いしころにっき

石原石子の日記です

区民健康診断②

2014-11-19 10:04:21 | あれこれ
区民検診で初老の女性から採血をされた後
さらに注射が待ち受けておりました。
私にはよくわかりませんが
胃癌の検査をするうえで必要なようです。

今日はどうやって来ましたか?

と問われ

自転車です

そう答えると

ふらついたりするかもしれないので
自転車には乗らないで帰ってください

と言われました。

私はいま注入されたのはそういうものなのかとおもいました。

その後案内されたのは変な機械のあるところです。
その場所で
よく健康診断の人が着る薄緑っぽい衣類に着替えます。
人生初のバリウムを飲むときがきました。

機械を操るのは細身のおじさんです。
おじさんはまず私を機械の上に立たせ
ガラス越しの隣室からマイクを使って
音響機材から声が聞こえるか確認しました。
聞こえるには聞こえましたが雑音がひどくて
10割中、1割くらいしかおじさんの声が聞こえません。
私は耳を澄ませば聞こえるのでそれで良しとしました。

バリウムは4回にわけて飲みました。
1杯めは美味しくはないが思ったより大丈夫でした。
きっとバリウムも昔よりかはよくなっているのだろうとおもいました。
ところが2杯めで早くもエグくなってきました。
3杯めではもう臨界点を突破する寸前です。
4杯めがいままでのペースできたら確実に出るものは出たでしょう。
ところが幸いにして4杯めはだいぶ間があったためかろうじて難を逃れました。

そんななか
私が立っている機械はおじさんの操作で
動いていました。
横になったり倒れたり。
おじさんは最初

回転してぇ

と言うので私はてっきり機械が回転のするのかとおもって待っていると


左に回転ー

回転でーす


声だけが繰り返されます。
するとおじさんが入ってきて

声聞こえますか?
左に回転してくだい

私にむかって言いました。

私は私が回転するのか
というか左に向けばよいのか

といまいち私が回転
という単語がピンとこないでいると


左に回転しまーす


と聞こえたので
左を向くと


違います
そのままでいてください


注意されました。
今度は機械が回転するようです。

私は


回転して



回転します


その使い分けを覚えました。
そうしてどうにか胃癌の検査を終えると
おじさんが

そのままそちらで待っていてください

というのでしばらく待っていると
初老の女性が入ってきて


着替えて待っていていいんですよ


一言言ってでていきました。
そこで私はおもいました。


そうだな
ここはそういうところなんだな


それでもきっと検査キチンとしてくれているはず、です。

区民健康診断①

2014-11-13 16:01:44 | あれこれ
区民検診にいってきました。
数百円で胃癌検診も受けることができるということで
そちらもあわせて診ていただきました。

家の近くの小さな医療所でもできるというので
予約をしていくと30分待たされました。
私はだったらはじめからその30分遅れの時間にしてくれればいいのに
とおもいましたが、詮方ないことなので本でも読んで待ちました。

待っていると眼鏡をかけた初老の女性に
こちらへどうぞと呼ばれました。
看護師の方のようですが足取りもへこへこして
いったい幾つなのだろうと考えてしまいましたが
とりあえず本をしまって初老の女性が入っていった通路にいくと
誰もおりません。

決して広くはない、むしろ狭い病院なのですが
ドアが二つ、十歩も歩けば壁につきあたり
通路は左に折れています。

選択肢は三つ。

つきすすむか
ドア1
ドア2

どうしようか

と考えていると通路の先からさきほどの初老の女性がひょこり現れ

そこの椅子に座って

声をかけてきました。
私ははじめにそれを言ってから消えてくれればよいのに
とおもいましたが
それを言ってもしかたのないことなので
通路脇のくぼみにある椅子に座りました。

初老の女性は採血をするようです。
注射器をもって

血をとりますからねー
楽にしてくださーい

そう言って注射器を私の腕にちかづけ
手を止めます。

ごめんねー
手がふるえちゃって
たまにあるのよー

年をとるとやぁねぇ
みたいな口調で少しはにかみます。
私は

この人の注射はひょっとしてとてつもなく痛いのじゃなかろうか
注射針を腕に刺したとたん針が折れて痛いめにあうのじゃなかろうか

素朴におもいました。

初老の女性は手のふるえが止まった後
私に注射器を刺しました。
ちょっと痛かったものの
たいしたことはなく普通におわりました。

助かった

このときの私の感想です。


さて検査はまだありましたが書くのが面倒になったので
今回はここまでにしようとおもいます。