いしころにっき

石原石子の日記です

渡航3日前

2011-05-27 00:24:40 | 山の手事情社のなか
もう間もなく渡航です。

山の手事情社は今年も海外公演です。
私はといえば
スタッフとしてついていきますが
この一月、毎日終日稽古に参加し
やることもなにげにあり
ずいぶんと時間が経っているような気がします。

パソコンのメールをあけると
facebookから


たくさんのお友達が待っています


とのご連絡があります。
どれだけきているのだと見てみると

8人ほど

そのうちの半分は知らない名前でした。
facebookの呪いから早く解放されたいです。
私が安易に登録してしまったために
面倒がひとつ。


話しは変わって
今回のお芝居のヘアスタイルを一から考えるため
最初にキャストではない私や明香、沙織などが
実験としてまず被験者となりました。
明香はそんなでもなかったですが
沙織は場末のママか売れないストリップ嬢のようなメイクでした。
私はといえば真美さんと穂高さんの二人にせめられ
雲のような綿をのせられたりしながら

石原メガネかけてみて

と言われメガネをかけると


穂高さん:いとうせいこう・・・?

真美さん:いとうせいこう・・・ですね・・・

穂高さん:これは?

真美さん:林家ペー・・・

穂高さん:ペーかぁ・・・


もうどうにもなりません。
その結果昨日の通しをみると

川村さんはほっそりしたパパイヤ鈴木
文さんはミッチー
浦さんは
一役めはベンゾウさん
二役めはツッパリ
恵さんはダックスフント

といったようなバラエティー豊かな色どりでした。
どこでどうなってこうなったのか
山の手七不思議です。
この人たちはどこまで本気なのか。
いや、むしろ本気でそうなっているところが
すごいとおもいました。

明日で通しは最後。

まだまだヘアメイクも考え中です。
もっと面白いことがでてくるでしょう。
ぎりぎりまで粘る
それが山の手事情社です。

最近はじめたバイト

2011-05-13 01:25:27 | アルバイト
三月ごろからポスティングのバイトをはじめました。
私が所属しているところは
アパート専門です。
各アパートに勝手にチラシをまいています。
チラシの内容はインターネットのご案内です。


できれば住人とはでくわしたくないのですが
そんなことも言ってられず
出会った時は愛想よくご挨拶をします。
大家さんともでくわします。
いれないでくれと言われればいれません。
従います。


ある日
ポストにチラシをいれていると
大家さんらしき
年の頃
おばあさんに近いおばさんに
何をいれているのか問われました。
私は素直に


インターネットのご案内のチラシです


と返答しました。
するとおばあさんに近いおばさんは
ちょっと考えて


ああ、ごめんなさいね


とあやまります。
私はなんだろうとおもって
話のつづきをきくと



うちの若い住人はテレビを
かえているようなんだけど
あたしはまだなのよ
七月までには工事しますので



とのことでした。
私は


地デジか


心のなかでつぶやいて



そうですか
よろしくお願いします


と笑顔で答え
残りのチラシをいれてその場を去りました。

あしからず

2011-05-07 00:42:31 | 山の手事情社のなか


「嫁御寮が着かれたぞー」


傾城反魂香の台詞です。
山の手事情社は今年も海外公演をします。
本番まで一月をきりました。

さて冒頭の台詞は斉木さんです。

私は稽古場できいていて毎回おもうのは


「嫁御寮が疲れたぞー」


にきこえるということです。

お嫁さんは長い道のりをお輿にのってやってきて
疲れて果てて結婚式はぐだぐだでした。

その台詞をきくといつもそうおもいます。

私のまったくどうでもよいつぶやきです。

昌美の食卓

2011-05-02 00:42:50 | まさみ
ごく最近のお話です。




昌美がホットケーキをつくりました。
ふつうの材料とは
ちがったものでつくったそうです。
すこしもっちりとした食感がして
たいへんおいしかったです。
ただ
ホットケーキをだされたときに
フォークだけ用意されていました。
私はできればナイフもほしかったのですが

だされたものはだされたままに

という私のなかにある昌美格言集に従って
フォークの側面で押し切って
食べました。



翌日の夜

昌美が実家からお肉をもらった
というので焼いてくれました。
私はお肉は好きです。
うきうきです。
平皿にステーキのようにして
お肉がひらべったくのっています。
その横にはナイフ。
平皿の手前にはお箸。
左側にはお茶碗にはいった白飯。


できれば
お箸のかわりにフォークだったらよかったのに。

そしてあわよくば
お茶碗でなく
ひらたいライス皿であればよかったのに。

などとおもう私。


そうはいってもいたしかたないことなので
私は一対の箸を
幼児のように握って
肉を刺し
ナイフで切り
箸に刺さった肉を口に入れ
箸を右手に持ち替え
お茶碗を左手で持ち上げ
日本の食卓の風景を持ち込み
そうして右手に持った箸で
ご飯を食べます。

洋式と和式
混然一体と化した
新式の食べ方は
まさしく


和洋折衷です。


昌美もいっしょに食べているはずなのですが
違和感はないようです。
そのような昌美にたいして私は
畏敬の念をおぼえながら
いつもと変わらない様子をして
食事をしているのでした。