いしころにっき

石原石子の日記です

涅槃から胎児へ

2011-11-19 01:35:35 | 山の手事情社のなか
本番まであと少しです。
今日は道成寺の方の止め通しということで
シーン冒頭からダメ出しをされながら
稽古は進行しました。

山の手事情社の道成寺では
三種類の道成寺が錯綜して物語がすすみます。
私の出番は真ん中くらいにでてきて
いろいろやって語って去っていきます。
その時のシーンにいっしょにいる岩淵さんは
冒頭に出番がありこのシーンの出番まで間があるのですが
ふと見ると隅っこのほうで椅子に座っていました。
それ自体はさして不思議でもなんでもありません。
集中力でも高めているのかな
くらいにおもっておりました。

数分後

岩淵さんはいつのまにか
床に座ってじっとしていました。
私は椅子から降りたのかとおもって
一人で軽く自主稽古をして
飽きたころに岩淵さん方面へ視線をむけると
胎児のように丸くなって安眠をしておりました。

岩淵さんは段階をおって
お休みになられた模様です。

高められたのは
集中力というより
睡眠力だったようです。

劇団内では有名な
岩淵さんの涅槃のポーズと呼ばれる
日曜日のお父様のような格好よりも

深い

へその緒がまだつながっているかのような
ポーズを披露していただきました。
とはいえ
自分たちのシーンがはじまるよ
という掛け声はひびいているらしく
ちゃんと起きるところは
尋常ではないと感心するばかりの
きょうこのごろでした。


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