葬儀の花屋さんは
会社で祭壇の花を造って
それを道具といっしょにトラックに積んで
式場にもっていって
飾って会社にもどります。
そして飾った祭壇は
次の日に片付けにきます。
基本そんな感じです。
私はそんな花屋さんの会社へ
派遣員としていきます。
一ヶ所の会社ではなく
いろんなところにいきます。
今日はそんな花屋さんのうちのひとつにいきました。
繁忙時期はまだ知りませんが
たいがい花をつくったり片付けたり、
式場へいくのは2回くらいです。
しかしながら今日は3回いきました。
3回とも社員さんといっしょで、
その3回すべてが
違う社員さんでした。
式場へいくトラックのなかでは
私と社員さんのふたりだけです。
はじめていくところでは
話すことはたいがい同じで
①この仕事をはじめてどのくらいか
②以前はどんな仕事をしていたか
このふたつは必ず聞かれます。
②に関しては最初違和感を感じていましたが
私のように元からふらついているようなのは
あまりいなく
リストラとか
違う職種につくための間にやるとか
そういった職歴をもつひとたちが
派遣をやるのが多いようです。
さて、
私はまだこの仕事をはじめて間もないので
いつもそのふたつは聞かれ
うんざりしています。
でも相手ははじめてだから
聞くのは当然だし、仕方がないので、
ちゃんと答えます。
さて、
さきほど私は
今日は3回違う社員さんとトラックに乗ったと
書きました。
さて、
3人が3人とも
まったく同じことを聞いてきたので
ほとほと面倒くさくなりました。
そこで私はむしろ
きっちりと
笑顔で
まるではじめて話すかのように
説明をしました。
きっと社員さんたちは
私が帰ったあと
今日の彼さぁ
アレコレソレみたいなんだよねぇ
ああ、ソレ俺も聞いた
ソレ俺も
ってことは彼は
俺たちに同じことを
3回もしゃべってたんだぁ
アハハハハ
なんて話していたに違いありません。
何度でも話すよ、私ゃあ。