つくづく、スタジアムのキャパ不足問題を痛感します。この試合の入場者数は、「15,451人」。JFE晴れの国スタジアムの収容可能人数が「15,479人」ですから、正真正銘の超満員、スタンドはもうパンパンでした。
7月3日のニュース記事です。昨日の場合は収容率が99.8%というとんでもない数字です。
そんな大変な雰囲気の中で行われた「中国ダービー 岡山の陣」でした。今季のリーグ戦の中でも圧倒的な人口密度を感じさせられた一戦は、ダービーならではの高揚感と共に、気温の上昇も伴って恐ろしく熱い戦いになりました。
岡山駅から既にダービーを煽る表示が溢れていました。
このポスターはJR岡山駅に勤める職員の皆さんが両クラブの承認を得て自主制作したものだそうです。岡山駅ではファジのJ2当時から試合ごとに盛り上げる為の様々なアピールを行ってきました。駅長同士を対決させるという切り口はかなり斬新で面白いと思います。
ファジフーズも人だかりで、グッズ売場に至っては入場待ちかと勘違いするほどの長蛇の列でした。誘導方法が整っていなかったことは反省して欲しい事項ではありますが、何度も観戦に訪れている人たちにとっては自主的に動けるので大きな混乱には至らずに済んではいました。これは補助陸で行われたPVの観戦者の人出も含めた「約17,500人+α」の人出になっていた為でもあります。
なんだかんだ言っても岡山にとって広島は対抗意識の強い地域であり、それは毛利との戦いの頃から連綿と引き継がれてきた潜在意識にあるのだと思っています。スポーツに関しては広島は憧れの地であって、スポーツ後進県の岡山にとっては超えられない壁でもありました。4月に行われた「中国ダービー 安芸の陣」においてファジがサンフレに勝利したこともあり、少しだけダービーの色が出てきたかもしれませんが、伝統のあるオリジナル10の強豪チームに挑む構図は全くもって変わることはありません。
試合の主導権は概ねサンフレッチェが握っていて、ファジが必死に耐えて守り続ける構図が試合を通して繰り返されました。それでも防戦一方という感じではなく、試合全般を通して面白い展開で、初めてスタジアム観戦に訪れた方々にとっても楽しめたのではないかと思います。それが、後半アディショナルタイムの残り10秒で決勝点を奪われ、敗れた試合であったとしても、現地で試合を観戦するという醍醐味がしっかり感じ取れた内容であったと思います。
正に「ラスト10秒の惨劇」でした。しかし、それは立場が180度変わることもあることなので、サッカーというのは「ドーハの悲劇」を持ち出すまでもなく、スポーツには常に起こりうる予測不能の結末を有しているもので、確かに悔しい結果とはなりましたが、それらをすべて含めて試合観戦の醍醐味だと感じています。
15,451人が見つめた緊迫の好ゲームは残念な結果にはなりましたけど、これで全てが終わる訳ではありません。こょう豪チームとの連戦が続く7月、8月の戦いの中で、どれだけ勝点を上積みすることができるかどうかによって、来季も中国ダービーを開催できるか否かが関わって来ます。
選手たちは物凄く頑張ったと思います。主審の判定には納得できない気持ちもありましたが、試合後に浴びせられた審判団への大ブーイングを聞くにつけ、多くの方が同じように感じたのだと理解しました。まあ、それも試合観戦の一部だと感じます。
負けたことはひたすら悔しいのですが、それなりに楽しんで盛り上がった夜でした。
この試合の振り返りは別の機会に行いたいと思います。
E-1選手権開催に伴って、1週飛ぶことになるJ1リーグ戦は、次節7月20日(日)にヴィッセル神戸をJスタに迎え撃つ「川鉄ダービー」が開催されます。J1リーグ2連覇中の王者を迎え撃つこの試合のチケットは瞬殺の完売状態です。岡山にとっては正念場の対戦が続きますが、少ないチャンスを生かして何とか勝点を奪い取る戦いになることを期待しています。
goo blog のサービス終了に伴い、「はてなブログ」への引越し作業を進めてまいりました。goo blog の記事投稿のできなくなる10月1日までの、9月いっぱいまでは、「はてなブログ」へも同じ標題、同じ文章で投稿します。しばらくは同時進行になりまして、10月以降は引越し先でのブログ投稿を行う予定です。
おじさんのスポーツおたく奮戦記? 第3章:issanのさすらい日記!?
あと3ヶ月足らずとなりますが、暫くの間は双方ともにお付き合いいただけましたら幸いに存じます。よろしくお願い申し上げます。