないですが、あってもいいと考えます。選抜大会の元々の趣旨が「主催者が選びたい学校を選ぶ大会」と思うからです。だから高野連は何も間違ったことをしてないんですよね。だから選出理由は単に「出場させたいから」でいいと思うんです。それを最もらしい理由を並べて正当化する姿勢に疑問を持つ人が多いから批判が増えるのかなと思います。
21世紀枠はあっていいと思うのですが、やはり批判を払拭するには選考方法を変えた方がよさそうですね。例えば当落線上で、近年、継続して県大会で好成績を残しながらあと一歩で出場を逃し続けてる学校や、もし出場すれば初出場やお久しぶりの学校を救済する枠であれば批判する人も少なくなるのではと思います(この形なら13年ぶりの倉敷工や21年ぶりの岡山学芸館も候補になると思います)。
ただそのように変わることはないと思うので、今回の推薦校で納得できる学校を考えるなら札幌国際情報(おそらく地区推薦される)、塔南(くじ運に泣いた)、大分舞鶴(地区準優勝校と引き分け再試合)、小林秀峰(県優勝で夏なら即甲子園)あたりですかね…
松山商に関しては驚きましたが、県推薦だけであれば特に問題ないように思います。さすがに地区推薦までいくと、ちょっと待てよと思いますが…
長々と失礼いたしました。
21世紀枠が批判を浴びる原因には、選考理由をもっともらしく述べることでメディアが美辞麗句を並べ立てて「高校球児の模範」のように煽ることも挙げられます。挙句、その学校の選手が問題を起こしたり、違反行動があったりすることが、重なると一般枠でギリギリ落選した学校から「何で?」という疑問が上がる原因になります。単純に「あと少し」で出られたのに及ばなかった学校に光を当てるのであれば、そこまで批判されることはないでしょう。難しい原則を出しておきながら選ばれた学校が「こんなもんか!?」と思われるから、変な方向に行くんですよね。
21世紀枠という名称も20年以上経過すれば陳腐化して来ますし。選抜された学校が甲子園で結果を出せない年が続けば「一般枠で落選した学校が可哀想」という心理に繋がり、選ばれたことがマイナスに作用することになります。枠自体を残すにしても名称はそろそろ考えた方が良さそうですし、選考方法も効率重視傾向を考え直さないといけないように思います。
推薦枠を持たない私学でも、地道に頑張って好成績を残している例もある訳ですから、県単位の高野連が考慮しても良さそうです。
47都道府県で唯一私学勢の甲子園出場がない徳島県で孤軍奮闘している生光学園は近年ずっと「あと一歩」で甲子園を逃しています。光を当てるならそういう視点も必要かと思います。
①2001年までの春一般枠三十二校制に戻す
②別枠の「21世紀枠」はトーナメントに組み込まない
③同枠選出校は開会式での表情のみとする
④上記で不満ならば体験甲子園練習と入場行進までは認める
⑤それでも不満ならば、同枠選出校のみのエキジビションマッチを実施(もちろんTV中継は無しで)
これならば「21世紀枠」の学校に敗れて「末代までの恥」にはならないと思うのですが、どうでしょうか?
秋の東北大会ベスト8の学校の件ですが、「模範校」の建て前で選出された同枠の学校の不祥事が毎年の恒例行事(❓)と化しているので、その責任を取った話を聞いてみたいですね(苦笑)。本来ならば2009年春の「侮辱ブログ枠」の時に当時の選考委員が総辞職でもしていれば、少しは反省したと言えますが………(某所でそのことを書いたら、『もう時効だろ』『高校生の一時的な過ちをしつこく批判するな!』とアクロバチックな擁護論が飛んで来ました………苦笑)。
一次(=県内)選出とはいえ、甲子園四十二回出場で80勝・優勝六回/準優勝四回の松山商は、「末代までの恥」でしょうね(苦笑)。事実、大野康哉監督は「正直複雑」と言っていました(当然ですが)。私も松山商は池田(2014年春)や高松商(16年春)、米子東(19年春)、広商(同年夏)と同様に自力で復活して欲しいと思います。
又、大和郡山が高野連本部に嫌われている(2002年春と07年春に理不尽落選した)とはいえ、2017年春に出場したばかりの大和高田商が一次選出とは、候補が枯渇している証拠に思えます。かつて奥島バカ康が「21世紀枠は今後百年続けたい」と言っていましたが、この調子ならば「二度目の『21世紀枠』選出校」が現れるのは時間の問題に思えてなりません。既に2013年春の「硬爺連(ジジイ)が見たかった枠」は16年春に「寺尾&萩野ごり押し枠」で選出されたので、事実上現れてはいるのですが。
一般枠32校、ないしは一般枠31校+明治神宮枠1校で十分だと感じます。一般枠の増加で、「あと少しで出られたのに」という学校は出場可能となり、21世紀枠選出による逆転ねじれ現象による蟠りも解消できます。模範校(と規定された学校)に対しては、大会の開会式上で表彰してあげれば十分かと思います。「公立校だから」「優秀な選手を集められないから」「私学が強過ぎるから」と勝てない理由だけ列挙していてはいつまでたっても進展しません。公立校の弱体化は自ら招いたのだということを認識すべきです。
各県が推薦すべき学校の選別に苦慮しているのが現状であるなら、そろそろ別の道を探る必要はありそうです。
10月末に発覚した県岐阜商の不祥事ですが、秋の東海地区大会出場絶望(=県大会三位決定戦敗退のため。同時に三季連続甲子園も絶望です)となってから発覚したことに怪しさを感じました。練習中のケガは不幸だとしても、鍛治舎体制以降の同校は小林監督&加瀬部長体制以降の習志野と同じくらいダークに思えてなりません。
「公立フリーク」や「愚行枠」支持派は二言目には「公立は地元(=県内)の選手だけで構成されているからクリーンだ」と言い立てますが、彼らの意見を聞いてみたいですね。
模範校でないと甲子園に出られないなら、以前のように不祥事は一般生徒も含めた連帯責任でないといけません。
それをどうこう批判されても、押し通さないといけません。かつて、毎年甲子園に出ていた岡山東商は一般生徒の不祥事を防ぐために、問題を起こしそうな生徒を強制的に相撲部に入れ、悪さができなくなるまでしごき倒したそうです。今ではそっちの方が問題になりますが(笑)
その覚悟なしに模範校を名乗るならこの枠の存在意義はなくなってしまいます。