いしころにっき

石原石子の日記です

私の自転車はどこに

2012-12-18 16:47:10 | あれこれ
しばらくまえのことです。
自転車がなくなりました。


撤去されたのか。
盗まれたのか。


普段置いているところに
置いていたのになくなりました。
私は思いました。

きっと誰かが私の自転車を
道路におっぽりだしてしまって
それで撤去されたのだろうと。

けれど私は信じたくないので
その自転車置場を不審者とみまごうほど
うろうろしたあげく


誰かが間違えて私の自転車を
乗っていってしまったのだろう

と思い込みました。
そう考えた私は
私が置いていたであろう場所から
5台くらい隣りにあった自転車を見て

見方をかえれば似ていなくもないな
色は違うが似ていなくもないぞ
ひょっとすると似ているかも
なんとなく鍵の形状が似ている気もするし

と判断したのです。

間違えて乗っていってしまったのだから鍵も合うはず

そう思いたくなっていた私は
自分の自転車の鍵を
知らない人の自転車にさしこみました。
事実を認めたくない人間は
えてしてこういう行動にでるものなのです。


結果


鍵はあきました。
まさか本当にあくとは。
すこし感動です。

こいつが間違えて乗っていったんだー
これに乗って帰ろー

と頭のなかでよぎりましたが
私はまた鍵をかけました。
ついでに指紋もふきとりました。
周囲もうかがいました。
完全犯罪をおこなえるほど
私は度胸もなく頭もよくないことは
重々承知しているのです。

しかし私は知りました。
自転車の鍵は量産品だ
ということを。